気を付けていても大なり小なり、
日常生活でしてしまうのがケガ。
明らかにわかるケガの流血から、
寝ている間のひっかき傷や鼻血、
女性ならば経血と、
様々な血液のシミを作る要因は
ひそんでいますよね。
ただこの血液のシミ、
落とし方が非常に厄介というのは
みなさんがよく知るところです。
新しい血液のシミならまだしも、
「あれ、こんなところに血のシミ?」という
時間が経過してからのシミは、
落とし方に頭を抱えてしまいます。
今回はそんな血液のしみの落とし方を、
服や皮膚、プラスチックや床と
種類別に分けてご紹介致しましょう!
血液が落ちない理由は?
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格別落とし方を考えずとも、
簡単に取り除けてしまいますよね。
厄介なのは血液のシミは時間が経過すると
徐々に取れにくくなってしまうということ。
これは血液の構成成分に理由があります。
血液は主にタンパク質と
赤血球で構成されているのですが、
赤血球の中にあるヘモグロビン色素は
落ちにくいものです。
さらにタンパク質は時間が経過すると
硬化するという「凝固現象」が起こるんです。
この2つが重なるので血液のシミは
落ちにくいものになってしまうというわけです。
血液が落ちないものは?
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血液のシミがついてかなり時間経過した
衣類の布製品、紙製のもの、革製品などです。
とにかく落ちないもの、というと
時間が経ってしまったというのがポイント。
布などは落ちにくくはあっても
時間をかけながら、
何とか落とすことはできるかもしれません。
しかし後者2つの場合は、
どう頑張ってもうっすらと茶色いシミは
残ってしまいますし、
素材自体を多少は損ねる覚悟が必要です。
血液のシミは早期発見と対処、が
しみ落としの明暗を分けると言えますね。
服や布についた血液の落とし方!
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これはまだ赤みがあって
血液自体の濡れがある状態ならば、
すぐに水でこすり洗いしましょう。
これでかなりシミは取れてしまいますし、
うっすら残るようであれば
石けんをつけてつまみ洗い、もしくは
そのまま洗剤を入れて水で洗濯すればOKです。
乾いてしまっている場合は、
しばらく水に浸け置きすることから始めて下さい。
そのあとで洗剤や石けんをつけて洗うと
かなり薄いシミになるまで取り除けます。
そのあと酸素系漂白剤に浸け置くと
完全にシミは抜けるでしょう。
皮膚についた血液の落とし方!
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血液の落とし方ですが、
こちらは大抵水洗いすればサッと落ちますよね。
落ちない、というより
落としにくい皮膚についた血液というと、
強いて言うならば怪我をしてから
時間が経過して凝固した血液でしょう。
かなりの流血であった場合、
時間が経つと血液は傷口から
盛り上がる形で固まっているはずです。
いわゆるかさぶたですが、
子供ですと無理やり剥がしがちで
再び血が流れだしたり、
これを繰り返していると跡になって
残ることになってしまいます。
この場合はぬるま湯を使って
少しずつ溶かしていくのが正解。
無理やりこすったりしないで
ぬるま湯をかけながら、
血液が凝固した部分を優しく撫でまわします。
ゆっくり時間をかけて溶かしきったら
絆創膏などで傷口を保護して、
刺激によって新たな流血が
起きないようにしましょう。
机や床、壁についた血液の落とし方!
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まず冷たい水が入ったバケツ、スポンジ、
そして中性洗剤を用意します。
濡らしたスポンジで軽くこすり、
あらかたのシミが落ちるかどうか
確かめてみましょう。
壁紙を貼った壁や塗装してある机、床は
大体これだけでも落ちてくるはず。
厄介なのはデコボコした表面を持つ、
ナチュラルな木製などの
これらの素材ですよね。
そこで中性洗剤を含ませたスポンジを
よく泡立ててそれでこすります。
目が粗ければ綿棒でその隙間を、
細かければ中性洗剤を含ませた
綿をちぎったものでよくこすると
きれいに落ちるはずです。
それでも茶色い跡がうっすら見えるなら、
酸素系漂白剤を含ませたキッチンペーパーを
その跡に貼り付けてしばらく置きます。
プラスチックについた血液の落とし方!
