冬が立つと書いて、「立冬」(りっとう)

 

まだ今年は

だいぶ残っているのですが

なんとなく心の準備を始める時期。

 

立冬は四立の他の三つに比べて

気持ちが季節の変化に向かわない

節気です。

 

かくしつつ 今年もくれぬと

思ふより

まづ歎かるる 冬は来にけり

 

藤原定家の歌にもあるように

あまり来てほしくないものが

きてしまった、という思いが

眼を背けさせるのでしょうか。

 

寒い季節の始まりです。

 

今回は2022年の立冬について、

いつ頃なのか、その時期と由来

この節季の食べ物や

イベント、過ごし方のアイデア

などについて紹介しましょう。

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2022年の立冬はいつ?

2022年11月8日

2022年の立冬はいつでしょう。

 

二十四節気のうち

立春、立夏、立秋、立冬

四節気を「四立」といい。

それぞれの季節が始まる時期

としています。

 

立冬秋分と冬至の間で、

この日から冬が始まります。

 

2022年の立冬は11月8日です。

 

季節の冬を更に三つに分ける

三冬の考えかたでは

立冬とこれに続く小雪が

初冬に当たります。

 

初冬の前半となる

2022年の立冬の節気

11月8日から11月21日の

14日間となります。

 

 

二十四節気をさらに細かく分ける

七十二候では、立冬の節気は

初候、山茶始開(つばきはじめてひらく)

次候、地始凍(ちはじめてこおる)

末候、金盞香(きんせんかさく)

に分けられています。

 

 

立冬の起源や由来は?

「立冬」

「冬が立つ」季節。

 

ここで「立つ」は

季節が始まる事を指す使い方です、

したがって「立冬」は

冬の始まりです。

 

沈んだ感じの空気や

落ち葉が黄色や茶色の

くすんだ風景を作っている

そんな寂しい世界に

いつしか慣れてきます。

 

裸になった木

それとは逆にふっくらしていく

人々の服装

白く光り始めているような

街の空気も

もう直ぐやってくる

次の季節への準備を進めています。

 

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立冬ってどうやって決められているの?

立冬は秋分と冬至の中間です。

 

秋分昼と夜が同じ長さになる日

冬至昼が一番短い日なので

それぞれが太陽と地球の位置関係で

決まります。

 

立冬はこの間の日。

 

太陽の動きを地球から見た場合、

太陽が一年で一周する間に

24の節気が過ぎるので

一つの節気の間に、いつも

太陽は15度移動します。

 

春分のときの太陽の位置を0度とすれば

秋分の時には

太陽は春分の逆の位置、

180度の位置にあります。

 

冬至のときは秋分から

更に90度進みますので

秋分と春分の中間、

270度の位置です。

 

立冬は、秋分から冬至へ

向かう期間のさらに中間

秋分から三節気過ぎていますので、

秋分の45度後ろ、

太陽は春分のときからみて

225度の位置にあります。

 

この太陽の回る軌道を「黄道」

角度を使った太陽の位置の

測り方を「黄経」といいます。

 

立冬とは太陽が

黄経225度の位置に来る節気

さします。

 

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2022年の立冬に行われる全国の行事やイベントは?


出典:https://pixabay.com/

立冬の時期は

これからくる冬を迎えて

心を元気付けるような

イベントが多くなります。

 

自然は紅葉で色づいていますが

濡れ落ちた葉が径を埋め

いつもの街はややくすんだ感じで

明るい色合いのものは

人の手が加わったものが多い時期です。

 

2022年の立冬のイベントを

いくつか紹介しましょう。

 

酉の市

東京浅草の鳳神社が有名な

「酉の市」

 

11月の「酉」の日に

開運商売繁盛を記念して

縁起物を販売する露店は

風物詩になっています。

 

酉の市の始まりは

秋の終わりの収穫祭とされ、

今年の恵みに感謝して

神社に祀ることが

いつの間にか

神道、仏教の説話に重なって

いったと言われています。

 

今日では熊手えびす様

開運小判樽酒など

縁起物をそろえた市が立って

縁日がにぎやかに

開かれます。

 

2022年の鳳神社酉の市

11月8日一の酉

11月20日二の酉です。

 

 

伏見稲荷お火焚き祭り

京都伏見稲荷では

五穀豊穣、万物育成を感謝して、

稲荷大神を祭ります。

 

火焚串と呼ばれる木製の串は

全日本から集められ、

斎場の火にくべられて

罪障消滅、万福招来を祈ります。

 

また当日の参詣者もこれを求めて

参列することができます。

 

2022年伏見のお火焚き祭り

11月8日です。

 

 

丸の内イルミネーション

立冬のころから年末にかけて

全国のスポットで街路の

イルミネーションが

点灯されます。

 

東京の真ん中

丸の内では立冬の日から

イルミネーションが点灯され

いつものビジネス街が

まばゆいファッションタウンに変わります。

 

2022年の丸の内イルミネーション

11月8日点灯です。

 

 

萩時代祭り

山口県萩市の

歴史をテーマにしたパレードが

有名な「萩時代祭り」

 

明治維新における

長州藩の活躍を讃え

維新の志士や江戸時代の装束に

身を包んだ参加者たちが

街中を行進します。

 

2022年の萩時代祭り

11月9日、10日の二日間です。

 

2022年の立冬はどう過ごせばいい?また由来は?

