田んぼでよく見るピンクの卵や水槽で見かける透明の卵を

タニシの卵と認識している方は結構いらっしゃるかもしれませんね。

 

ですが、色や形、見かける場所も全く違うピンクと透明の卵

どちらも本当にタニシの卵なのかと、改めて尋ねられたとしたら

答えに窮してしまうのが実際の所ではないでしょうか。

 

そこで今回は、田んぼや水槽で見かけるタニシの卵と思しき

ピンクや透明の卵の正体を画像付きで詳しく探ってみましたので

ぜひ、疑問を解決してスッキリする手立てにお役立てください。

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タニシの卵はピンク、透明、それとも産まない?

では先ず、田んぼの周辺で見かける鮮やかなピンク色の卵の正体と

水槽で見る透明の卵がタニシの卵なのかを検証していきたいと思います。

 

田んぼで見かけるピンクの卵はジャンボタニシの卵!


参照元URL:https://item.rakuten.co.jp/

先ず、田んぼなどで見かけるピンク色の卵はタニシの卵かという事ですが

ピンクの卵はジャンボタニシと呼ばれる淡水にすむ大型の巻貝の卵で、

名前にはタニシと付いていますが実はタニシとは違う種類の貝類なんです。

 

鮮やかなピンクの卵を産むジャンボタニシはリンゴガイ科に属する

スクミリンゴガイという種類の巻貝で、成長すると5~8㎝ほどにもなる

大型の淡水にすむ貝で繰り返しますが、タニシとは別の種類の貝です。

 

 

水槽で見かける透明の卵はスネールの卵!

次に、水槽でよく見る上の動画の様な透明の卵はタニシなのかですが

結論から言うと、残念ながら透明の卵も実はタニシの卵ではないんです。

 

水槽に透明な卵があり、放置していると小さな巻貝が生まれたので

きっとタニシだろうと勘違いする人は少なくありませんが

実はこの卵の正体は爆発的に増殖する危険のあるスネールの卵です。

 

スネールは特定の巻貝の名前ではなく、水槽内に意図せずに発生する

外部からの侵入者の総称ですが、いずれにせよゼリー状の透明な卵は

タニシの卵ではなく駆除の対象にもなる厄介な存在です。

 

 

日本の在来種のタニシはそもそも卵を産まない!

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さて、ピンクの卵も透明の卵もタニシの卵ではないというなら

タニシは一体、どんな卵を産むんだという疑問が当然わく訳ですが

実は日本の在来種のタニシは卵を産まないという性質があるんです。

 

タニシは卵胎生という増え方をする貝で、卵を産み付けるのではなく

ある程度まで成長させた赤ちゃん貝(稚貝)を産むという珍しい習性があり

ピンクや透明な卵を産むという事は絶対にありえない訳です。

 

なので、タニシを飼育していると自分では思っていたにもかかわらず

透明の卵がたくさん孵化して巻貝が水槽内に増えてしまった場合、

あるいは田んぼでタニシの卵と言われるピンクの卵を見かけた場合は

違った種類の巻貝の卵でタニシの卵ではないという事になりますね。

 

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水槽でみるタニシに似た貝や卵を画像で紹介!

という事で、ピンクの卵はジャンボタニシ、透明の卵はスネールと

どちらも本当のタニシの卵ではないというのが真実な訳ですが

水槽で見かけるタニシだと思ってい飼っていたタニシに似た貝、

所謂スネールの正体を画像付きで詳しくご紹介しておきましょう。

 

水槽で見かけるタニシに似た貝1:サカマキガイ

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先ず、タニシだと思っていたのにどうも様子が違うという場合、

スネールの正体はサカマキガイという小型の貝の可能性が濃厚で

名前の通り、タニシとは反対の左巻きの貝殻をもつのが特徴です。

 

殻の大きさが1㎝前後直径5㎜程の小型の巻貝のサカマキガイは

見た目は多少違うもののタニシと勘違いする人が多いスネールの種類

水面を逆さに歩く事ができるというのも一つの特徴です。

尚、タニシと異なりサカマキガイは雌雄同体の卵で繁殖する貝で

上の画像の様なゼラチン状の透明な卵を一度に数十~100個ほど

水中に産み付けて、瞬く間に増えていく厄介な存在になります。

 

 

