子どもたちに大人気の昆虫といえば、

やはりカブトムシですよね。

 

小さな身体でも力持ち、

艶々と輝く美しい姿は

子どもだけではなく大人の心をも魅了します。

 

そんなカブトムシを

幼虫や蛹(さなぎ)から育ててみませんか?

 

オスとメスのつがいのカブトムシを雑木林で捕まえ、

産卵した卵から育てるのが一番面白いのでしょうが、

都会に住んでいるとなかなか難しいですよね。

 

でも、都会暮らしの方でも大丈夫です。

 

カブトムシの幼虫は10月以降、

遅くとも3月くらいまでの時期でしたら、

通信販売などで手に入ります。

 

卵や幼虫から育てる場合、

特に、晩春から初夏の間の約1か月間の蛹(さなぎ)の時期は、

立派なカブトムシになる前の一番重要な時期でもあります。

 

今回は、カブトムシの蛹(さなぎ)の時期について、

そしてその時期に特に注意しなければならないポイントを

詳しく解説していきます。

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カブトムシが蛹(さなぎ)になるまでは?


参照元URL:https://www.tsukiyono.co.jp/

冬眠から目覚め、食欲旺盛で活発に活動していた幼虫が、

徐々にエサを食べなくなっていきます。

 

身体的な特徴としましては、

白っぽかった体が黄色っぽくなりシワが目立つようになります。

 

ほとんどの場合は、

4月から5月の時期にこのような状態になります。

 

そろそろ、蛹(さなぎ)がおさまる

蛹室(ようしつ)という部屋を自力で作りますので、

作る前に、最後のマットの交換をしてあげてください。

 

4月以降に蛹室を作り始めた時期とその後は

むやみにさわると蛹室を壊すおそれがありますので、

マットの交換はしてはいけません。

 

蛹(さなぎ)はエサを食べず、フンもしないために、

当然、この時期にマットの交換は不要となります。

 

ちなみにカブトムシが蛹(さなぎ)の状態でいる時期は、

おおむね5月から7月の約1~2か月間となります。

 

 


カブトムシの蛹(さなぎ)が蛹室を作れない原因は?


参照元URL:http://nanikatotameninaru.com/

無事、自力で作った蛹室の中

蛹(さなぎ)になれた場合は、良いのですが、

蛹室を作らずにマットの表面に出てきて、

蛹(さなぎ)になってしまう場合もあります。

 

主な原因は、

水分不足とマットの深さ不足です。

 

蛹(さなぎ)は蛹室を自分のフンとマットで作るため、

マットが水分不足(パサパサ)の状態では作ることができません。

 

マットを手のひらで握ってみて、

お団子のように丸く固まる程度に水分を含んでない場合は、

水分不足ということになります。

 

また国産のカブトムシは、

角を上にして縦方向に長い蛹室を作ります。

最低でも10cm程度の深さが必要ですので、

飼育ケースが浅すぎると蛹(さなぎ)が、

マットの上に出てきてしまう場合があります。

 

最低でも10cm程度、

できたら15~20cmの深さの飼育ケースがベストです。

 

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カブトムシの蛹(さなぎ)が蛹室作りに失敗してしまった場合は?


参照元URL:http://カブトムシ採集クワガタ.com/

カブトムシの蛹(さなぎ)は、

蛹室を作るために最後の力を振り絞ります。

 

飼い主が蛹室を壊したり、

カブトムシが蛹室作りに失敗すると、

二度とチャレンジすることはできませんので、

その場合は、

飼い主が人工の蛹室を作ってあげることになります。

 

先ほど述べたように、

国産のカブトムシの場合は、縦方向に蛹室を作ります。



参照URL:https://www.youtube.com/watch?v=bSMyDnxI37k

上の動画のように、

人工の蛹室にはトイレットペーパーの芯がお手軽です。

 

こちらのサイトに手順が詳しく紹介されています。
 

ホームセンターなどで手に入る

ミニプラケース、トイレットペーパー、

水で湿らせたティシュペーパーがあれば簡単に作れます。

 

特に蛹化の直前・直後の時期は体がやわらかいことなどもあり、

ちょっとしたショックで死亡してしまうこともあるそうなので、

蛹(さなぎ)の入れ替えには、注意が必要ですね。

 

なお、人気のヘラクレスオオカブトなどは横に長い蛹室です。

以下の動画を参考にしてください。



参照元URL:https://www.youtube.com/watch?v=xyH2OJ1uv04

 

こちらは大きいので、トイレットペーパーではなく、

100円均一ショップなどでも手に入る

オアシス(花の給水スポンジ)を利用されてています。

 

 


カブトムシの蛹(さなぎ)が羽化に成功すれば?


