小暑に続く夏の節気、
大きく暑いと書いて、大暑(たいしょ)。
夏至から続く暑い日は
梅雨明けを過ぎて
さらに続き、
暑さが空気中に行き渡っています。
カレンダーでは
7月の下旬から8月上旬。
学校は夏休みになり
炎熱の下では日本中の観光地で
夏の祭りが催されています。
今回は2022年の大暑について、
いつ頃なのか、その時期と由来
この節季の食べ物や
イベント、過ごし方のアイデア
などについて紹介しましょう。
2022年の大暑はいつ?
2022年の「大暑」はいつでしょうか。
大暑は暦の上では
夏の最後の節気で
小暑の終わりの翌日。
2022年の大暑は7月23日です。
小暑と大暑を通じた時節を
「晩夏」と呼び、
大暑の節季が過ぎることで
夏が終わりを告げます。
この夏が終わるまでの期間は
2022年のカレンダーでは
7月23日(火)から8月8日(木)
までの16日間になります。
二十四節気をさらに細かく分ける
七十二候では、大暑の節気は
初候、桐始結花(きりはじめてはなをむすぶ)
次候、土潤溽暑(つちうるおうてむしあつし)
末候、大雨時行(たいうときどきにふる)
に分けられています。
大暑の起源や由来は?
大暑の時期は、
それ以前の節気から引き継いだ
夏の暑さが極まる季節。
小暑の頃に
「だんだんと強くなった」暑さは
大暑で最も強くなる
灼熱の節気です。
日中の影がくっきりと線を引き
明るいと言うより眩しい太陽が
地を焼きます。
海も山も光に溢れて美しく、
自然の営みとともにいることが
最もありがたく感じられる季節。
暑さを演出するための
様々な古来の知恵や
寺社ごとの大きなお祭は
ひとまとまりになって
夏という季節を価値のあるものにしてくれます。
昼の暑さに比べて
夜はとても過ごしやすくなっています。
夏至を過ぎて
次第に夜が長くなっていく中
日没が早くなって
夕空がきれいに染まる季節でもあります。
灯火や花火、そして月が
夏の夜を明るく照らし
日が落ちた後の時間を
楽しむ行事が目白押しになります。
旧盆と新盆に挟まれた
大暑のころは
各地へ大勢の旅行客が
移動する季節です。
北半球のほとんどの地域で
大暑のころに暑さがピークとなり
水や氷を使った納涼の行事や
夜のイベントが
世界中でエネルギッシュに
人々をひきつけます。
大暑ってどうやって決められているの?
大暑の節季がいつなのか
ということを
どうやって決めるのでしょうか。
地球は太陽の周りを
一年かけて一周しています。
二十四節気は一年を
二十四に分けていますから、
360度を24で割った
15度ごとに一つの節季が
割り振られて
いることになります。
春分のときの
太陽と地球の位置を基準にして
地球が15度だけ進むときに
一つ節季が進むことにすれば
90度進んだときには
6つの節季が過ぎています。
春分の時には
地軸は太陽の方向に対して
ちょうど横を向いており、
太陽は地球の赤道の上空にあります。
このため、
太陽は北半球と南半球を
均等に照らし、地球全体で
昼になっている側と
夜になっている側が
ちょうど半々になっているのです。
この横を向いた地球が
地軸の向きをそのままにして
太陽の周りを90度回ったとき、
春分では横を向いていた地軸は
太陽のほうをまっすぐ向いて
頭のほうを太陽に向ける
位置にあります。
この状態が夏至の地球で、
2022年は6月22日に
この位置に地球があるのです。
この位置から更に15度、
太陽の周りを回った位置が
春分から7つ目の節気、
「小暑」。
さらに15度回った位置が
次の節気「大暑」になります。
いつも15度進むごとに
節季がひとつ進み、
24の節気を回ると
地球は360度回って
元の位置に戻ってきます。
今度は
地球から見た太陽の動きを考えると
地球が公転することによって
太陽は地球の周りを回ります。
このとき太陽が動いている軌道を
「黄道」と言います。
春分のときの地球の位置を基準として
黄道上の太陽の位置を
360度までの角度で表すとき
これを「黄経」と呼びます。
地球上での経度と同じアイデアを
空の上を動く太陽の動きにも
あてはめるのですね。
春分のときの黄道上の太陽の位置を
黄経0度とし、
節気をひとつ進むごとに
黄経は15度づつ進めると、
夏至のときが黄経90度
小暑では105度
大暑では120度になります。
このように太陽の位置が
春分を基準にして黄経120度に
位置するときを「大暑」と言います。
2022年のカレンダーで
太陽が黄経120度の位置に来るのが
7月23日になる、
ということが
2022年の大暑は7月23日にあたる
ということになるのですね。
カレンダーでは一年は365日ですが
4年に一度の閏年は366日ですから、
追加になる一日分を
4年に振り分けると
一年の長さは実際は365.25日になります。
二十四節気には閏年はありませんから
一つの節気の長さは
365.25を24で割った15.22日
ということになります。
一年ごとに0.25日づつ
節気はカレンダーとずれていくため
それぞれの節気は年によって
いつもカレンダーの同じ日付には
当たらないことになります。
そして一つの節気は
いつも同じ日数にはならず
15日又は16日という日数の
節気を繰り返して
次の季節に移ってゆくのです。
2022年の大暑に行われる全国の行事やイベントは?
