野菜や花についたアブラムシなどの

害虫を食べてくれる益虫、

てんとう虫。

 

家庭菜園をやられている方の中には

農薬を使いたくないから

てんとう虫を捕まえて

害虫駆除を任せている、

という方もいますよね。

 

そんなありがたい存在のてんとう虫が

庭やベランダに来てくれたと思ったら、

どうも様子がおかしい、

以前より植物が弱っている……

 

そんな場合は、もしかしたらてんとう虫ではなく

テントウムシダマシ

居着いてしまったのかも知れません。

 

今回はてんとう虫に似た害虫・

テントウムシダマシの

駆除方法や、対策について紹介していきます。

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テントウムシダマシを駆除しないとどうなる?


参考元:https://japaneseclass.jp/

上の写真のようにテントウムシダマシは、

てんとう虫に非常によく似た外見を持ちます。

 

一見すると、てんとう虫と

テントウムシダマシの違いは

星の数くらいに見えますよね。

 

そのため、可愛らしい外見に騙されて

何も駆除しなくても良いのではないか、

と考えてしまいがちです。

 

しかし、テントウムシダマシの植物に与える

ダメージは大きく、特に野菜の葉などは

あっという間に、ボロボロにされてしまいます。

 

1匹でも食べる量が多いため

被害は大きいのですが、

複数匹集まった場合には

食害で植物が光合成ができない程、

葉が少なくなってしまうことも。

 

そのため、てんとう虫に似た外見にだまされず、

テントウムシダマシを見つけたら

速やかに駆除しましょう。

 

 

テントウムシダマシがよくいる野菜は?


参考元:https://www.photo-ac.com/

テントウムシダマシは、

特に下の種類の野菜に多く見られます。

・ナス

・ジャガイモ

・トマト

・ミニトマト

・ピーマン

・キュウリ

・ゴボウ

・唐辛子

・ハクサイ

・枝豆

 

この中でも、特にテントウムシダマシの

食害の被害が大きくなるのが、

ナス科ウリ科の野菜です。

 

特に、ウリ科の野菜は葉が光合成をすることで

実の成長も促されます。

 

つまり、テントウムシダマシを駆除せずにいると

実が育たなくなってしまうのです。

 

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テントウムシダマシが発生する時期は?


参考元:https://pixabay.com/

テントウムシダマシが、発生する時期は

毎年4月~10月の間です。

 

秋に卵から孵った幼虫は、1ヶ月程でサナギになり、

成虫の姿で、枯れ葉や草の根元で越冬します。

 

そして、暖かくなるとジャガイモの葉に産卵し、

そこから数十匹の、幼虫が孵るのです。

 

そして、また孵化してから2ヶ月ほどで

産卵をして、というサイクルで増え続けます。

 

そのため、見つけたのが1匹だけでも

素早く駆除するようにしましょう。

 

テントウムシダマシとてんとう虫の幼虫は

非常によく似た外見を持ちます。

 

しかし、テントウムシダマシ草食性なのに対し

てんとう虫は、幼虫の頃から

アブラムシを食べる、肉食の食性を持ちます。

 

野菜の葉を食べている幼虫を見つけたら、

テントウムシダマシですので、駆除しましょう。

 

てんとう虫は、アルカイド系の毒を体内に

蓄えており、これによって小鳥などの捕食者から

身を守っています。

 

テントウムシダマシには

このような自らを守る武器はありません。

 

しかし、てんとう虫そっくりの見た目のため

捕食者も、警戒してテントウムシダマシを

襲わないとされます。

 

そのため、人間が積極的に駆除しないと

テントウムシダマシは

増え続けてしまうのです。

 

 

テントウムシダマシが発生する原因は?