参照元URL:http://blog.goo.ne.jp/

さて、大切に育てたカブトムシの蛹(さなぎ)も、

低温管理(16℃~20℃)でだいたい2ヶ月~2ヶ月半、

高温管理(20℃~25℃)でだいたい1カ月~1ヶ月半程度

羽化し、大人のカブトムシになります。

 

羽化の時期はおおむね6月から7月頃

羽化したてのカブトムシは、身体が柔らかいため、

むやみに触ると羽が閉じなかったり変形したりします。

 

外側は完成しても、内蔵などの中身が固まるまで、

1週間から10日程度はかかりますので、

マット内の蛹室にいるカブトムシは、

自力で出てくるまで気長に待ちましょう。

 

 


カブトムシの蛹(さなぎ)を育てる上での注意するポイントとは?


参照元URL:https://mushinavi.com/

それでは、カブトムシの蛹(さなぎ)を

育てる上での注意点を箇条書きでまとめてみます。

 

1.飼育ケースは、直射日光の当たらない場所に設置する。

2.気温は20度前後がベスト。

3.柔らかすぎる土や、水分不足のパサパサの土は蛹室を作れないため、

水分を含ませ、底10cmを硬く固めておく。

4.蛹室を作った後は水分過多に注意する。

5.不用意にマットを触り蛹室を壊さない

6.カブトムシの幼虫が蛹室を作れなかった場合や、

飼い主が蛹室を壊してしまった場合は、

オアシスやトイレットペーパーの芯などで人工蛹室を作る。

7.カブトムシの幼虫は光を嫌うために、

蛹(さなぎ)を観察したい場合は、飼育ケースを黒い布や紙で覆う。

8.羽化直後の時期の成虫は、羽や身体が柔らかいため、

必要以上に触らない

 

以上、カブトムシの蛹(さなぎ)を育てるにあたって、

注意すべき点をご説明しました。

 

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カブトムシの蛹(さなぎ)を育てるためのお助けグッズ1


写真はカブトムシの王さまと呼ばれている

極太血統ヘラクレスオオカブト幼虫。

 

3令初期の幼虫のオスとメス、ペアでのお届けです。

 

孵化後4ヶ月程度の

グアドループ産ヘラクレスオオカブトとのこと。

 

グアドループ(Guadeloupe)は、カリブ海に浮かぶ

西インド諸島のなかのリーワード諸島の一角をなす島嶼群であり、

フランス領だとのことで、

そんな遠くの島から自分のところに来てくれると思うと、

なんだかワクワクしますよね。

 

三令幼虫とは、蛹室を作る少し前の段階、

そして次はいよいよ蛹(さなぎ)になります。

 

冬は保温用カイロ、夏は保冷剤を入れてのお届けで、

残念ながら死着してしまった場合は、

完全補償してくれるそうなので安心ですね。

 

 


カブトムシの蛹(さなぎ)を育てるためのお助けグッズ2


上記の写真は、人工蛹室(サナギのへや)。

3匹用です。

 

先に述べたように、

蛹室がこわれた際に羽化不全を防ぐため、

マット交換時など掘ってみたら

前蛹・蛹(さなぎ)の状態で蛹室を壊してしまった時。

 

マットが乾燥、または水分が多すぎて

蛹室が壊れてしまった時。

 

マットの表面で(または上の方)で

前蛹、蛹(サナギ)になってしまった時。

 

蛹室の中に水がたまった時などに

このような人工蛹室を使用します。

 

14時までのご注文で、

離島等、一部例外地域を除き

翌日到着となりますので、

ついついうっかり蛹室を壊してしまった場合は安心ですね。

 

こちらはカブトムシの蛹(さなぎ)を

縦に入れるタイプの人工蛹室です。

 

蛹(さなぎ)種類によっては横に入れる場合もありますので、

不明な場合は販売店にご相談ください。

 

 


また、上記の写真はヘラクレスオオカブトなど

横に蛹室を作るタイプのカブトムシの

蛹(さなぎ)用の人工蛹室となります。

 

 


カブトムシの蛹(さなぎ)を育てるためのお助けグッズ3


上記の写真は

ケースとカブトムシ用マットのセットです。

 

観察ケースにマット9分目まで入れ、

その上にカブトムシの幼虫を置くと、

カブトムシが自分でマットの内側へと潜っていくそうです。

 

カブトムシの幼虫→蛹(サナギ)→成虫までの

時期を観察できます。

 

通常は夏に羽化しますので、

夏休みの自由研究にもおすすめですね。

 

幼虫はセットに含まれず、

2,3匹より多く入れるとマットの上に上がってくるので、

要注意とのことです。

 

 

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さて、いかがでしたでしょうか?

 

カブトムシの一生は約1年

 

そのうち成虫の時期はたったの2か月程度ですので、

ほとんどを幼虫と蛹(さなぎ)としてすごします。

 

ちょうどカブトムシの成虫の時期が、

子どもの頃の夏休みの時期と重なり、

カブトムシという響きはかき氷の甘い香りや、

扇風機の涼しい風を思い出させてくれますね。

 

そして、カブトムシの短い一生は、

一生懸命に生きることの素晴らしさを、

私たち人間に教えてくれるような気がします。

 

以上、『カブトムシが蛹(さなぎ)になる時期や期間、土の上でなった時は?』の記事でした。

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