寒さが身に感じられる

立冬の時期ですが、

秋物に少し重ね着をすれば

過ごすことができる程度です。

 

秋までの出来事を振り返り

新しい年の始まりに向けて

心構えをしておきましょう。

 

立冬は七五三!


出典:https://eagles-fanzine.com/

11月15日、

子どもの成長を感謝し

神社に詣でる「七五三」

女の子三歳と七歳

男の子五歳

お参りの歳です。

 

もともとは徳川綱吉が

長男の健康を祈って

行ったものと言われています。

 

11月15日は旧暦で「鬼宿日」

これは鬼が出歩かない日で

何事にも吉、とされていました。

 


こちらは千歳飴

三本入りのセットです。

 

七五三に千歳飴を食べるのは

子どもたちの長寿を祈るため、

細長く作った飴で

末永い幸せを祈願します。

 

2022年、この歳のお子さんを

お持ちの親御様、

七五三詣で

お近くの神社で祝いましょう。

 

 

立冬はこたつ!


出典:https://live.staticflickr.com/

冬が来ると嬉しいものの

ひとつがこたつです。

 

一度入れてしまうと

いつまでもそこから出ることが

できなくなってしまうのが

困りものですが、

長い冬を楽しく過ごす

頼りがいのあるアイテムですね。

 

家具調こたつ、

ダイニングタイプなど

家の作りの変化に合わせて

いろいろな形のこたつが

出ています。

 

2022年の立冬は

こたつで始めてみましょう。

 

 

立冬はゆとり創造月間!


出典:https://pixabay.com/

11月には国民の祝日が

文化の日勤労感謝の日

二日あります。

 

厚生労働省ではこの11月を

「ゆとり創造月間」として

長期休暇をとって

疲労やストレス回復にあてるように

活動しています。

 

普段働きすぎの方は

本格的な冬の前に

少し呼吸を整えておきましょう

 

2022年の11月

生活の豊かさの意味を見直して

いつもは取れない休暇を採って

ワークライフバランス

整えませんか。

 

 

立冬は亥の子餅!


出典:https://colocal.jp/

旧暦10月は亥(いのしし)の月、

この月の上旬の亥の日

「亥の子」(いのこ)と言います。

 

この日の亥の刻

夜の10時頃に

亥をかたどった餅を食べると

病気にならないと言う俗信があります。

 

江戸時代にはこの日に

幕府が亥の子餅を配り

囲炉裏を開いて、炉で鍋を焼き、

火鉢に火を盛る習慣があったそうです。

 

冬支度の仕上げですね。

 


こちらは市販品の亥の子餅です。

 

2022年の亥の子の日

11月10日にあたります。

 

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立冬の食べ物や由来、意味は?

立冬には、秋の実りが

一渡り出揃って

冬の食べ物が出てきます。

 

草木から得られる

いつもと違う

大地の匂いのする食材

そして

寒の時期へ向かう

海の幸が食卓に上がってきます。

 

 ごぼう


出典:ttps://live.staticflickr.com/

ごぼうの旬は11月、

冬の根菜の代表格で

土の味が魅力の実力派野菜です。

 

泥にまみれた皮は

剥かずにこすり落と

きれいに仕上げるなら

丁寧にあくを抜いてください。

 

ごりごりした歯応えと

そのまま感じる食物繊維の

かたまりのようなこの野菜は

日本以外ではほとんど

食べられていない食材です。

 

カモ井 素材そのままごぼうチップス 20g

こちらはごぼうで作った

ごぼうチップス

 

薄くスライスしたごぼうを

油で揚げたチップスで

素材の味をそのまま生かした

しっかりした歯応えのスナックです。

 

2022年の立冬は

ごぼうで日本人を再発見しましょう。

 

 

 こんにゃく


出典:https://farm5.staticflickr.com/

こんにゃくは冬の食べ物で

その旬は11月から1月です。

 

原料のこんにゃくいも

収穫期が10月から、

したがって11月以降が

こんにゃくがおいしい時期。

 

成長の遅いコンニャクイモは

収穫までに三年以上を要し、

掘り出した芋の皮を剥いて

おろして水にさらし

これを練って糸が引くようになったら

凝固剤を入れてさらに練り

固まらないうちに

型に移して空気を抜き

固まったものを型から外して

水で茹でたものを水中で放置して

熟成させたものが

コンニャクになります。

 

生のイモに触れるとかぶれるので

全ての工程で手袋を着用します。

 

大変な手間をかけて

なぜこのような

無味無臭の食べ物

作っているのか、

栄養価ゼロカロリーゼロ

この不思議な食べ物は

日本特産品です。

 


こちらはこんにゃくをボール型に作った

玉こんにゃくです。

 

