あっ!と思った時には
筆から垂れて床や服についてしまう絵の具。
特にお子さんのいるご家庭では
子供が布でこすったせいで
余計汚れが広がることもあるでしょう。
しかし、汚されるのが困るからと言って
絵の具を使うな!とは言えませんよね。
そこで今回は、服や机、床、カーペット、
そしてパレットと肌についた絵の具の落とし方を、
場所別に紹介していきます。
服についた絵の具の落とし方:アルコール消毒液で落とす!
服に絵の具がついた時、
いつも使っている洗剤で漬けおき洗いをしても
綺麗には落ちないですよね。
水彩絵の具に使われている顔料は粒子が細かく、
なかなか普通の洗剤では落としきることができません。
また落とし方を間違ってしまうと
余計に被害が広がってしまうこともありますよね。
そんな頭の痛い絵の具汚れですが、
手を消毒する時に使うアルコール消毒液を使った
落とし方で、簡単に綺麗になるんですよ。
服についた絵の具を落とすやり方は?
参考元:https://www.photo-ac.com/
では早速、アルコール消毒液を使った
服についた絵の具の落とし方を紹介します。
用意するものは以下の3つです。
・アルコール消毒液
・酸素系漂白剤(ワイドハイターなど)
・重曹
まず最初に、絵の具がついてしまった箇所に
アルコール消毒液を優しく塗り込みます。
次に酸素系漂白剤と重曹を1対1の割合で
混ぜたものを作りましょう。
そしてティッシュやガーゼにふくませ、
絵の具汚れのある部分を叩いていきます。
汚れが洋服の裏側に染み込まないように
絵の具がついた箇所の下に、
タオルなどを挟んでおくと良いでしょう。
最後に絵の具がついた箇所の裏側から
40℃~50℃程度のシャワーを当てて
しっかりと汚れを落としていきます。
この落とし方で綺麗に服についた絵の具を
落とすことができますよ。
服についた絵の具を落とす時におすすめのアイテムは?
服についた絵の具の落とし方には
消毒用アルコールを使う、と言われても
ピンとこないという方もいますよね。
実はお出かけに携帯している方も多いであろう
手ピカジェルも消毒用アルコールなんです。
他にエタノールなども使用できますが
ジェルタイプの消毒液は常備しておくと
風邪やインフルエンザの予防にも使えて便利です。
服についた絵の具の落とす以外にも使える
心強いアイテムですので
この機会に購入するのもおすすめですよ。
机についた絵の具の落とし方:歯ブラシで落とす!
机に絵の具がついた場合でも
使っていたのが水彩絵の具なら、
落とし方も簡単で
濡れ雑巾で拭くだけで綺麗になりますよね。
しかしアクリル絵の具が机につくと
雑巾で拭いただけでは
余計に汚れが広がってしまいます。
木製の机にアクリル絵の具がついた場合は
乾く前に歯ブラシで優しくこする
落とし方が有効ですよ。
机についた絵の具を落とすやり方は?
参考元:https://pixabay.com/
アクリル絵の具が机についてしまった場合は
乾ききる前に対処するのが大切です。
落とし方はとても簡単で、
歯ブラシに熱湯をつけて
ゴシゴシこするだけでOK。
ウレタンなどでコーティングせれている机は
熱湯につけた雑巾を用意して、
絵の具のついた箇所に被せてパックしましょう。
それでも綺麗に落ちない場合は
湿らせたメラミンスポンジに少量の重曹をふりかけ
優しくこすると綺麗になりますよ。
どちらの落とし方でも
力いっぱいこすると机を痛めてしまうので、
優しく落とすように心がけてくださいね。
机についた絵の具を落とす時におすすめのアイテムは?
ウレタンなどでコーティングされた机に
絵の具がついた時の落とし方で、
必要となるメラミンスポンジ。
洗剤を使う必要がないことから
冷蔵庫や炊飯器、ガスコンロ周辺など
キッチン周りの掃除でも
安心して使えるアイテムです。
もちろん使用ができない場所もありますが
上で紹介した落とし方で
一緒に使用した重曹同様、
ストックしておく掃除に役立ちますよ。
床についた絵の具の落とし方:除光液を使って落とす!