出典:https://pixabay.com/
大暑には日本中で沢山の
お祭が開催されます。
特に宵が過ごしやすい
この季節には
灯火を使って
夜を照らすような
飾り付けを伴うものが
多く見られます。
大仕掛けによる山車や
きらびやかな町の飾りつけ、
ランドマークのライトアップ
などの魅力的な
観光名所となっています。
2022年の大暑の頃の
全国の行事をいくつか
見てみましょう。
青森ねぶた祭り
青森県で行われるねぶた祭りは
巨大な人型と扇の
山車灯篭の勇壮さ、
その運行に随って踊る
ハネトの威勢のよい掛け声
が特徴的なイベントです。
お祭自体の起源は不明確ですが
旧暦の七夕祭りの一つ
と考えられています。
日本三大祭の一つに
数えられる大祭で
8月の上旬に開催されます。
北海道から東北、関東にかけて
多くの「ねぶた祭り」が開催されますが
青森県のものが圧倒的に多く、中でも
青森ねぶた祭りと
弘前ねぷた祭りが
非常に有名です。
2022年の青森ねぶた祭りは
8月2日から7日の6日間、
弘前ねぷた祭りは
8月1日から7日の7日間です。
大阪天神祭り
天神祭りは日本各地の
天満宮で行われるお祭です。
菅原道真の命日とされる25日を
祭日としてその前後に行われますが
中でも大阪天満宮の
天神祭が知られています。
大川に船を浮かべて
水上で神体に奉納を行う
船渡御(ふなとぎょ)が
川の上に散華する花火を
映して祭りを盛り上げます。
元禄時代の人形芝居に
端を発するとされる歓迎人形や
どんどこ船、竜踊りなど
構成もにぎやかな行司で
大阪を代表する祭りの一つです。
2022年の大阪天神祭りは
7月24日、25日の二日間、
花火大会は
2022年7月25日です。
長崎ペーロン
もともとは端午の節句を祝う
行事だったとされていますが
現在は長崎港の船競技の選手権として
楽しまれています。
独特な形をした細身の竜船で
20名以上の漕ぎ手が進行方向を向いて
船を前に向かって漕ぐ
ペーロン特有の漕法に
特徴があります。
中国の華南地方にあった競技が
日本へ移入されたものと思われ、
ペーロンの名は白龍(パイロン)
から取ったものと言われています。
2022年の長崎ペーロンは
7月28日、29日の開催です。
隅田川花火大会
東京、墨田川の浅草、向島周辺で
取り行われるイベントで
江戸川区の花火大会と合わせて
東京二大花火大会と呼ばれます。
江戸時代の両国川開きの行事を
起源とする夏のイベントで
日本で最古の花火大会とされています。
2万発を超える花火が
隅田川の上空を飾る壮観な光景は
毎年100万人近い人々を集める
東京の夏の季節のお祭です。
2022年の隅田川花火大会は
7月27日、
当日が雨天の場合は翌日に順延されます。
2022年の大暑はどう過ごせばいい?また由来は?
大暑の時期は、古来からの
暑さをしのぐための工夫が
生活の一部になっています。
夏の盛りに感謝する、
という気持ちで、いろいろなことに
楽しみを見つけることができます。
大暑は打ち水!
