体の色や模様によって
種類が分けられているウーパールーパー。
今回は、そんなウーパールーパーの
主な種類やそれぞれの特徴、
違いなどについてご紹介していきます。
ウーパールーパーってどんな生き物?
まずは、ウーパールーパーについて
簡単にご説明していきましょう。
ウーパールーパーは
別名『アホロートル』と言って、
メキシコサラマンダーと呼ばれる種類の
サンショウウオの幼体なんですよ。
なので、ウーパールーパーも
カエルなどと同じ両生類に属します。
通常はサンショウウオの幼体が変態して
メキシコサラマンダーになるのですが、
ウーパールーパーの場合、幼体のまま
大人になるという珍しい生態の持ち主。
また、ウーパールーパーは再生能力が
非常に高いことでも知られていて、
手足などを切られてしまっても
再生することができるんです。
この理由について話すと長くなるので
今回は省略させていただきますが、
再生するからといって
怪我をさせていいわけではありません。
病気に強い生き物でもないので、
飼育する際は他の動物と同じように
怪我や病気に注意してあげましょう。
ウーパールーパーにはどんな種類があるの?
上記でお伝えしたように、
ウーパールーパーは見た目によって
いくつかの種類に分けられます。
体や目の色などといった
分かりやすいカラーが異なる場合もあれば
エラの色や体にラメのような
キラキラと輝く色素を持っているかどうかなど
細かな違いもあります。
同じ種類であるはずのウーパールーパーに
このような数多くの違いがあるのは
おもしろいですよね。
では、ウーパールーパーの種類やその特徴を
画像を交えてご紹介していきましょう。
ウーパールーパーの種類1
●リューシスティック
まずはじめに紹介するのが、
『リューシスティック』と呼ばれる、
スタンダードカラーのウーパールーパー。
こちらは白い体に黒い目の
ごく一般的なウーパールーパーの
見た目をしていますから、
見たことのある方も多いでしょう。
同じリューシスティックにも
細かな種類があり、瞳孔の周りに
金色の輪があるように見えるものを
『普通目』または『金輪あり』といいます。
一方、金の輪がなく目が真っ黒なものを
『黒目』あるいは『金輪なし』と呼びます。
また、このリューシスティックは
少しですが色素を持つため、
顔の部分に黒い斑点が浮かぶ個体もいます。
そのような状態を
『そばかす』と呼びますが、
そばかすは突然出てくることもあれば
いつのまにか消えていることも。
リューシスティックは
最もメジャーな種類ですし
生まれる確率も高いので、
ウーパールーパーを置いているショップに行けば
高確率で会うことができるでしょう。
ウーパールーパーの種類2
●アルビノ
続いて紹介するウーパールーパーの
種類は、『アルビノ』です。
アルビノというのは、
生まれつき黒い色素を持たない個体のこと。
ウーパールーパーのアルビノは
体と目がどちらも白いことが特徴。
このアルビノのウーパールーパーは目が悪く、
動くものを餌と間違えることから
共食いが多い種類だとされています。
そのため、アルビノの種類の
ウーパールーパーは
多頭飼育には向いていません。
また、アルビノも細かく種類が分かれており
最も一般的なアルビノは先ほど挙げた通り、
白い体に白い目をしています。
一方、『イエローアルビノ』と呼ばれる種類は
黄色い色素のみを持つため、
黄色い体をしているんですよ。
このイエローアルビノによく似たものが
『ゴールデンアルビノ』。
単に『ゴールデン』とも呼ばれ、
こちらも黄色い体をしていますが
それに加えて、体がキラキラと
光って見えることが特徴です。
このキラキラはラメ紋様とも呼ばれますが、
正式には虹色素胞という
遺伝子がある個体にのみに現れる色の一種。
この虹色素胞と、黄色素胞(黄色が現れる遺伝子)を
持つウーパールーパーは『ゴールデン』に、
虹色素胞は持たず黄色素胞のみを持つ個体が
『イエローアルビノ』となります。
ゴールデンのウーパールーパーはあまりおらず、
レアであるためショップでは
なかなか見かけないかもしれません。
ウーパールーパーの種類3
●ブラック
続いて紹介するのが
真っ黒なカラーのウーパールーパー、
『ブラック』です。
こちらのブラックは、
先ほどまでのリューシスティックや
アルビノとは違い、黒色素胞と呼ばれる
体の色を黒くする遺伝子を持っている種類。
しかしブラックと言っても
体全体が真っ黒な個体は少なく、
多くはグレーのような色をしていたり
ほとんどの体の部分は黒いが
腹のあたりだけは白いなどの
カラーの個体だといわれています。
半面、体の色が完全に真っ黒な種類の
ウーパールーパーは
特別に『スーパーブラック』と呼ばれ、
