ヤマピカリャー、知らない方は
名前だけ聞くと何やら不穏な響きに
少し身構えてしまいますよね。
ヤマピカリャーはモンスターでも
危険な物体の名前でもなく、
実在すると言われている
生きものの名前なんです。
実在すると言われている、と言うのは
生息地とされている西表島の島民に
信じられているためなので、
幻の生きものとして捉えられることも。
今回はそんなヤマピカリャーが
実在するのかということや、
目撃談の最新情報に加えて
なぜ捕まえれないのか、
似てる動物は何かなどをご紹介していきます!
ヤマピカリャーってどんな動物?写真や動画はある?
参照元:https://www.okinawatimes.co.jp/
イリオモテヤマネコのことは、
名前だけでも聞いたことはおありでしょう。
ご存知、西表島のみに生息するヤマネコで
特別天然記念物として保護されている動物です。
おもに夜間に活動していて暗褐色の体毛が特徴、
陸上では小型哺乳類や爬虫類を捕食しますが
河辺では泳いで魚なども食べています。
発見は比較的新しく、
その存在が認められたのは
1967年代のこと。
体長60㎝・体重4㎏ほどで
小柄な体躯を持ち、
ベンガルヤマネコとDNAが近いことが
わかっています。
彼らのことも“ヤマピカリャー”と
呼ばれる傾向がありますが、
これは西表島の言葉で「山の中で目の光るもの」、
を意味するものです。
ではヤマピカリャーがイリオモテヤマネコか、
と混同されてしまう向きがありますが、
地元民の中でこのヤマピカリャーと
イリオモテヤマネコは
明確に区別されています。
ヤマピカリャーの特徴は
体長は80㎝から120㎝ほどもあり、
茶色っぽく豹に似た毛皮を持つとされているもの。
そして尾が地につくほど長く、
垂れ下がっていると言いますから、
イリオモテヤマネコの身体的特徴とは
かなり異なるものです。
一部ではヤマピカリャーは
イリオモテヤマネコの上位層に
位置する存在とみなされています。
ではその姿をとらえられた写真というと、
現時点で撮影に成功した例は
残念ながらありません。
西表島は非常に面積が小さな島ですが
分け入るのが難しい切り立った自然が
取り囲んでいることは
ご存知の通りです。
姿を見た、という目撃談は
たまに入ったとしても、
動作が俊敏な野生のネコ科動物ですし
撮影機器を持っていないことなど重なって
いまだ成功していないのです。
https://www.youtube.com/watch?v=W6z7Sdjgp7E
参照元:https://www.youtube.com/
先にご説明したようにヤマピカリャーは
まだ写真撮影に成功していません。
したがって動画もしかり、ということになります。
上記にご紹介している動画では
その稀少なヤマピカリャーの特徴を
まとめて説明されているもの。
イリオモテヤマネコとヤマピカリャーの
区別がいまひとつよくわからない、と言う方は、
頭の中で整理するために
是非参考として目を通してみて下さい。
ヤマピカリャーはどこで目撃されている?
参照元:http://www.y-mainichi.co.jp/
先にご紹介した説明ではヤマピカリャーは
撮影に成功していない、と
お話ししました。
それでは実在の真偽が非常に
曖昧になってくるところですが、
目撃しているのは代々西表島に住み、
土地に精通した地元民です。
そして目撃されることが皆無と言えるのは
彼らは岩から岩へ、樹から樹へと
飛び移って移動するため、
滅多に地上に降りてこないからだと言われています。
そして西表島の西部山中の
北側が切り立った断崖、
南側は岩が散在する開けた原野のあたりを
主に生息地にしているとも。
また目撃したという人々の
話を総合すると、
西表の東部・大富からジャングルを抜けて
西部・白浜にかけてになっています。
ここは1969年から開始した
中央横断道の開発の対象になり、
そのためヤマピカリャーが生息できる
環境が破壊されていった場所。
そこで以前は島民、
おもに猟師が目撃していたヤマピカリャーも
自然と目撃数が激減していったそうです。
ヤマピカリャーの目撃談を近い順に紹介!
それでは実際にヤマピカリャーを
目撃した!という事実談で、
実在を根拠づけるものはあるのでしょうか?