洋服以上に悩んでしまうのが、
絵の具が床についた時の落とし方ですよね。
床は汚れたから取り換える、
という訳にはいきません。
特に賃貸の住居で
床に絵の具がついたら一大事ですよね。
床についた絵の具には除光液に含まれる
“アセトン”を使った落とし方が有効です。
しかし、床の材質によっては
コーティングが剥がれたり
変色してしまう可能性もあります。
そのためこの落とし方は、
目立たない場所で試してから
挑戦するのがおすすめですよ。
床についた絵の具を落とすやり方は?
参考元:https://www.photo-ac.com/
床に絵の具がついてしまった場合は
除光液を含ませた布で叩くように拭くと
簡単に落とすことができます。
他の落とし方としては、
エタノールや食器用洗剤、
塗装用のシンナーを使った方法がありますが、
全て手順は除光液を使った落とし方と同じです。
また、絵の具がボトリと落ちてしまった時には
乾いてからカッターなどで削る、
という落とし方もあります。
この落とし方に挑戦する場合は
床を傷つけないように注意してくださいね。
床についた絵の具を落とす時におすすめのアイテムは?
床に絵の具がついた時に使う除光液は、
必ず原材料にアセトンが含まれているものを
選ぶようにしましょう。
アセトンの含まれていない除光液では
絵の具の汚れは落とせません。
また、アセトンは毒性と高い引火性を持つため
市販の除光液であっても
使用時には換気をしっかり行ってくださいね。
除光液はにおいが苦手、という方も
少なくないかと思います。
こちらの資生堂トリートメントエナメルリムーバーは
香りもマイルドな商品ですので、
きついにおいが苦手な方にもおすすめですよ。
カーペットについた絵の具の落とし方:除光液を使って落とす!
カーペットに絵の具をつけてしまった時、
使用していたのが水性絵の具であれば
服に絵の具がついた時と同様の落とし方で
対応ができます。
しかし油性の絵の具をつけてしまった場合は
落とし方を変える必要があるんです。
ここでは油絵具や、アクリル絵の具など
油分を含んだ絵の具の落とし方を紹介します。
カーペットについた絵の具を落とすやり方は?
参考元:https://www.photo-ac.com/
カーペットについた油絵の具やアクリル絵の具を
落とす時には、歯ブラシに除光液をつけて
叩くようにして綺麗にします。
何度か叩いて絵の具が落とせたら
仕上げに水で濡らした雑巾を硬く絞ってから
中性洗剤を含ませて、
カーペットを拭きましょう。
この落とし方はある程度の強度がある
厚めのカーペットに適した方法です。
繊細な織られ方のカーペットに
この落とし方を使うと、
傷んでしまう場合がありますので
注意してくださいね。
またつけてしまった絵の具が
油性なのか水性なのか分からない場合も
この落とし方で綺麗になりますよ。
カーペットについた絵の具を落とす時におすすめのアイテムは?
紹介した落とし方で
カーペットについた絵の具を綺麗にする
仕上げに使う中性洗剤。
食器用洗剤にも中性のものは多いですが
新しく購入するのなら
用途が豊富なウタマロクリーナーがおすすめです。
キッチンやお風呂場、トイレの掃除から
洋服の染み抜きにも使える、まさに万能クリーナー。
ケミカルな臭いがしないのも
嬉しいポイントです。
パレットに残る絵の具の落とし方:メラミンスポンジで落とす!
特にアクリル絵の具を使った時に気になる
プラスチックのパレットへの色映り。
パレットをすぐに洗えば良いのですが、
アクリル絵の具は乾くのが早く、
気が付いたら固まっていた!
ということもありますよね。
パレットについたアクリル絵の具の
一番簡単な落とし方は
一晩水やお湯に漬けておくことです。
しかし、それでも駄目な場合は
メラミンスポンジを使った落とし方が
効果的ですよ。
パレットに残る絵の具を落とすやり方は?
参考元:https://pixabay.com/
パレットに残った絵の具の落とし方では
メラミンスポンジと重曹を使います。
やり方は、コーティングが施された机に
絵の具がついた時の落とし方と同じ手順です。
水で湿らせたメラミンスポンジに
重曹をつけて、こするだけ。
これでパレットについた絵の具は
綺麗に落とすことができますよ。
しかし何度も使ううちに
どうしてもプラスチックのパレットは
汚れが染みついて取れなくなってしまいます。
アクリル絵の具を使う場合は
使い捨ての紙パレットを使用するのも
おすすめですよ。
パレットに残る絵の具を落とす時におすすめのアイテムは?