参考元:https://pixabay.com/

テントウムシダマシは、

好物のナス科や、ウリ科の植物がある場所に

集まってくる傾向があります。

 

特に、卵を産み付けたジャガイモの近くに

ナス科や、ウリ科の植物があると

孵化した幼虫の、餌場にされてしまいます。

 

そのため、ジャガイモの近く

ウリ科ナス科の植物を植えている場合は

特に、注意する必要があるでしょう。

 

テントウムシダマシの卵は、

1mm~1.5mm程の大きさで、黄色がかっています。

 

このようなものを見つけた場合は、

すぐに駆除してくださいね。

 

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農薬を使ったテントウムシダマシの駆除方法は?

テントウムシダマシは、幼虫時には

まとまって生活をしており、動きも鈍いことから

一網打尽で、駆除することができます。

 

しかし、成虫になると単独行動をするため

見つけた個体から、駆除していくことになります。

 

ここでは、テントウムシダマシを駆除するのに

効果的な農薬を3選、紹介していきます。

 

他の害虫も一緒に駆除できるものばかりですので、

食害に困っている方は、参考にしてくださいね。

 

テントウムシダマシはスミオチンで駆除!


最初に紹介する、テントウムシダマシの駆除に

おすすめの農薬は、スミチオンです。

 

プロの農家にも支持されているスミチオンは

野菜だけではなく、果樹にも使える万能の殺虫剤です。

 

テントウムシダマシを含む、

多くの害虫の駆除ができる

スミチオンですが、

害虫の発生を予防する効果はありません

 

また、害虫の体に付着しないと駆除の効果が無いため

テントウムシダマシを見つけたら

直接、スミチオンを吹きかけるようにしましょう。

 

また、様々な害虫を駆除できる分

スミチオンには、使用上の注意もあります。

 

使用する前には、きちんと説明書を読んで

マスクと手袋で、しっかり防護してから

テントウムシダマシの駆除に挑んでくださいね。

 

 

テントウムシダマシはアクタラで駆除!


2番目に紹介する、テントウムシダマシの駆除に

おすすめの農薬は、アクタラです。

 

昆虫には強い毒性と、駆除力を発揮する反面

人間に対しては、急性毒性が低い農薬として

知られるアクタラ。

 

アクタラは、昆虫に対してのみ選択的に

毒性を発揮し、他の農薬に免疫力を持つ害虫

駆除にも使用できる、薬剤です。

 

耐雨性にも優れているため、

雨が降った後も、忌虫効果が落ちないのも

嬉しいポイントですよ。

 

 

テントウムシダマシはモスピランで駆除!


最後に紹介する、テントウムシダマシの駆除に

おすすめの農薬は、モスピランです。

 

数ある農薬の中でも、強い駆除力を持つことで

知られるモスピラン。

 

モスピランの効果は、浸透移行性のため

一度散布すると、効果が長持ちします。

 

2週間程の期間であれば忌虫効果も持続し、

既についていたテントウムシダマシの

駆除だけではなく

新しく害虫を寄せ付けない効果も

期待できますよ。

 

また、モスピランには、液体と粒状があります。

 

既についてしまった害虫の駆除には

噴霧できる液体を、

忌虫効果が欲しい場合は

粒状をといったように

用途ごとに使い分けるのがおすすめです。

 

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無農薬でテントウムシダマシを駆除する方法は?

農薬を使えば、手早く

テントウムシダマシの駆除ができますが

家庭菜園では、無農薬にこだわりたい

という方も、多くいらっしゃいますよね。

 

無農薬で、テントウムシダマシを駆除する場合に

おすすめのアイテムを、3選紹介しますので

参考にしてくださいね。

 

テントウマダラムシはベニカグリーンVスプレーで駆除!


最初に紹介する、農薬を使わずに

テントウムシダマシを駆除する場合の

おすすめアイテムは、ベニカグリーンVスプレーです。

 

ベニカグリーンVスプレーは

人体への影響が少ない

フェンプロパトリンを成分とした、

害虫駆除剤です。

 

そのため、野菜を収穫する前日まで

噴霧することができるんですよ。

 

また、害虫の駆除とともに

うどんこ病黒星病といった植物の病気も

予防することができます。

 

 

テントウマダラムシはパイベニカVスプレーで駆除!