既にご説明したように実在を
決定づける画像や動画が存在しないので、
なかなか断定はしづらいですが
目撃談の幾つかを以下にご紹介しましょう。
ヤマピカリャーの目撃談1:西表島・白浜港付近(昭和30年代~40年代)
参照元:http://www.y-mainichi.co.jp/
最初にご紹介するヤマピカリャーの
実在の可能性を思わせる目撃談は、
西表島・白浜でのものです。
浦内川をさかのぼって漁をしていた方が、
先の方の川岸に何か大きな動物がいることに
気づいたのが発端。
時刻は夕暮れ時で距離もあったため、
姿をつぶさに観察することは
かないませんでしたが、
イリオモテヤマネコを相当大きくしたような
ネコ科の生き物だったということ。
地元民が定義づけているヤマピカリャーの
平均的な大きさは、
1.5mから2mとかなり大型なので
これに一致すると考えられています。
ヤマピカリャーの目撃談2:西表島・大富集落(昭和30年代~40年代)
参照元:http://www.y-mainichi.co.jp/
次にご紹介するヤマピカリャーの
実在の可能性を思わせる目撃談は、
西表島・大富集落でのものです。
猟師である方がかけたイノシシの罠に、
大きさは1 .5m超の見たことがない
ネコ科の動物がかかっていたそう。
大変獰猛な様子で
近づくことができなかったため、
やむを得ずそのまま放置してしまったとか。
ヤマピカリャーの目撃談3:西表島・大富集落(昭和30年代~40年代)
参照元:http://www.y-mainichi.co.jp/
最後にご紹介するヤマピカリャーの
実在の可能性を思わせる目撃談も、
やはり西表島・大富集落でのものです。
この方は子供の頃に、
近所の猟師が仕留めたヤマピカリャーを
見たことがあると仰っています。
大きさはというと前脚と後脚を縄で結び、
棒を通して大人二人がかりで担いでも、
垂れた尻尾が地面につくほどであったとか。
体躯にはピューマや豹に似た斑紋が入っていて、
ヤマネコよりももっとしなやかで
敏捷そうな体つきを特徴として持っていたそうです。
これを集落で鍋料理にして食べたのですが、
とても口にできるようなものではなかった、
という体験も語られています。
ヤマピカリャーは本当に実在するのか?
参照元:https://www.env.go.jp/
ヤマピカリャーの実在に関しては、
足跡や糞がこれまでに発見されていないことや
証拠となる記録映像や画像がないことで、
環境省では存在を認められてはいません。
しかし明らかにイリオモテヤマネコとは
異なる特徴と認識した上で、
島民により目撃されている大型のネコ科の動物が
存在しているであろうことは
否めない事実ではないでしょうか。
なぜ現在でもヤマピカリャーは捕まえれないの?
参照元:http://www.hama-midorinokyokai.or.jp/
先にお話ししたように
ヤマピカリャーの目撃談は、
昭和30年から40年の間に集中しています。
その後の島開発でもともと少なかった
彼らの数が恐らく激減したであろうこと、
そして樹上で生活する習性から
捕らえることが難しいと考えることができます。
ヤマピカリャーは何の動物の見間違いとされている?
参照元:http://fukuokazoo.blogspot.com/
ヤマピカリャーはイエネコが逃げて
野生化したものが、
次第に巨大化したものではないかという説が1つ。
またそれらとヤマネコの交雑種、
もしくは西表島は古代には
台湾や中国と地続きであったことや
もしくはそこから渡ってきた
ウンピョウではないかとも言われています。
実在する動物でヤマピカリャーと一番似ている動物は?
参照元:http://www.hama-midorinokyokai.or.jp/
先の項目でお話ししたように、
ヤマピカリャーはその大柄な体躯は
台湾にいるウンピョウに非常に似ています。
ただ斑紋はウンピョウのような
全身に雲が流れるようなものではなく、
茶色の斑という点が異なるもの。
ヒョウあるいはそれと同程度の大きさの
ネコ科動物とまでは言えるものの、
明らかに類似した動物は特定できないのです。
それは公式に捕らえられたことがなければ
写真や動画もいまだ撮影成功しておらず、
DNAを探ることも推測することもできないので、
当然のことと言えるでしょう。
ヤマピカリャーの生き残りを探している人やサイトはある?
参照元:https://natgeo.nikkeibp.co.jp/
ヤマピカリャーを学術的に
研究していたり、
公式に捜索している情報は
現段階では見つけることができません。
しかし公表せずとも活動している
研究者や愛好家は存在しているでしょう。
またヤマピカリャー実在が
とりわけ信じられている西表島では、
なんと“ピカリャー”というご当地キャラに
なっています。
イリオモテヤマネコ寄りではありますが
公式サイトやブログも発信しているので、
興味がある方は覗いてみてはいかがでしょうか?
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いかがでしたでしょうか?
本記事ではヤマピカリャーは
実在するのかということや、
目撃談の最新情報に加えて
なぜ捕まえれないのか、
似てる動物は何かなどをご紹介しました。
伝説上の生きものではないか、と
実在の真偽に関して本土の公式機関では
このようにみなされてしまいがちなヤマピカリャー。
しかし飽くまで状況証拠を
集めただけでの判断であって、
西表島に精通する地元民には
様々な現実から実在は信じられています。
どちらを信憑性が高いものとするかは
あなた自身の判断ですが、
私たちが知りうる自然の姿は
本当にごくわずかな部分ですよね。
その奥深い懐の中にヤマピカリャーが
ひっそりと実在していることも、
全く否定できるものではないものと
言えるのではないでしょうか?
以上、『ヤマピカリャーは実在するの?目撃談の最新情報、なぜ捕まえれないのか、似てる動物は?』の記事でした。