愛くるしい姿と陸での姿と、

スマートに水中を泳ぐ姿のギャップが

動物園でも1、2を争う人気者のカワウソ

 

身近な存在に感じるカワウソですが、

日本古来種のカワウソであるニホンカワウソ

伝説化しているスター的な存在です。

 

動物園はおろか自然河川でも

生き残りをしかと確認されたという、

最新情報がおぼろなニホンカワウソ。

 

少し前についにニホンカワウソの

生息が確認された!という

最新情報が駆け巡りましたが、

果たして真偽のほどは?

 

今回はそんなニホンカワウソの

目撃の最新情報、

生き残りは本当にいるのかや

最後の発見はいつかなどの情報を

ご紹介していきます。

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ニホンカワウソって目撃されてるけど実在したの?


参照元:https://www.i-kahaku.jp/

ニホンカワウソの目撃情報、最新情報

近年まで実にリアルに流れていましたし、

テレビでも報道されていたものです。

 

ここ2、3年情報が出なくなったため、

「ニホンカワウソは実在するの?」と

疑念を持ち始められた方もいらっしゃるでしょう。

 

しっかりと出自を整理し直すと

ニホンカワウソは確かに実在していた

日本古来種のカワウソです。

 

古くは七十二節気にも登場し、

雨水初候では“カワウソが魚捉える時”という

記載がありますが、

これはニホンカワウソと考えられています。

 

また、日本に残るカッパ伝説

ニホンカワウソの存在が

下敷きになっていたのです。

 

文献に残る記録になっているのは

江戸時代と比較的新しいですが、

『料理物語』というレシピ本に

カワウソ料理が出てきます。

 

つまり他の鶏などの家禽と同じくらい、

身近にいた動物と言えるでしょう。

 

そこまで存在した証があるのに、

ぱったりと近現代に入ってから

現実に存在する最新情報が激減したわけは、

後の項目でお話ししましょう。

 

 

ニホンカワウソってどんな動物?写真や動画はある?


参照元:http://www.sss.fukushima-u.ac.jp/

上記にご紹介している画像は、

最古のニホンカワウソの剥製です。

 

こちらは福島大学が所蔵しているもので、

台座に“野州日光大谷川産 明治十九年十一月採集”

刻まれているもの。

 

これより古い剥製は存在しないので

日本にある最も古い標本の1つとみなされています。

 

20世紀初頭の剥製技術であるにも関わらず、

状態が非常によいことも特徴。

 

頭胴長はどんなに大きくても

80cmくらいまでの長さで、

尾長は 35~56cm、体重は 5~11.5kgであることが

平均と言われています。

 

また全体的に茶褐色で、

目撃情報では類似している

ヌートリアと誤認されることも多いのです。

 

現存している剥製はどれも

1900年代初頭に捕獲された個体の剥製で、

大学研究室や博物館に展示されているものです。



参照元:https://www.youtube.com/

ニホンカワウソが生きていた姿が、

確実と言えるのは1970年代のこと。

 

上記にご紹介している動画は、

その貴重な生き残りの姿を

奇跡的に映像でじっくりと捉えられたものです。

 

ニホンカワウソの剥製が収められているのは

一部水族館や自治団体、研究室ですし、

この生きた姿を収めた動画は

非常に貴重なものと言えますね。

 

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ニホンカワウソの目撃談を近い順に紹介!

ニホンカワウソの目撃がある、と

先の項目までで少し触れましたね。

 

ではニホンカワウソかどうか

真偽を確認中のものを含め、

以下に目撃談をご紹介致します

 

ニホンカワウソの目撃談1:1947年・香川県


参照元:https://www.sankei.com/

最初にご紹介するニホンカワウソの目撃談は、

1947年の香川県でのものです。

 

これは有力情報というよりも、

本当に存在していたものを

捕獲したもの。

 

海上で3頭ものニホンカワウソが捕獲され、

さらに四国でも生存が確認されていました。

 

戦後まではまだ普通に存在していたことが

わかる記録となっています。

 

 

ニホンカワウソの目撃談2:1964年頃・瀬戸内海域


参照元:https://www.town.otsuki.kochi.jp/

次にご紹介するニホンカワウソの目撃談は、

1964年頃の瀬戸内海域でのものです。

 

この頃は兵庫・和歌山などに

まだ少数が生存していることが

推測されていたので、

それを裏付ける目撃となったものです。

 

愛媛の宇和海でも同時期に

生き残りが回遊する姿が発見されています。

 

 

ニホンカワウソの目撃談3:1974年7月・高知県


参照元:http://www.nature.museum.city.fukui.fukui.jp/

次にご紹介するニホンカワウソの目撃談は、

1974年の高知県でのものです。

 

これは最も有名な須崎市の目撃談で、

先の動画での貴重な姿となります。

 

市内の新荘川で1頭の見慣れぬ動物が発見され、

それが既に特別天然記念物である

ニホンカワウソとわかった大事件でした。

 

翌年にも同市のセメント工場の食堂内

侵入しているところが発見されています。

 

 

ニホンカワウソの目撃談4:1975年・高知県


参照元:https://www.kaiyukan.com/

最後にご紹介するニホンカワウソの目撃談は、

1975年の高知県でのものです。

 

これも先の須崎市内の新荘川や依包川、

押岡川などで春先から秋口にかけて、

今度はかなり頻繁に出現していました。

 

このおかげで貴重な記録は増え、

保護活動も盛んになったものです。

 

 

ニホンカワウソの生き残りはいないと決められたのはいつ?