水槽で見かけるタニシに似た貝2:モノアラガイ

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モノアラガイは、サカマキガイと同じくタニシのはずなのに

爆発的に数が増えてしまうという時に考えられるスネールの一つで

からの大きさが2㎝程の淡水にすむ小型の貝の種類になります。

 

タニシとは違ってモノアラガイもまた雌雄同体で卵を産んで増え、

サカマキガイと同じく水面を逆さに歩く事ができるのが特徴ですね。

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尚、モノアラガイも上の画像のような寒天に似た透明な卵を

数個~数十個ほど水草や石に産み付け急速に増殖する厄介な存在です。

 

 

水槽で見かけるタニシに似た貝3:ヒラマキガイ

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ヒラマキガイは名前の通り、カタツムリの様な平たい殻を持つ巻貝で

タニシとは全く似ていないものの、水槽内で増えるスネールの一つです。

 

因みに、一口にヒラマキガイと言っても様々な種類が存在していて

中にはトングリ形の殻を持つサカマキガイに似た殻を持つものもあり

タニシと間違って飼っているスネールである可能性もありますね。

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ヒラマキガイも雌雄同体で卵によって繁殖する生態をもっていて

上の画像の様な透明の卵を水中に産み付ける習性があるので

タニシと思っていた貝が透明の卵を産んだ時は犯人かもしれません。

 

 


タニシに似た水槽のスネールの駆除方法は?

という事で、水槽でタニシが透明な卵を産んで増え続けている場合

それはタニシではなくスネールですが、繁殖力が強い貝が多いため

駆除に苦労した時の効果的な方法もご案内しておきましょう。
 

 

スネールの駆除には貝トールがおすすめ!

タニシだと思っていた巻貝が透明な卵を産んで爆発的に増える場合は

ピンセットなどで一つ一つ貝を駆除していては追い付かないので

ゴキブリホイホイの貝バージョンの貝トールが有効でおすすめですよ。

 

上記のGEX貝トールは巻貝が好きな減量を使った餌を装置にセットし

水中に入れておくだけで貝が筒型の装置内に集まってくる仕組みで

効果的に巻貝の成体を駆除できる便利なアイテムとなっています。

 

 

スネールの駆除にはアベニーパファーがおすすめ!

スネーは増え過ぎると成体を駆除するだけでは効果がない事もあるため

貝をエサにする魚を水槽内で飼うというのもおすすめのアイデアです。

 

上記のアベニーパファーは淡水にすむフグの仲間の熱帯魚で

小型の貝類を食べる習性があるのでタニシだと思って増殖してしまった

スネールの駆除にも一役買ってくれるおすすめの熱帯魚です。

 

フグの仲間なので混泳だと他の魚を攻撃する事もあるため要注意ですが

増え過ぎたスネールを駆除した後は別水槽に移して飼う事も想定し

スネール退治に水槽に加えてみるのもおすすめの魚ですよ。

 

 

水槽内のタンクメイトにはヒメタニシがおすすめ!

スネールはタンクメイトとしてお店で売られている事もありますが

水質浄化や藻の駆除などの目的で巻貝を水槽で飼おうという場合は

繁殖力がそれ程強くないヒメタニシが大変おすすめですよ。

 

上記のヒメタニシ10匹は保証分5匹付きの15匹セット

1~2.5㎝程のヒメタニシは先に触れた通り、稚貝で繁殖するので

爆発的に増える事がなくタンクメイトにもぴったりの巻貝です。

 

 

田んぼや川で見るタニシの種類は?

さて、ようやく本物のタニシの話題が出たところで引き続き

田んぼや川で見かける本当のタニシの種類もご紹介しておきましょう。

 

田んぼや川で見かけるタニシ1:ヒメタニシ


参照元URL:https://item.rakuten.co.jp/

日本には何種類かのタニシがいますが、中でもヒメタニシは汚染に強く

田んぼや池、沼、用水路等でも広く見かける最も一般的なタニシで

大きなものでも3㎝超ほどと小型の可愛らしい巻貝なんです。

 

先に触れた通り、タニシの仲間であるヒメタニシは卵を産む事はなく

一度に30個ほどの稚貝を産んで繁殖するというのが特徴です。

 

透明の卵で繁殖力の強いスネールとは違い爆発的に増える事もなく

先に触れた通り、メダカの鉢や水槽のコケや水藻の駆除を目的に

タンクメイトとして飼うにもぴったりの小型の巻貝ですよ。

 