【殺虫剤】 害虫用殺虫剤 パイベニカVスプレー 250ml (宅配便配送商品)

2番目に紹介する、農薬を使わずに

テントウムシダマシを駆除する場合の

おすすめアイテムは、パイベニカVスプレーです。

 

こちらの駆除剤の特徴は、成分が除虫菊であり

人体への毒性が、極めて低いことです。

 

しかし害虫の駆除、特にテントウムシダマシに対しては

非常に高い効果を持ち、青虫、コナガの駆除にも

おすすめできます。

 

安全に、確実にテントウムシダマシを駆除したい

という場合に、

是非試していただきたい商品です。

 

 

テントウマダラムシはベニカベジフルスプレーで駆除!


最後に紹介する、農薬を使わずに

テントウムシダマシを駆除する場合の

おすすめアイテムは、ベニカベジフルスプレーです。

 

浸透力が高い、こちらの害虫駆除剤は

葉の裏についた、幼虫や卵も逃さず退治してくれます。

 

テントウムシダマシ以外にも、

カミキリムシや、カイガラムシなど

多くの害虫の駆除に使えるため

複数の虫の食害に悩んでいる場合は特におすすめですよ。

 

効果が見られるのも早く、忌虫効果も期待できるのですが

益虫にかかってしまうと、死滅してしまうので

使用する際には、気を付けてくださいね。

 

 

テントウムシダマシを発生させない対策は?

気が付くと大量発生していることが多い

テントウムシダマシ。

 

駆除をしても、いたちごっこになることもあり

1匹でも見つけると、暗い気持ちになりますよね。

 

駆除も面倒で、厄介なテントウムシダマシですが

発生を予防する方法は、あります。

 

下に、テントウムシダマシを発生させないための

対策を4つ紹介していきます。

 

食害に悩んでいる方は、参考にしてくださいね。

 

デントコーンを植える!


参考元:https://www.photo-ac.com/

飼料用のトウモロコシの品種である

デントコーンは、非常に背が高くなる植物です。

 

そのため、家庭菜園で育てている

ナス科ウリ科の植物の周囲に植えると

テントウムシダマシから、野菜を守る

壁の働きをしてくれます。

 

 

防虫ネットをかける!

参考元:https://item.rakuten.co.jp/marsol-morishita/10000058/


防虫ネット寒冷紗を使用して、

テントウムシダマシが作物につくのを

防ぐのも良い方法です。

 

背の低い植物であれば防虫ネットを

張るのも簡単で、

費用もあまりかかりませんよ。

 

 

ジャガイモを植えない!

参考元:https://pixabay.com/

テントウムシダマシの産卵場所となる

ジャガイモを植えないようにするのも

発生を予防する対策になります。

 

どうしても植えたいという場合は

他の野菜から離れた場所

植えるようにしてくださいね。

 

 

好物の雑草を見つけたら、すぐに処分する!


参考元:https://pixabay.com/

テントウムシダマシの、好物である

ナス科ウリ科の野菜の葉。

 

これは、野菜の苗に限ったことではなく、

雑草であってもナス科ウリ科のものがあれば

それをめがけてテントウムシダマシは

飛来してきます。

 

そのため、ナス科やウリ科の雑草を見かけたら

すぐに引き抜いて、処分しましょう。

 

 

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いかがでしたでしょうか?

 

一見すると、てんとう虫に似ているため

見逃してしまいがちな害虫、テントウムシダマシ。

 

食欲も繁殖力も旺盛なことから

駆除をしないで、放置してしまうと

菜園全体が、ボロボロにされてしまうこともあります。

 

テントウムシダマシと、てんとう虫は

じっくり見ると星の数以外にも、

体に艶が無いなどの違いが、見られます。

 

疑わしい虫がいた場合は、取り敢えず捕獲して

必要であれば、農薬などでしっかりと

駆除してくださいね。

 

以上『テントウムシダマシの駆除や対策の方法!農薬と自然農薬のおすすめや幼虫の見分け方は?』の記事でした!

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