希少性がとても高くなりますよ。
ブラックの種類の中でも黒色が薄く、
灰色がかったカラーの個体は
『グレー』や『ブルー』と呼ばれています。
ウーパールーパーの種類4
●マーブル
次にご紹介するウーパールーパーが、
『マーブル』という種類です。
その名の通り、マーブル(まだら)模様が
入っている種類のウーパールーパー。
他の種類は基本的に単色であるのに対し、
マーブルはグレーやブラック、
ブラウンなどさまざまなカラーが混ざっています。
同じマーブルの種類の
ウーパールーパーであっても、
グレーを基調としたものや
全体的に緑がかった個体など、
色の印象はさまざま。
このため、マーブルの種類のウーパールーパーは
自分好みのカラーを探す楽しみがあります。
ちなみに、ウーパールーパーの野生種も
まだら模様のカラーであり、
このマーブルは野生種に最も近い
ウーパールーパーだとされています。
そのような事情から、
マーブルのウーパールーパーは
他の種類よりも野性味が強く
食欲旺盛な一面があり、
大きく成長しやすいといわれていますよ。
ウーパールーパーの種類5
●ショートボディ
最後にご紹介するのは、
他の種類のウーパールーパーよりも
胴体部分が短い『ショートボディ』です。
じつはこのショートボディ、
もともとはウーパールーパーの中でも
奇形に入る個体でした。
しかし見た目の愛くるしさから人気を集め、
今ではウーパールーパーの種類として
数えられています。
奇形の一種であるせいか
体が弱いという一面もありますが、
健康状態に問題のない個体も多いため
それら点を受け入れられるのであれば
おすすめですよ。
ウーパールーパーの種類ごとの値段は?
上で紹介したウーパールーパー達は
何円で購入できるのでしょうか?
ウーパールーパー全体を通してみると、
平均的な購入価格は1000円から2000円程。
特にリューシスティックや
一般的なアルビノは流通量が多いため、
値段は安い傾向にありますよ。
しかし稀少性が高いブラック、
その中でも特に珍しい
スーパーブラックなどは、
10000円を超える額で
取引されることもあります。
このように、
同じウーパールーパーであっても
カラーによって値段はまちまち。
また、ウーパールーパーは店頭だけでなく
通信販売で購入することも可能ですが、
その場合はきちんとした環境で
飼育されているウーパールーパーなのか
把握することができません。
ウーパールーパーを
ショップから購入するときは、
店頭でウーパールーパーの様子を
確認してから買うか、
信用できる通信販売先から
迎えるようにしましょう。
ウーパールーパーはどのくらいの大きさになるの?
ウーパールーパーは飼育していると、
どのくらいの大きさになるのでしょうか?
一般的に販売されている
ウーパールーパーは生後1、2週間のことが多く、
その頃の大きさは2センチから5センチほど。
この時期のウーパールーパーは
とても小さくて可愛らしいため、
まさに”幼体”という雰囲気です。
しかしウーパールーパーは
餌をきちんと与えているとすぐに成長し、
半年ほど経つと
体長20センチを越す個体も現れます。
だいたい体長20センチになると
そこで成長が止まる
ウーパールーパーが多いのですが、
中には30センチ以上に成長する個体も。
「小さくてかわいいから」と
一つの水槽でウーパールーパーを飼いすぎると
あっという間に大きく成長してしまい、
管理が難しくなってしまいうので
注意してくださいね。
飼いやすいおすすめのウーパールーパーの種類は?
では、先ほどご紹介した中でも
飼いやすいウーパールーパーは
どの子なのでしょうか?
もちろん見た目の好みなどの問題も
あるでしょうが、
”飼いやすい”という点でおすすめなのは
『アルビノ』のウーパールーパーです。
アルビノは他のウーパールーパーよりも
視力が悪いという特徴があります。
目が悪い分、周囲の環境の変化が気にならず
ストレスを受けにくいとされているんです。
このため、人通りの多いリビングなどに
水槽を置いていても
ウーパールーパーがストレスを感じず
生活することができますよ。
このような点から、
初めてウーパールーパーを飼いたい方は
アルビノの個体をお迎えするのがおすすめです。
さて、今回はウーパールーパーの種類や
それぞれの特徴について解説していきました。
ウーパールーパーは
さまざまななカラーの子がいますが、
すべて同じ種類の生き物です。
このため、飼育環境の違いなどはなく、
あなたの好きな種類の
ウーパールーパーを選ぶことができますよ。
気に入った種類のウーパールーパーがいたら、
ぜひお家に迎えてあげてくださいね!
以上、『ウーパールーパーの種類って?値段や特徴、大きさや飼いやすさとは?』の記事でした!