出典:https://pixabay.com/
暑さもきわまるこの時期。
家の庭や、人通りの道に
水を打って涼しい風を
作ることができます。
打ち水の効果が高いのは
朝のうち、日陰の土の地面に打った水が
蒸発するときに周囲の気温を下げ
気圧の差が空気の流れを呼んで
風を起こしてくれます。
手間も費用もかからない
いつでも家庭で出来る
暑さ対策として有効です。
こちらは打ち水に便利な
ハンディホースのリール、
使い終わったらホースの全長を
巻き取ってしまっておくことが出来ます。
シャワーヘッドがついて、
ガーデニングにも使えます。
大暑はナイターにいく!
出典:https://pixabay.com/
夏の夜はナイターへ言ってみましょう。
熱さが引いた夏の夜に
風の吹き抜ける野球場で
過ごせる数時間は
野球ファンでなくても
楽しいひと時になります。
試合は平日の夜でもありますし、
入場券はいつでも買えますので
近くの球場でいつ試合があるのか
調べておきましょう。
Jリーグのナイトゲームも
同じように夏の夜の楽しみです。
夕涼みにスタジアムに通っているうちに
いつのまにか地元チームの
サポーターになっていたら、
もっと試合を楽しんで見ることが
できるようになりますね。
こちらは折りたたみ式の座布団。
スタジアムの座席の上に敷いて
腰から冷えてくるのを防ぐのに使えます。
カラフルな6色から選んでください。
大暑は鵜飼舟に乗る!
出典:https://live.staticflickr.com/
長良川や宇治川で有名な鵜飼。
およそ1300年前の古墳時代から
行われていたとされ、
古事記にも記録があるという漁法です。
鵜飼舟は5月から10月まで
行われていますが、観光でいくなら
暑い夏の時期が一番風情があります。
大暑の夜、
明かりのない静かなの闇の中で
黒い鳥たちが魚を取る
絵巻の中の不思議な光景は
時間の感覚を失わせ、
自分がいつの時代にいるのか
生まれる前の風景をみているような
そんな気持ちにさせてくれます。
携帯に便利な軽量タイプの双眼鏡です。
最大場率50倍、
レンズはコーティングされた大口径で
明るい視野が得られますので
夜でも鵜匠や鵜たちの姿が
はっきりとらえられます。
2022年長良川の鵜飼舟は
5月11日から漁を始めています。
大暑は日傘を楽しむ!
出典:https://pixabay.com/
暑い日の昼日中、
日差しを避けるための日傘は
夏の風物として
見る人の気持ちも軽くしてくれます。
光を反射する明るいデザインのものや
鮮やかな柄の入った日傘は、
洋装和装を問わず
美しい影を作ってくれます。
こちらは遮光性100%の女性用日傘。
陽射しをブロックして紫外線もカット、
肌を夏の太陽から守ります。
急な夕立のときにも
そのまま雨傘として使うことができる
晴雨両用タイプの日傘です。
大暑は箱庭に挑戦する!
出典:http://data.whicdn.com/
大暑の楽しみの一つに
箱庭があります。
苔むした庭や寺の風景を
小さくまとめた箱庭にして
自分の家において飾りましょう。
枠になる箱を用意して
家や箸、塀、水場などの造作
石や草、苔などで風景を作っていきます。
ミニチュアの動物などをおいて
自分の好みの世界を作っていると
いつのまにか気持ちが
和んでくるのに気がつくでしょう。
こちらは手作り枯山水のセットです。
竜安寺石庭をモデルにした
石と砂の景観を作り出し、
自分だけの小宇宙を飾ることができます。
砂紋も自分でひくことができますので
2022年の夏の一日の心を涼しくしてくれます。
大暑の食べ物や由来、意味は?
