市販の孵化器を購入したり
レンタルしたりしても
うずらの卵を孵化させることはできますが、
どうせなら孵化器を作るところから
始めたいという方も少なくないですよね。
しかし、どのような作り方をすれば
安全にうずらの卵を孵せる
孵化器ができるのでしょうか?
そこで今回は、うずらの孵化器を
作るために必要なものや
作り方についてご紹介していきます。
うずらの卵の孵化器を作る時に準備する物は?
市販の孵化器の写真などを見ると、
『これを作れるの?』と
尻込みしてしまいそうになりますが、
うずらの卵の孵化器の材料は
シンプルなものが多いんですよ。
以下に自作孵化器の材料を
ご紹介していきましょう。
うずらの卵の孵化器を作るには発泡スチロールの箱を!
うずらの卵の孵化器の材料として
最初に用意するのが
段ボールや発泡スチロールでできた箱です。
これが孵化器になるのですが、
あまり大きいものを用意すると
温度の管理が大変になりますので、
上記画像の商品くらいの
大きさのものがおすすめですよ。
もし、大きいものしか
用意できなかった場合は、
エアークションや綿、タオルなどを敷いて
大きさを調整するなど作り方を工夫して
保温効果を高めてくださいね。
うずらの卵の孵化器を作るにはペット用ヒーターを!
うずらの卵の孵化器の材料として
2番目に用意するのが
ペット用ヒーターや
電気アンカなどの保温器具です。
ヒーターにも電球型や
パネル型と種類がありますが、
上記の商品のように保温温度が自動的に保たれ、
温度が上がりすぎないタイプのものが
使いやすくておすすめですよ。
また小動物専用のものを購入しておくと、
うずらが孵化した後も
使用することができるので
長く使用することが可能です。
そのため、ヒーターは値段がはっても
省エネにも配慮された使いやすいものを
選ぶのがおすすめですよ。
うずらの卵の孵化器を作るには小型のファンを!
うずらの卵の孵化器の材料として
3番目に用意するのが小型のファンです。
ファンを使用しない作り方でも
卵の孵化は可能ですが、
箱の中の空気を循環させることで
満遍なく気温を保てるので
卵の孵化率をアップさせることができます。
上記の商品のように
USB、電池、AC電源と3方式で
使用できるものを購入しておくと、
孵化器以外にも
様々な場所や用途で使用できますね。
うずらの卵の孵化器を作るには温度・湿度計を!
うずらの卵の孵化器の材料として
4番目に用意するのが温度・湿度計です。
うずらの卵を孵化させるためには
温度を37℃~38℃、
湿度を50%~60%に保つ必要があります。
気温が30℃を下回ったり
40℃を上回ってしまうと
卵は孵化することなく死んでしまうため、
温度と湿度の管理は
しっかり行うようにしましょう。
そのため保温機能がついたヒーターを
使用している場合も、
数か所で温度と湿度を確認するようにしてくださいね。
うずらの卵の孵化器を作るには水分を!
うずらの卵の孵化器の材料として
5番目に用意するのが
水をいれるための給水器やスポンジです。
孵化器の中の湿度を保つためには
給水器やスポンジを置く必要があるのですが、
卵から孵った雛が
水に入って溺れることのないよう
水入れに器上のものを使用する場合は
ネットを被せるなどの工夫が必要です。
上記画像の商品のように、
小鳥用の給水器であれば
雛が落ちる心配やひっくり返す心配もなく、
うずらがある程度成長するまでは
本来の目的で使用することが可能ですよ。
うずらの卵の孵化器を作るにはアクリル板を!
うずらの卵の孵化器の材料として
6番目に用意するのが
覗き窓として使用するアクリル板です。
絶対必要という訳ではないのですが、
中が気になるからと
頻繁に孵化器のふたを開けていると
温度が安定しにくくなってしまいます。
箱のふたの部分をくり抜き、
アクリル板を貼るだけで作れるような
簡単な覗き窓を作っておくと、
ふたを開けなくても
中の様子が分かるので安心ですよ。
うずらの卵の孵化器の作り方は?
