絶滅したと言われている

日本古来種のオオカミの一種、

ニホンオオカミ

 

いまだ人々の熱いロマンを

かきたてる存在として、

目撃情報がしばしば寄せられる動物です。

 

ニホンオオカミの生き残りを見た!という

最新情報が寄せられるたびに、

その目撃地にはメディアや愛好家が

馳せ参じるという事態に。

 

海外の研究家も関心を強く寄せ、

その生き残りの真偽や目撃最新情報を

確認するというニホンオオカミは、

世界的に興味を持たれている生物なのです。

 

今回はそんなニホンオオカミの

目撃の最新情報、

生き残りは本当にいるのかや

最後の発見はいつかなどの情報を

ご紹介していきます。

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ニホンオオカミって目撃されてるけど実在したの?


参照元:https://www.sankei.com/

ニホンオオカミの目撃情報、最新情報

現在数多く寄せられていますが、

その多くはいま解明中という状態です。

 

そうなると目撃も確定できませんから、

「ニホンオオカミはそもそも実在したの?」と

疑念を持たれる方もいらっしゃるでしょう。

 

しかしニホンオオカミは確かに実在していた

日本古来種のオオカミなんです。

 

実在の証拠は古く縄文時代に遡るようで、

千葉県の庚塚遺跡からは

ニホンオオカミの遺体を加工した

装身具が発掘されてもいます。

 

文献に残る記録になっているのは

江戸時代と比較的新しく、

動物図録絵巻にも登場しているんです。

 

また、同じく江戸時代のリアルな

生存のあとがわかる記録としては、

北越地方の生活史を記した『北越雪譜』、

富山・飛騨地方の古文書が挙げられるでしょう。

 

こちらには山間で目撃されるのみならず

人里に下りてきて、

家屋に侵入して人を襲ったという

ニホンオオカミによる狼害が報告されています。

 

そこまで存在した証があるのに、

ぱったりと明治中期で現実に存在する

最新情報が途絶えたわけは、

後の項目でお話ししましょう。

 

 

ニホンオオカミってどんな動物?写真や動画はある?


参照元:https://www.sankeibiz.jp/

上記にご紹介している画像は、

ニホンオオカミの剥製です。

 

随分貧相でオオカミの勇壮な

イメージを想像していると、

ちょっと驚かれることでしょう。

 

まずこれは20世紀初頭の剥製技術なので

まだ現代のような保存技術などが

追いついていなかったことも関係しています。

 

ともあれ私たちが抱いている

オオカミのイメージは大陸種の

大型のハイイロオオカミであることを

忘れてはなりません。

 

ニホンオオカミはそれとは別の独立種で、

体長は1m前後・尾長約30センチメートル・

肩高約55センチメートル、

そして体重も15キログラムほどしかありません。

 

ちょうど中型日本犬くらいなのです。

 

しかし上記画像で見る限り

日本犬よりは脚が長く、

耳が短く間隔が広めについていて

口吻も短めな上に段差がないことが見て取れます。

 

写真で見られるのはこの

ご紹介している上記画像を含め、

他に3体ある剥製のものだけです。

 

どれも最後の目撃情報である

1900年代初頭に捕獲された個体の剥製で、

大学研究室や博物館に展示されているものです。



参照元:https://www.youtube.com/

ニホンオオカミの生きた姿が、

確実と言えるのは1905年のこと。

 

先の項目でご紹介した画像の、

あの剥製になった個体たちです。

 

そして最新情報としてニホンオオカミの

目撃情報はちらほら寄せられても、

突然の邂逅が多いために

動画で生きた姿を捉えることは

なされていません。

 

上記にご紹介している動画は、

やはり1905年に捕獲されて

剥製になったうちの1体を、

様々な角度から見せてくれているものです。

 

ニホンオオカミの剥製は

普段非公開の研究室展示ですから、

この剥製が展示されたものの動画も

貴重なものと言えます。

 

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ニホンオオカミの目撃談を近い順に紹介!