机やパレットについた
絵の具の落とし方で使用する重曹は、
毒性もなく使いやすいアイテムです。
細かい粒子で汚れを落としやすく、
口に入っても安心なことから
特にキッチンの掃除で役立ちます。
また、重曹は消臭効果も高く
生ごみにふりかけておくと
臭いを抑えることもできるんです。
常備しておくと便利な掃除アイテムですので
使ったことが無い方は、
この機会に購入してはいかがでしょうか。
壁紙についた絵の具の落とし方:除光液で落とす!
筆を振ってしまったり、
勢いよくバケツの中に筆を入れてしまったり。
はずみでやったことが原因で
思いがけない場所に
絵の具が飛び散ることもありますよね。
絵の具が壁紙についてしまった場合
水彩絵の具であれば、水で濡らした雑巾で拭く
という落とし方で十分綺麗になります。
しかしアクリル絵の具がついた時は
水拭きをすることで、
余計に汚れが広がってしまう危険もあるのです。
アクリル絵の具が壁紙についた場合は
除光液を使った落とし方が効果的。
と言っても、下に紹介するのは
壁紙が一般的なビニールクロスの場合にのみ
適した落とし方になります。
紙製のクロスや、特殊な加工をした壁紙では
試さないようにしてくださいね。
壁紙についた絵の具を落とすやり方は?
参考元:https://www.photo-ac.com/
壁紙についた絵の具の落とし方は
床についた時と同じです。
アセトンが含まれた除光液を
雑巾などに含ませて、
トントンと叩くようにして
綺麗にしていきましょう。
また、アクリル絵の具や油絵具は
専用のクリーナーも販売されています。
専用のクリーナーを使用しても
同じような落とし方ができるので、
油性の絵の具を使う時は
手元に用意しておくと安心ですよ。
壁紙についた絵の具を落とす時におすすめのアイテムは?
筆を洗うのに使用するクリーナーは
壁紙や床に絵の具がついた時にも
役立ってくれるアイテムです。
美術の授業で使ったことがある
という方も多いであろう
絵の具用のクリーナー。
こちらの商品のように
容量が少ないものであれば
机に置いておいても邪魔になりませんね。
肌についた絵の具の落とし方:ヘアゴムで落とす!
絵の具を使う上で避けられないのが
手指の汚れですよね。
特に小さい子供に絵の具を使わせると、
手形でも取ったのかと思う程、
派手に汚すこともあるでしょう。
肌に絵の具がついた場合、
手っ取り早い落とし方として
除光液で拭き取るといった方法もあります。
しかし子供や肌の弱い方には
あまりおすすめできない落とし方ですよね。
なんと、ヘアゴムを使うことで
普段使用しているハンドソープで
肌についた絵の具を簡単に落とす方法が
存在するんです。
簡単で安全な落とし方ですので
困った時に試してくださいね。
肌についた絵の具を落とすやり方は?
参考元:https://www.photo-ac.com/
肌に絵の具がついた時は
ハンドソープとヘアゴムを一緒にして
汚れを絡めとるように洗いましょう。
これだけで簡単に絵の具が綺麗になる
おすすめの落とし方です。
またニベアを多めに塗ってから拭き取ることでも、
絵の具を落とすことができますよ。
どちらも肌に負担を掛けない落とし方ですので
お子さんでも安心ですよね。
肌についた絵の具を落とす時におすすめのアイテムは?
ヘアゴムさえあれば、
いつも使っているハンドソープで
肌についた絵の具は落とせます。
しかしベッタリ絵の具がついた手で
ハンドソープをプッシュするのが気持ち悪い、
と感じる方もいますよね。
こちらの商品のように
自動で泡が出るハンドソープなら
どこも汚さずに手洗いができます。
泡が自動で出てくる様子も楽しく、
お子さんに手洗いの習慣をつけるのにも
役立ってくれますよ。
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いかがでしたでしょうか?
気を付けていてもついてしまう絵の具汚れ。
絵の具汚れは時間がたつほど
落ちにくくなってしまいます。
素早い対処こそ、
絵の具汚れの落とし方で最も大切なことです。
絵の具を使う時は、汚すことを想定して
予めクリーナーなどを準備してくださいね。
以上『絵の具の落とし方!服や机、床やカーペット、パレットなどについたの綺麗に落とすには?』の記事でした!