参考元:https://www.youtube.com/
材料がそろったら、
早速うずらの卵の孵化器を
作ってみましょう。
作り方は意外と簡単ですので、
少し手伝ってあげれば
小学生のお子さんでも
自作することができますよ。
以下に孵化器の作り方の手順を
紹介していきます。
また上の動画も前編と後編に分かれて
うずらの卵の孵化器の作り方が
丁寧に説明されていますので、
ぜひ参考にしてみてくださいね。
うずらの卵の孵化器の作り方1:発泡スチロールのふたに穴をあける
まずは、発泡スチロールの箱の
ふたの一部を切ってアクリル板を貼り、
のぞき窓を作りましょう。
ファンを設置する場合は、
作動した時に壁に
ぶつかるとうるさくなるので、
のぞき窓の穴のどこかに切れ込みを入れて
そこに電気コードをひっかけ、
天井から下げて使用するのがおすすめですよ。
さらに箱の隅にも切り込みを入れて
ヒーターのケーブルを
通せる場所も作りましょう。
また作り方以外のポイントとして、
孵化器は部屋の中の室温が
20℃~25℃程度の、あまり多湿では
無い場所に設置するようにしてください。
うずらの卵の孵化器の作り方2:タオルやヒーターをセットする
のぞき窓が作れたら、
発泡スチロールの箱の底に
タオルやアルミマットなどを敷いた後、
ペット用ヒーターや
電気アンカをセットしましょう。
作り方1で作った切れ込みの部分に
電気コードを引っかけて
ふたがきちんと閉まるように
セットしてくださいね。
うずらの卵の孵化器の作り方3:ヒーターの上に綿やタオルを敷く
次は作り方2で設置した暖房器具の上に、
さらに綿やタオルなどを敷いて
卵を置く場所を作りましょう。
また水を入れた容器や
温度湿度計もセットして、
気温や湿度を管理できるように
環境を整えてください。
湿度調整用の水は、
動画のように湿らせたティッシュや
スポンジを高さのある器に
入れて置いても良いですし、
小鳥用の給水器や
水を入れた小さな容器でも構いません。
あまり高さがないものを置く場合は、
孵化したばかりの雛が
誤って落ちて溺れることのないよう、
三角コーナー用の水切りネットなどの
通気性のあるもので
水入れを覆ってくださいね。
必要なものがすべてセットできたら、
うずらの卵を入れる前に試運転を行います。
全ての器具の電源を入れて
半日~1日孵卵器を放置し、
孵卵器の中の温度が
37℃~38℃に保つことができているか
様々な場所の温度を測ってチェックしましょう。
また湿度も50%~60%を保てているか確認し、
下回っているようであれば
湿度調整用の水分を増やすなど
工夫をしてください。
孵化器は親鳥が抱卵している状態を
再現する必要があるため、
温度と湿度のチェックは
孵化器の作り方の中で
非常に重要なポイントとなります。
少し温度が低いけれど大丈夫だろう、
と見切り発車で卵を並べてしまうと
1つも孵らなかったという
悲しい結果になりかねません。
微調整を重ねて、
温度と湿度が維持できるように
整えてくださいね。
うずらの卵の孵化器の作り方4:うずらの卵を並べる
いよいよ作り方3で完成した孵化器に
うずらの卵を入れていきます。
孵化器に入れる前に卵をチェックして、
へこみやヒビが入っているものは
孵化器に入れないように
除外しておきましょう。
傷がない卵を選んだら、
マジックで番号を書いておくと
どの卵が孵ったのか分かりやすいですよ。
卵を設置したらあとは、
孵るのをじっくり待つだけ…
という訳ではなく、
実はもうひと工程あるんです。
次の作り方の手順5では、
自作の孵化器ならではの作業について
ご紹介していきます。
うずらの卵の孵化器の作り方5:うずらの卵を転がす
最後は、うずらの卵を転がす
転卵の作業について紹介していきます。
転卵は卵の中身が偏ることなく、
健康な雛が生まれてくるために
欠かせない行為。
母鳥が抱卵している場合は
自然に卵か転がるため必要はありませんが、
孵化器で孵す場合は必須となります。
転卵は、卵を温め始めてから14日間は
3時間おきに行う必要があり、
この手間こそが自作の孵化器を使う
最大の難関とも言われているのです。
3時間おきとは
もちろん夜中も含まれますので、
なかなか骨の折れる作業ですよね。
転卵は上の画像のように
指で行っても構いませんし、
転卵器も自作してもいいでしょう。
しかし、転卵器の作り方は
孵化器の作り方に比べると
複雑な工程も多く、
結局は手動のものも少なくありません。
とても大変な工程ですが、
日が経つにつれて
卵の中にうっすら血管が見えてきたりと
命が育つ様子を
肌で感じることができますよ。
14日間の転卵を終えた後は、
卵には一切触れずに過ごします。
卵を温め始めてから
17日~18日でうずらの雛が孵ると
されていますので、
心配になって触りたくなっても我慢して
卵が孵るのを見守ってあげてくださいね。
いかがでしたでしょうか?
実は孵化器の作り方よりも、
卵をセットした後の方が
面倒な手順が発生するうずらの卵の孵化。
市販の孵化器であれば、
転卵も自動で行ってくれるため
孵化までの工程はぐっと楽になります。
しかし、自分で孵化器の作り方を調べて
苦労をして転卵をした結果、
孵ったうずらの雛は
自動孵化器では得られない感動を
与えてくれるでしょう。
小学生のお子さんが挑戦する場合は、
作り方の工程より転卵の手伝いに
親御さんは悩まされそうですが、
ぜひ、自宅でお世話ができる範囲内で
うずらの孵化に挑戦してみてくださいね。
以上『うずらの卵の孵化器の作り方!小学生でも自作でき安く作れる方法は?』の記事でした!