ニホンオオカミの目撃がある、と

先の項目までで少し触れましたね。

 

ではニホンオオカミかどうか

真偽を確認中のものを含め、

以下に目撃談をご紹介致します

 

ニホンオオカミの目撃談1:1905年1月・奈良県


参照元:https://www.city.ageo.lg.jp/

最初にご紹介するニホンオオカミの目撃談は、

1905年の奈良県でのものです。

 

これは有力情報というよりも、

本当に存在していたものを

捕獲したもの。

 

この年にやはり捕獲された別の個体は

地元猟師によって米国人動物学者に売られ、

現在は大英博物館に展示されています。

 

 

ニホンオオカミの目撃談2:1996年10月・埼玉県


参照元:http://hyouhon.jp/

次にご紹介するニホンオオカミの目撃談は、

1996年の埼玉県でのものです。

 

ニホンオオカミが絶滅認定され、

姿を見かけなくなってから

100年以上たつ時期ですが、

実は秩父山系ではしきりに遠吠えや

目撃談がその間も寄せられていました。

 

この1996年の目撃談は撮影もされて、

新聞などのメディアにも取り上げられました。

 

しかし実物を捉えての確認は

できないものですから、

野犬ではないかと言われたり

またニホンオオカミと野犬の交雑種の

可能性も考えられているものです。

 

 

ニホンオオカミの目撃談3:2000年7月・大分県


参照元:https://nikkan-spa.jp/

次にご紹介するニホンオオカミの目撃談は、

2000年の大分県でのものです。

 

祖母山系の登山口でそれらしき姿が

ファインダーにおさめられていますが、

やはりそこまで。

 

実物をじっくり検証はできないので

「そうではないか」と考えられているものです。

 

 

ニホンオオカミの目撃談4:2010年・三重県


参照元:http://www.pref.kyoto.jp/

最後にご紹介するニホンオオカミの目撃談は、

2010年の三重県でのものです。

 

イヌ科の動物以外に考えられない

襲われ方をしたシカの死体がたびたび見つけられ、

しかもその発見前に猛スピードで逃げ去る

黒いシルエットが目撃された例です。

 

これがニホンオオカミと考えられるのは、

まずその人は甲斐犬を連れていて

イノシシや他の野生動物には飛び掛かるのに

それをしなかったと言われています。

 

さらにこの場所は三重県松阪市の飯高、

飯南両町の山中であって、

先にご紹介した最後の捕獲場所に

隣接していることから有力と考えられています。

 

 

ニホンオオカミの生き残りはいないと決められたのはいつ?


参照元:https://webarchives.tnm.jp/

ニホンオオカミが絶滅種、と

認定されたのはいつなのでしょうか?

 

1905年に捕獲されたところまでは

確実に生存種に組していたと考えられますよね。

 

しかしそれ以降の正式な目撃例が

50年以上なかったために、

規定にしたがって絶滅種認定となりました。

 

つまり1950年前後に環境省により

ニホンオオカミの生き残りはいない、と

決められたことになります。

 

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ニホンオオカミの生き残りは現在でも本当にいるのか?


参照元:https://webarchives.tnm.jp/

先の項目でご説明したように、

公式には絶滅種となっています。

 

しかし自然の未知数と、

近年の先端撮影技術によって

それらしき姿は捉えられるため、

交雑種はいるかもしれないという説は

強く信じられています。

 

 

実在する犬種でニホンオオカミの遺伝子が一番近いのは?


参照元:https://pets-kojima.com/

オオカミに姿形が近く、

実際に祖先がオオカミであるハスキー犬が

遺伝子的に近いのではと言われていました。

 

しかし彼らはむしろ大陸種の

ハイイロオオカミ系の遺伝子を引くため、

ニホンオオカミの遺伝子とは

異なるものです。

 

近年ではアメリカの学術チームにより

柴犬がニホンオオカミの

遺伝子に近いものを持っていることが

わかっています。

 

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ニホンオオカミの生き残りを探している人や団体はある?