山形産の玉こんにゃくは

だんごのように串に刺した郷土食、

たれからしもついて

自宅では鍋で茹でるだけ、

 

食べ過ぎても罪悪感のない

ヘルシースナック

2022年の冬を楽しみましょう。

 

 

 ししゃも


出典:https://live.staticflickr.com/

北海道の太平洋岸の

淡水域にしか生息しない

北海道特産魚のシシャモ

 

焼きたてのシシャモの

細い身は口の中で

崩れるようにほどけ、

やや青いような特有の香りが

焦げた皮の香ばしさと調和して

眼を閉じて味わいたくなるような

魚です。

 

産卵期の雌のシシャモは

「子持ち」シシャモ

として特に好む方がいます。

 

生息地が限られているので

漁獲量がそもそも少なく

一般に流通するのは

輸入品のカラフトシシャモ

「シシャモ」の名前で売るのが

多くなっています。

 


こちらは北海道広尾産の

シシャモ30尾、化粧箱入り。

 

オスとメスを両方合わせて梱包してあるので

両方の味の違いを楽しむことができます。

 

2022年、立冬の酒の肴は

シシャモで始めませんか。

 

 

 ほたて


出典:https://pixabay.com/

帆立貝

自然界は北太平洋の西側

日本では北海道から三陸にかけて

分布する二枚貝ですが、

食材として養殖もされていて

天然ものと養殖のものは

ほぼ半々になって流通しています。

 

いつでも手に入る貝ですが

産卵が冬の終わりのため、

その前に期間に身に肉をつけて

栄養を蓄えるので

冬の前半が一番美味しい時期

 

世界的に人気のあるシーフード

日本から移植された帆立貝が

世界中の海で養殖されています。

 

貝としては肉厚で

身もしっかりしているので

火を通した調理がしやすく

刺身から煮込み、ステーキと

様々な料理に使われています

 


北海道産帆立貝の剥き身

不揃い品ですが1kg、

訳あり品なのでお買い得です。

 

美味しいホタテを

いろいろな料理法で

心ゆくまで味わうことができます。

 

2022年の立冬は

ホタテづくしでいきましょうか。

 

 

ボジョレー・ヌーヴォー


出典:https://pixabay.com/

11月の第3木曜日

フランス、ボジョレー地方の

その年の葡萄で作られた

赤ワインが解禁されます。

 

ヌー・ヴォー(新酒)と呼ばれる

このタイプのワインは

全体に味わいが軽く

香りも穏やかなことから

さっぱりとした飲みやすい

ワインになります。

 

新酒は、

その年の葡萄の出来を確かめる

ということと同時に

秋の収穫を祝う縁起物

としての要素もあり

値段も手ごろで

たくさん飲んでも

翌日に残りにくい

とされています。

 

ボジョレーヌーボー 2018【あす楽】アレクシィ・モンティレ ボージョレ・ヌーヴォー 2018 750ml 1本【ご注文は1ケース(12本)まで同梱可能です】ボージョレーヌーボー

こちらはボジョレー・ヌーヴォーの

アレクシィ・モンティレ、2022年もの。

 

2022年のボジョレーは

非常に葡萄の出来のよい年だった

といわれています。

 

2022年のヌーヴォーは

2022年11月14日の発売です。

 

2022年の立冬は

ヌーヴォーで乾杯しましょう。

 

立冬以外の二十四節気一覧!

月の名前 節気 2022年の日付 2022年の期間
睦月 小寒 01/06 01/06〜01/19
大寒 01/20 01/20〜02/03
如月 立春 02/04 02/04〜02/18
雨水 02/19 02/19〜03/05
弥生 啓蟄 03/06 03/06〜03/20
春分 03/21 03/21〜04/04
卯月 清明 04/05 04/05〜04/19
穀雨 04/20 04/20〜05/05
皐月 立夏 05/06 05/06〜05/20
小満 05/21 05/21〜06/05
水無月  芒種 06/06 06/06〜06/21
夏至 06/22 06/22〜07/06
文月 小暑 07/07 07/07〜07/22
大暑 07/23 07/23〜08/07
葉月 立秋 08/08 08/08〜08/22
 処暑 08/23 08/23〜09/07
長月 白露 09/08 09/08〜09/22
秋分 09/23 09/23〜10/07
神無月 寒露 10/08 10/08〜10/23
霜降 10/24 10/24〜11/07
霜月 立冬 11/08 11/08〜11/21
小雪 11/22 11/22〜12/06
師走  大雪 12/07 12/07〜12/21
冬至 12/22 12/22〜01/05

 

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いかがでしたか。

 

立冬はそれまでの一年の

しめくくりとなる

数ヶ月の始まりです。

 

冬の穏やかな日

日差しもきれいで

自然が輝いているような

美しい世界を見せてくれます。

 

短くなっていく

陽の当たる時間

いつもは忘れている

時の大切さを感じさせてくれる。

 

一瞬、時間が止まったような

そんな気がします。

 

以上、『立冬2022年はいつ?食べ物は何をたべるのか、過ごし方の意味や由来なども紹介』の記事でした。

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