大暑は暦の上で夏の最後の節気です。
春夏秋冬のそれぞれの季節の
最後の18日間を「土用」といい
季節の変わり目に健康に気をつける
時節とされています。
これは世界を五元素の組み合わせで
説明しようとする五行説によるもので
「土用」という呼び方は
五元素の木、火、土、金、水のうち、
木火金水がそれぞれ
春夏秋冬に対応する五行で
土がその間の端境期にあたります。
2022年の大暑の節気は
8月8日までの16日間、
2022年の夏の土用は
8月8日までの18日間です。
大暑はすっぽりと夏の土用に入り
日々に当てられる「干支(えと)」は
子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥の12種類
がめぐりますから
大暑の節気のうちには必ず丑の日があります。
一つの節気にはいつでも
一そろいの干支がはいるのですね。
土用うなぎ
出典:https://live.staticflickr.com/
2022年の夏の
土用の丑の日は7月27日、
もちろん大暑の節気に入ります。
この時期にうなぎを食べるのは
暑い夏を乗り切るための
滋養をとることが目的とされています。
国産特大うなぎの2本セット、
夏を乗り切るスタミナメニューです。
夏に疲れのたまった体に
食べやすいうなぎの蒲焼で
2022年の夏も元気に過ごしましょう。
土用しじみ
出典:https://live.staticflickr.com/
うなぎの他に土用に食べるとよい
とされているものの一つがしじみ。
小さい黒い貝殻は
滋養に溢れる食材として
御味噌汁の具に使われていますね。
しじみは冬と夏の二回、
旬がある食べ物で
12月から2月の寒い時期のものを
「寒しじみ」
7月から9月のものを「土用しじみ」
と呼びます。
こちらは北海道網走湖の
やまとしじみです。
大粒のしじみを選別し2.5kg、
こちらの商品は
ふるさと納税対象品です。
すいか
出典:https://pixabay.com/
暑い夏には水分の補給が大切です。
大暑の果物の代表と言えるすいか、
ばかばかしいほど大きい果実を
大きめにきってかぶりつくのが
夏の楽しみ、というかたは多いでしょう。
滴るほどの果汁は
甘みがあって食べやすく、
ビタミンも豊富な夏のデザートです。
こちらのすいかは
山形県尾花沢産の大玉スイカ。
スイカは寒暖の差が大きいところで
育ったものが、当分が多く、甘くなります。
しゃくしゃくした心地よい
歯応えを楽しみましょう。
ふるさと納税対象商品です。
氷
出典:https://live.staticflickr.com/
暑い季節ならではの食べ物、氷。
氷結した塊を削って
シロップをかけたかき氷は
旗印が風物になるほど
日本の夏に密着しています。
野外で過ごす夏の盛りには
氷を削らずに砕いて、
そのまま袋にいれただけの
「かちわり」もおすすめです。
こちらはかき氷用の電動氷削り器。
お店で出すようなふわりとしたかき氷を
家庭でも楽しむことができます。
製氷皿もついて
味付き氷も作れますので
台湾風かき氷も作ることができます。
大暑以外の二十四節気一覧!
月の名前 | 節気 | 2022年の日付 | 2022年の期間 |
睦月 | 小寒 | 01/06 | 01/06〜01/19 |
大寒 | 01/20 | 01/20〜02/03 | |
如月 | 立春 | 02/04 | 02/04〜02/18 |
雨水 | 02/19 | 02/19〜03/05 | |
弥生 | 啓蟄 | 03/06 | 03/06〜03/20 |
春分 | 03/21 | 03/21〜04/04 | |
卯月 | 清明 | 04/05 | 04/05〜04/19 |
穀雨 | 04/20 | 04/20〜05/05 | |
皐月 | 立夏 | 05/06 | 05/06〜05/20 |
小満 | 05/21 | 05/21〜06/05 | |
水無月 | 芒種 | 06/06 | 06/06〜06/21 |
夏至 | 06/22 | 06/22〜07/06 | |
文月 | 小暑 | 07/07 | 07/07〜07/22 |
大暑 | 07/23 | 07/23〜08/07 | |
葉月 | 立秋 | 08/08 | 08/08〜08/22 |
処暑 | 08/23 | 08/23〜09/07 | |
長月 | 白露 | 09/08 | 09/08〜09/22 |
秋分 | 09/23 | 09/23〜10/07 | |
神無月 | 寒露 | 10/08 | 10/08〜10/23 |
霜降 | 10/24 | 10/24〜11/07 | |
霜月 | 立冬 | 11/08 | 11/08〜11/21 |
小雪 | 11/22 | 11/22〜12/06 | |
師走 | 大雪 | 12/07 | 12/07〜12/21 |
冬至 | 12/22 | 12/22〜01/05 |
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いかがでしたか。
夏の極みとなる大暑の時期
暑さはピークになり、
自然は力に溢れます。
陽射しにあふれた外の世界は
眩しいほどで
見ているとため息が出るかもしれませんね。
明るく晴れ渡った空の青さと
夕映えの赤い空の中に
いつのまにか少しだけ、
白んだような光が現れています。
以上、『大暑2022年はいつ?食べ物は何をたべるのか、過ごし方の意味や由来なども紹介』の記事でした。