参照元:https://www.amazon.co.jp/

ニホンオオカミの生き残りを探す人たち

かなり存在しています。

 

彼らが出版している著作でも

『日本産オオカミ これ以上の絶滅をふせぐために』

『幻のニホンオオカミ』

 『ニホンオオカミを追う』

などを始めとして10冊以上にのぼるのです。

 

生き残りを探す有名団体には

特定非営利活動法人ニホンオオカミを探す会

そして一般社団法人日本オオカミ協会

存在しています。

 

 

ニホンオオカミの生き残りを探している人や団体に加入する方法は?


参照元:http://www.museum.pref.yamanashi.jp/

先にご紹介したニホンオオカミの

生き残りを探す団体に加入する方法は

わりと簡単です。

 

一般社団法人日本オオカミ協会では

公式サイトから申し込み、そして

会費を支払うと会員になれるようになっています。

 

一般社団法人日本オオカミ協会

 

特定非営利活動法人ニホンオオカミを探す会では

会員募集は見られませんが、

問い合わせ先は掲載されているので

興味がある方は活動内容を含めて

照会してみましょう。

 

特定非営利活動法人ニホンオオカミを探す会

 

 

ニホンオオカミが絶滅した理由は?

それではニホンオオカミが絶滅したと

言われる理由にはどんな説が

あげられているのでしょうか?

 

ニホンオオカミが絶滅したのは村田銃の普及!

明治期には軍に三八式歩兵銃が

導入されましたが、

同時に大量の村田銃が

民間に払い下げられることに。

 

これが狩猟人口を急激に増やして、

ニホンオオカミのみならず

自然動物の乱獲と激減を招いたと言われています。

 

 

ニホンオオカミが絶滅したのは狼害対策で絶滅がはかられたため!

同じく明治期に政府は銃を

民間に払い下げると同時に、

オオカミから家畜被害と人間を守るために

駆除奨励をしています。

 

駆除したオオカミを持ち込むと

高額で引き取られたので、

こぞって乱獲する事態に至り、

絶滅に追い込まれた説もあるのです。

 

 

ニホンオオカミが絶滅したのは西洋犬からの疫病感染!

明治後に西洋人たちが連れてきた、

西洋犬たちのジステンパーや家畜伝染病、

また狂犬病などが複合して

急激に数が減ったという説もあります。

 

その感染拡散を防ぐための駆除も

絶滅に拍車をかけたと言えるでしょう。

 

 

ニホンオオカミのクローン化の最新情報は?


参照元:https://wanchan.jp/

何とかニホンオオカミを再生できないかと、

2011年にクローン化のプロジェクト

神戸市で持ち上がりました。

 

理化学研究所発生・再生科学総合研究センターで

剥製から細胞核を採取する

実験が始まっているそうですから、

今後の最新情報の発表が待たれるところですね。

 

 

いかがでしたでしょうか?

 

本記事ではニホンオオカミの

目撃の最新情報、

生き残りは本当にいるのかや

最後の発見はいつかなどの情報を

ご紹介して参りました。

 

どんな最新情報をもってしても

確実に日本にニホンオオカミがいた、

とされる時期は、

明治中期とかなり古いものです。

 

しかし目撃したとされる最新情報は

今なお続々と入ってくるので、

もしかしたらニホンオオカミはいまだ

生き残りがいる、という可能性もゼロではないと

言えるのではないでしょうか。

 

何分、野生動物のことですし、

絶滅したというのは飽くまで

人間の目が届く範囲限りで見られないからです。

 

そしてご存知のように狭い日本とはいえ

自然は未知数で無限の広がりを持ち、

人跡未踏の箇所も多々存在しています。

 

つまりそういう場所にニホンオオカミの

生き残りがいてもおかしくはありませんよね。

 

以上、『ニホンオオカミの目撃の最新情報!生き残りは本当にいるのか、最後の発見はいつ?』の記事でした。

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