参照元:http://webun.jp/

ニホンカワウソが絶滅種、と

認定されたのはいつなのでしょうか?

 

1975年頃まで目撃が確かになされていたところまでは

確実に生存種に組していたと考えられますよね。

 

しかしそれ以降の正式な目撃例が

30年以上なかったために、

2012年に環境省の規定にしたがって

惜しくも絶滅種認定となったのです。

 

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ニホンカワウソの生き残りは現在でも本当にいるのか?


参照元:https://www.asahi.com/

先の項目でご説明したように、

公式には絶滅種となっています。

 

しかし自然の未知数と、

近年の先端撮影技術によって

それらしき姿はちらほら捉えられています。

 

したがって純血種と交雑種の双方、

あるいはどちらかは生存しているという説は

強く信じられているものです。

 

 

実在する動物でニホンカワウソの遺伝子が一番近いのは?


参照元:https://pixabay.com/

先に挙げたようにニホンカワウソは

ヌートリアと誤認されることが

非常に多い生きものです。

 

しかしこれは姿形が似ているだけで

遺伝子のレベルでは全く別物。

 

さらにユーラシアカワウソとの酷似も

指摘されていますが、

同種である説と別物である説が半々になっています。

 

もともと江戸時代までは固有種である

ニホンカワウソがいて、

独立種であったことは間違いありません。

 

その後韓国からユーラシアカワウソが

泳いで渡ってきて交雑したものや、

西欧人が持ち込んだものとの交雑など

多岐にわたっている可能性も高いのです。

 

したがって現存する動物で最も

ニホンカワウソに遺伝子が近いのは、

ユーラシアカワウソということになります。

 

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ニホンカワウソの生き残りを探している人や団体はある?


参照元:https://www.post.japanpost.jp/

ニホンカワウソの生き残りを探す人たち

公式には出てきませんが、

個人レベルや学術団体では

かなり存在していると想像されます。

 

また保護団体としては、

最後の発見場所である高知県新庄市で

「新荘川の自然とカワウソを守る会」

今なお環境整備と情報収集に努めています。

 

 

ニホンカワウソの生き残りを探している人や団体に加入する方法は?


参照元:https://www.ehime-np.co.jp/
先の項目でご紹介したように、

学術団体や個人レベルでの

ニホンカワウソ捜索や研究ですので、

加入は難しいと言えます。

 

イギリスにはInternational Otter Survival Fund

(国際カワウソ保護基金)が存在し、

乱獲で危機に瀕しているカワウソを守るために

5月30日を「カワウソの日」と定めています。

 

WWFもカワウソ保護は当然乗り出していますし

これらの団体には寄付をすることは可能。

 

寄付をすると最新情報や保護活動概要

定期的に送られてきますから、

興味がある方は紹介してみましょう。

 

 

ニホンカワウソが絶滅した理由は?

それではニホンカワウソが絶滅したと

言われる理由にはどんな説が

あげられているのでしょうか?

 

ニホンカワウソが絶滅したのは戦争のため!

日清戦争を皮切りに第二次大戦終了まで、

寒冷地への出兵を余儀なくされた日本。

 

そこで防寒具として二重の毛皮を持ち、

しかも水辺のみの生息が分かっていて

捕獲しやすいニホンカワウソが

大量に乱獲されました。

 

とりわけこの事態が深刻に起こったのは

明治期の頃で、

政府がやっと1928年に捕獲禁止令を出した頃には

ほぼ絶滅に瀕していたと言われています。

 

 

ニホンカワウソが絶滅したのは高度経済成長のため!

戦後の日本は復興・発展のため、

環境保護に先立って、

開発のための自然破壊を行なってきました。

 

これが顕著だった高度経済成長期に、

ただでさえ細々と生息していた

ニホンカワウソは、

水質悪化や川辺の緑地減少のために

絶滅に近い状態になってしまったのです。

 

 

ニホンカワウソが絶滅したのは外国輸出のため!

厳寒のヨーロッパでは富裕層により

カワウソの毛皮も珍重されていました。

 

そこで明治以降に水濡れに強く、

防寒性にも優れて毛質が極めて細かい

ニホンカワウソが高額で取引きされ、

激減に拍車をかける事態となったのです。

 

 

ニホンカワウソのクローン化の最新情報は?


参照元:https://www.i-kahaku.jp/
同様に絶滅種指定のニホンオオカミは

クロ―ン化のプロジェクトが

慎重に進められているのですが、

対するニホンカワウソはどうなのでしょうか?

 

残念ながら今のところ、

そのプロジェクトの最新情報は入っていません

 

しかしニホンオオカミよりも

実物の目撃情報が比較的新しく、

生存の可能性が極めて高いために

プロジェクトに踏み切られていないとも

考えらえますよね。

 

クローン化の最新情報もさることながら、

再びニホンカワウソの生き残りの

目撃最新情報が強く待たれるところです。

 

 

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いかがでしたでしょうか?

 

本記事ではニホンカワウソの

目撃の最新情報、

生き残りは本当にいるのかや

最後の発見はいつかなどの情報を

ご紹介して参りました。

 

つい50年弱前までは生き残りが

実際に確認されていたニホンカワウソ。

 

絶滅に至った理由のおおもとは

すべて人為的なものによることは、

悲しい事実ですよね。

 

もし最新情報でまた元気な姿を

のぞめることができたなら、

その時はニホンカワウソを本格的に

保護する活動がもっと活発になること

考えていきましょう。

 

以上、『ニホンカワウソの目撃の最新情報!生き残りは本当にいるのか、最後の発見はいつ?』の記事でした。

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