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色付きのものの血液のシミの落とし方は、
比較的簡単といえます。
表面がつるっとしているものが多く、
水ぶきすればおおよそのものは取れてしまいます。
入り組んだ細かいプラスチック製の
おもちゃであれば、
中性洗剤を含ませた綿棒やこよりで
こすれば綺麗になるでしょう。
プラスチック製のまな板などは
表面がざらざらしているだけに、
どうしても黄ばみのしみが残ります。
こちらはハイターの酸素系漂白剤で
しばらく浸け置いてから、
中性洗剤で洗えばOKです。
ちなみに血液のタンパク質は
60度以上の高温だと凝固してシミになり、
匂いもつくのです。
つまり魚や肉をまな板で切った後も
お湯で洗うのではなく、
水洗いを徹底すると匂いもシミもつきませんよ。
革製製品についた血液の落とし方!
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少々気を使います。
皮革は化学物質に反応しやすいのです。
こちらも血液がまだついたばかりなら、
水と石けんで落とせますが、
水によって皮革が損なわれるリスクはありますね。
石けんで落ちなければ過酸化水素水を使用します。
タオルに液剤を取ってシミの箇所を叩き、
泡だって来たら拭き取って、
水で仕上げぶきしましょう。
乾燥させた後に革製品用のクリームを
塗布すればOKです。
ただ高価な製品ではむやみに自己処理するより、
クリーニング店にお願いした方が
後々長く使用するためにはおすすめです。
血液を落とす際におすすめなグッズは?
これまでの項目では血液のシミの落とし方を
ご紹介してきました。
今度は実践に移って頂くのにおすすめな、
血液のシミの落とし方に役立つグッズを
以下にご紹介して参ります。
血液を落とすにはオキシドールを!
最初にご紹介する血液のシミの落とし方を
実践するときにおすすめのグッズは、
上記の健栄製薬 日本薬局方オキシドール 500ml です。
皮革製品の血液のシミでご紹介した、
過酸化水素水はこのオキシドールのこと。
消毒用のものですので薬箱に
常備されている家庭も多いでしょう。
こちらを使用する場合は、
市販の酸素系漂白剤より濃度が薄いので
そのまま使えるというメリットがあります!
血液を落とすにはアンモニア水を!
次にご紹介する血液のシミの落とし方を
実践するときにおすすめのグッズは、
上記の【第3類医薬品】アンモニア水 100mLです。
虫さされ、虫さされによるかゆみ、
気付けに使用するアンモニア水も
血液のシミ抜きに有効なグッズなんです。
こちらを使用する場合は酸素系漂白剤に
1滴、2滴たらす形でしみ抜き剤を作り、
使っていくというものです。
かなり匂いが強いので換気には
十分注意しながらしみ抜きを行いましょう。
血液を落とすにはマジックリンを!
最後にご紹介する血液のシミの落とし方を
実践するときにおすすめのグッズは、
上記のマジックリン 小(500mL)です。
マジックリン、というと広告通りに
“しつこい油汚れ”に有効なイメージですが、
実は“しつこい血液のシミ”にも大いに活躍する
おすすめグッズなんですよ。
どうしても中性洗剤で落ち切らない
血液のシミの場合は、
まずマジックリンを水で2倍に薄めます。
その上でシミ部分にその希釈液を塗り付け、
その上にオキシドールなどの
酸素系漂白剤を塗布するんです。
これを何回か繰り返した後に
普通の洗濯洗剤や水で洗い落とせば、
綺麗にシミが除去できます。
先にご紹介したアンモニア水もそうですが、
マジックリンはペーハー値を上げる性質を持つため
血液のシミが浮いてきて取れやすくなるのです。
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いかがでしたでしょうか?
本記事では血液の落とし方を、
服や皮膚、プラスチックや床と
種類別に分けてご紹介して参りました。
落ちない、落ちない、と思っていた
血液のシミの落とし方が今回でわかって、
ホッと一安心といったところではないでしょうか?
血液は衣類などの布地系以外でしたら、
それほど特別な落とし方をせずとも
サラッと落とせるもの。
時間が経過した血液のしみ、
特に白い布地や革製品は
諦めていた部分が多かったと思いますが、
もうこれで心配いりませんよね。
血液のシミの落とし方エキスパートになれば、
大体の他のものによるシミへの対処も
バッチリのはずです!
以上、『血液の落とし方!服や皮膚、プラスチックや床についた時には?』の記事でした。