欧米では幸運のモチーフとされる、てんとう虫

 

外見が可愛らしいだけではなく、

アブラムシなどの害虫を食べてくれるため

家庭菜園などでは、益虫とされることもあります。

 

しかし、幼虫が生まれた場合は

放置しておいても大丈夫なのでしょうか?

 

今回は、てんとう虫の幼虫の生態

飼育方法などを紹介していきます。

 

てんとう虫の幼虫に似た害虫も紹介しますので

参考にしてくださいね。

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てんとう虫の幼虫ってどんなの?


参考元:https://www.photo-ac.com/

てんとう虫はよく見かけるけれど、

幼虫は見たことがない

という方も少なくないかと思います。

 

てんとう虫の幼虫は

成虫とは似ても似つかない外見をしているため、

気づかれないことが多いのです。

 

てんとう虫の幼虫は全長7~10mm程度、

上の写真のように小さな棘のついた姿をしています。

 

卵が産まれた後、およそ2日で孵化した幼虫は

2週間前後その姿のまま過ごします。

 

幼虫の時期に、てんとう虫は3回脱皮をして大きくなり

サナギとなるのです。

 

 

てんとう虫の幼虫って普段はどこにいるの?


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てんとう虫の幼虫は移動範囲が広くなく、

親が卵を産んだ場所から

あまり動くことがありません。

 

親は餌となるアブラムシが多く生息する

カラスノエンドウなどの茎や葉に、

卵を産み付けます。

 

そのため、カラスノエンドウなどの植物の

葉の上を観察すると、てんとう虫の幼虫を

見つけることができますよ。

 

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てんとう虫の幼虫の餌って何?


参考元:https://www.photo-ac.com/

てんとう虫の幼虫は、成虫と同じく

アブラムシを餌として成長します。

 

てんとう虫は幼虫である2週間程度の時期に

およそ400匹ものアブラムシを食べます。

 

1日に20~30匹

アブラムシを食べる程の大食漢で、

餌が足りない場合は

幼虫同士で共食いをすることもあるのです。

 

そのため、幼虫を飼育する場合は

餌が足りなくならないように注意してくださいね。

 

 

てんとう虫の幼虫って害虫なの?


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てんとう虫の幼虫は、成虫同様に

植物を食い荒らしてしまうアブラムシを食べてくれる

益虫とされています。

 

があり、黒と赤など体色も派手であるため

毒を持つ害虫かと思って

駆除してしまう方もいるかもしれません。

 

しかし、てんとう虫の幼虫のせいで

植物が駄目になることはありませんので

成虫になるまで見守ってあげましょう。

 

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てんとう虫の幼虫が育てている植物にいたら駆除?それとも放置?


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てんとう虫の幼虫は

アブラムシを食べるということを

お伝えしましたが、

アブラムシとはどのような害虫なのでしょうか?

 

アブラムシの口は

注射器のような形をしており

この口を使用して植物の茎から

養分を吸い取ります。

 

集団で1つの植物に群がることも多く、

多い所では2000匹ものアブラムシ

見られることもあります。

 

大量のアブラムシに栄養を取られた植物は

スカスカになって枯れてしまい、

追肥などをしても復活しない場合が多いでしょう。

 

そして、1つの植物を食べつくしたら

次の植物へと移動を繰り返すため、

放置しておくと庭中の植物が

駄目にされてしまうこともあるのです。

 

更にアブラムシは植物の病気も媒介したり

糞尿で果実をかびさせたりと、

食害以外の被害を及ぼすこともあります。

 

このアブラムシを、農薬や殺虫剤を使用せずに

大量に食べてくれることから

てんとう虫と、その幼虫は益虫とされているのです。

 

特に家庭菜園をしている場合などは

アブラムシの駆除に農薬を使いたくないという方も

多くいらっしゃることでしょう。

 

てんとう虫の幼虫は、農薬や殺虫剤よりも安全に

大量のアブラムシを食べてくれます。

 

成虫はともかく、

てんとう虫の幼虫については

外見が好きになれないという方も

少なくないでしょう。

 

しかし駆除をするよりも

そっとしておいた方が、

植物にとって良い結果となる可能性が高いですよ。

 

 

てんとう虫の幼虫に害虫を食べてもらう方法は?


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てんとう虫の幼虫は、いた場所に放置しておくだけで

アブラムシなどの害虫を食べてくれます。

 

てんとう虫の種類によっては、

カイガラムシ、ウンカ、ヨコバイといった

害虫を食べるものもいますが、

餌となる害虫のコロニーの近くに、

卵が産み付けられるので

放置しておくだけ害虫駆除をしてくれますよ、

 

注意してほしいのが、

てんとう虫の成虫や幼虫がいる植物で

農薬や殺虫剤を使用しないことです。

 

あまりにもアブラムシが多い植物を見つけると

つい薬で対処したくなりますが、

害虫用の農薬が原因で

てんとう虫も死んでしまう恐れがあります。

 

てんとう虫の幼虫や成虫に害虫駆除を任せると決めたら

薬剤の使用は控えるようにしましょう。

 

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てんとう虫の幼虫って自宅で飼える?


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てんとう虫の幼虫は、家の庭やベランダはもちろん

昆虫用の飼育ケースの中で、飼育することもできます。

 

飼育ケースは、幼虫や餌となる

アブラムシが逃げないように

しっかりと蓋の閉まる

アクリルケースなどがおすすめです。

 

てんとう虫の幼虫は

羽もなく活動もあまりしないため、

1匹だけであればラップをした

紙コップなどでも飼育が可能です。

 

酸素がなくて窒息してしまうのでは?