 

田んぼや川で見かけるタニシ2:マルタニシ


参照元URL:https://item.rakuten.co.jp/

マルタニシはヒメタニシと同じく日本の在来種のタニシの一つで

水田や用水路、ため池、小川などの水辺にすむ比較的大型の巻貝です。

 

マルタニシは凡そ4センチ前後が成体の標準サイズといわれますが

中には6㎝ほどになるものもあり環境のよい場所を好んで生息していて

卵ではなく初夏に10~20匹程の稚貝を産んで繁殖します。

 

尚、ヒメタニシ同様、マルタニシもタンクメイトとしても人気があり

水槽内の苔や汚泥を食べて水質の浄化に一役買ってくれるタニシで

下記からは九州産のマルタニシ5匹+保証2匹をお求め頂けますよ。

 

 

田んぼや川で見かけるタニシ3:オオタニシ

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日本に生息しているタニシの中では最大サイズであるオオタニシ

成体は7㎝程にもなり、田んぼや用水路、ため池等で見かける種類です。

 

尚、オオタニシは名前からジャンボタニシと混同される事もありますが

卵ではなく夏ごろに幼貝を産んで繁殖するれっきとした在来種のタニシで

全体的に丸っこくて可愛らしい形をしているのが特徴です。

 

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田んぼや川で見るタニシに似た貝の種類や卵は?


参照元URL:https://www.photo-ac.com/

先ず、田んぼでよく見かけるピンクの卵は前述の通り

ジャンボタニシことスクミリンゴガイという巻貝の卵で、

南米が原産ですが1981年に食用として日本に持ち込まれました。

 

因みに、ジャンボタニシの卵は水中に落ちると孵化できないため

ピンクの卵を見かけたら水に落とす事で大量発生を防ぐ事ができ

効果的なジャンボタニシの駆除の方法になりますよ。

 

尚、先程、水槽に発生するスネールとしてご紹介したモノアラガイ

水槽だけではなく、田んぼや川など自然界にも生息するタニシに似た貝で

前述の通り透明の卵を産んで繁殖します。

 

 


ジャンボタニシやピンクの卵は食べられるの?

さて、タニシと名前には着くもののタニシではないジャンボタニシですが

食べられるという情報もあるため、真偽のほどもご紹介しておきましょう。

 

ジャンボタニシって食べれる?

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先に触れた通り、ジャンボタニシは食用として養殖するために持ち込まれ

その後、自然繁殖し全国に広がった巻貝なので、食べる事ができるんです。

 

尚、東南アジアなどでも食材として扱われているジャンボタニシなので

基本的には食べても問題ありませんが、寄生虫がついている危険があり

十分に加熱して食べないと食中毒など深刻な被害が出る可能性もあります。

 

因みに、ジャンボタニシを食べてみたという人は相当数いるようで

食べた感想も、意外とおいしかった、残念な味など様々ですが

泥抜きをしっかりした後に調理して、苦みや癖のある内蔵を食べない

というのが美味しい食べ方のようですね。

 

 

ジャンボタニシの卵って食べれる?


参照元URL:https://www.photo-ac.com/

さて、味はさておき基本的に成体は食べられるジャンボタニシですが

ピンク色の卵も食べられのるかというのも気にかかる所ですよね。

 

かなり毒々しいピンク色で余り食欲はそそらない卵ですが

見ようによっては少しイクラっぽく見えなくもないかもしれません。

 

ですが、残念ながらジャンボタニシの卵は神経性の毒があり

実際、味も苦く食べられたものではないとの事なので

面白半分で食用にする事は絶対に控えるようにしてくださいね。

 

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という事で、タニシの卵はピンクか透明か、それとも卵自体産まないのか

という事から始まり、田んぼで見るピンクの卵や水槽の透明の卵の正体を

駆除の方法なども含めてご紹介しましたがいかがだったでしょうか。

 

残念ながら、ピンクも透明もタニシの卵ではないという結果でしたが

田んぼや水槽で急速に繁殖して害虫扱いされている厄介者なので

是非駆除の方法なども併せてお役立てくださいね。

 

以上『タニシの卵はピンクか透明、産まない?田んぼや水槽で見る正体は?』の記事でした。

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