という心配は、あまり必要ありません。

 

野原や公園などでてんとう虫の幼虫を見つけて

採集したいという場合も、

ジップロックビニール袋などに入れて

口を閉じて連れ帰ってしまって大丈夫ですよ。

 

 

てんとう虫の幼虫を自宅で飼う方法は?


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てんとう虫を飼育する際、

用意する必要があるのが

餌となるアブラムシです。

 

アブラムシが付いている枝や茎を見つけたら

15cm程切って、そっとビニール袋などに

入れて持ち帰りましょう。

 

揺すったりすると

アブラムシは落ちてしまうため、

あまり動かさずに袋に入れるようにしてくださいね。

 

また、袋の口が開いていると

アブラムシが逃げてしまうので

しっかり密閉しましょう。

 

てんとう虫の幼虫にアブラムシを与える場合は

切ってきた植物をそのまま飼育ケースに入れるか

絵筆でそっと植物の表面を撫でで

飼育ケースにアブラムシを落として与えます。

 

大量に捕まえてきたアブラムシを保管したい際は

ジップロックタッパーなど、

密閉できる容器に入れて

冷蔵庫にしまっておきましょう。

 

これだけで、3日程度生き餌として保存が可能です。

 

 

てんとう虫の幼虫に似ている害虫っている?


参考元:https://ja.wikipedia.org/

てんとう虫に似ている害虫の代表である

テントウムシダマシ

 

成虫では、写真のようにてんとう虫に比べて

星の数が多く、艶のない体色や細かな毛が生えているなど

幾つかの違いが見られます。

 

幼虫の時期も、てんとう虫とテントウムシダマシは

よく似た外見をしており、

テントウムシダマシの幼虫も、

小さな棘を体表に持ちます。

 

しかし、体の色が植物の葉に

擬態できるような緑色であるため、

シルエットが似ていても

地味な色合いをしているものは、

テントウムシダマシの幼虫と覚えておきましょう。

 

テントウムシダマシは

幼虫も成虫も植物食で、

特にナスキュウリトマトなどの

野菜の葉を好み、

大群であっという間に食べつくしてしまいます。

 

テントウムシダマシは繁殖力も高く、

てんとう虫の幼虫と間違えて放置してしまうと

瞬く間に数を増やしてしまう、恐ろしい害虫です。

 

てんとう虫は、外敵から身を守るために

アルカロイド系の毒をもっているとされ、

テントウムシダマシは、

てんとう虫に擬態することで

身を守っていると考えられています。

 

そのため、成虫も幼虫も一見似ているのですが

細かく見ると異なる点も多いので、

しっかり見分けられるようにしてくださいね。

 

テントウムシダマシを駆除する方法は?

てんとう虫の幼虫は駆除する必要がありませんが

害虫であるテントウムシダマシは、

成虫、幼虫、卵ともに駆除することが好ましいです。

 

大切に育てている植物に

テントウムシダマシがついてしまった場合、

駆除に使えるアイテムを3選紹介していきます。

 

農作物についてしまった場合に使える

安全なものを中心に紹介していくので

ぜひ参考にしてくださいね。

 

テントウムシダマシはパイベニカVスプレーで駆除!

パイベニカVスプレー(1000mL)【ベニカ】

最初に紹介する、テントウムシダマシの駆除に

おすすめのアイテムは、パイベニカVスプレーです。

 

パイベニカVスプレーは、

野菜や果物に害虫が付いた際に

安心して使うことができるように、

除虫菊などの天然成分から作られた殺虫剤です。

 

そのため、農作物への影響を気にせずに

散布することができますよ。

 

テントウムシダマシの成虫幼虫両方に対して

高い駆除力を持つので、

無農薬で家庭菜園をされている場合などに

特におすすめのアイテムです。

 

 

テントウムシダマシはスミオチン乳剤で駆除!


2番目に紹介する、テントウムシダマシの駆除に

おすすめのアイテムは、スミオチン乳剤です。

 

テントウムシダマシだけではなく、

アブラムシなどの害虫も発生している場合は

スミオチンなどの農薬で、

一気に駆除するのがおすすめです。

 

容器のシールに希釈倍数が記載されており、

薄めて使うので、コストパフォーマンスも抜群ですよ。

 

プロの農家さんでも使っている農薬なので

安全面も、効果もお墨付きです。

 

 

テントウムシダマシはベニカベジフルスプレーで駆除!

ベニカベジフルスプレー【1000ml】:住友化学園芸

最後に紹介するテントウムシダマシの駆除に

おすすめのアイテムは、

ベニカベジフルスプレーです。

 

ベニカベジフルスプレーは

テントウムシダマシ以外にも、

カイガラムシなどの

食害を引き起こす害虫に有効な殺虫剤です。

 

こちらの殺虫剤は、

薬剤の浸透力が高いことがポイントで、

葉の表に吹きかけるだけで

葉裏についた害虫まで

駆除することが可能とされます。

 

1度吹きかけると、アブラムシであれば

約1ヶ月の間、忌虫効果があるなど

効果が長続きしてくれるのも嬉しいですね。

 

 

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いかがでしたでしょうか?

 

てんとう虫の幼虫を初めて見たけれど

気持ち悪い外見をしている、と感じた方も

いらっしゃるのではないでしょうか?

 

確かに丸くて可愛らしい成虫の姿とは

あまり似ていませんよね。

 

しかし、見た目は少し奇妙な幼虫ですが

アブラムシなどの害虫を食べてくれる点は

成虫と変わりなく、益虫であることに違いはありません。

 

見慣れない棘のある虫がいる、という時には

それはてんとう虫の幼虫かもしれませんので

駆除する前に、外見を確認をしてみてくださいね。

 

以上『てんとう虫の幼虫ってどんなの?害虫を食べるので植物にいる時は放置の方がいいの?』の記事でした!

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