みなさん「グリーンネイル」という言葉を
聞いたことがありますか?
ネイルサロンに通っている女性は、
ネイリストさんから聞いたことがあるかもしれませんね。
パソコンやスマートフォンなどで
「グリーンネイル」と検索してみると、
「カビが繁殖して爪が緑になってしまう病気」
「人からうつされたり、人にうつしたりする」
「隣の爪にうつったり悪化すると爪が剥がれる」
などとなにやら恐ろしい病気のように書かれています。
はたしてこれらは本当のことなのでしょうか?
そこで皮膚科医などの専門家の意見をもとに
爪が緑になる原因について詳しく説明していきます。
爪がカビで緑になるって本当?
参照元URL:http://sogahifuka.com/
上記の写真のように
爪が黒ずんだ緑になることがありますが、
これはカンジダ性爪甲剥離に後述する緑膿菌を
繁殖させてしまった時の爪です。
カンジタ菌は白癬(水虫)菌と同じ真菌であり、
いわゆる「カビ」です。
よく見かける「爪カビ」という言葉は、
カンジタ菌や水虫菌(カビ)に感染した爪という意味です。
ちなみに爪が緑になるのはカビが直接の原因ではなく、
緑膿菌が同時に繁殖したためです。
爪か緑になる=カビが生えた
というわけではないということですね。
爪が緑になる症状って?
参照元URL:https://aplj.net/
ジェルネイルやスカルプチュアを外した時に
爪が緑になっていることがありますが、
この状態を「グリーンネイル」という言葉で表現します。
この緑の正体は「緑膿菌(りょくのうきん)」という
細菌(バクテリア)でカビ(真菌)ではありません。
この緑膿菌は湿潤な場所が大好き。
未熟なネイリストさんの施術やセルフネイル、
またはジェルネイルやスカルプを長くつけていると
どうしても自分の爪とジェルネイルやスカルプの間に
隙間ができてしまいます。
その隙間が水仕事や手洗いで長く蒸れた状態になるため、
そこに緑膿菌が繁殖してしまうんですね。
そもそも緑膿菌感染のみによるグリーンネイルと、
爪水虫や爪カンジタ(カビ)によるグリーンネイルは別のものなのか?
参照元ULR:http://iryou.chunichi.co.jp/
まず自爪とジェルネイルの隙間が蒸れて
緑膿菌が繁殖してしまった場合なのですが、
皮膚科医が詳しく説明してくれているので
こちらのサイトをご覧ください。
わかりやすく説明すると爪水虫は他の爪にうつったり、
爪が剥がれたりする可能性があるために
ある程度の注意が必要ではありますが、
緑膿菌単体では健康な人にはほとんど影響がないということ。
ただ、病み上がりや妊婦さんなどの
免疫力が低下している人の場合は
重症化する恐れがあるそうなので、
医師や薬剤師さんに相談されることをおすすめします。
そしてもともと「爪カンジタ症」や「爪白癬・水虫」で
爪が弱っていたために緑膿菌に感染することもありますが、
この場合はグリーンネイルの治療以前に
爪カンジタや爪水虫(カビ)の治療が必須となります。
これらは緑膿菌とは違って人にうつる病気であるとともに
重症化した場合は痛みによる歩行困難に発展する可能性があり、
治療には受診や投薬が必要となります。
上の写真はカビ(爪カンジタか水虫)に感染した
グリーンネイル(左)と、
未熟なネイリストがグリーンネイル状態の爪を過度に削ったために
ぼろぼろになってしまった爪(右)となります。
爪が緑にならない予防法は?
参照元URL:http://ravissant-nail.com/
ネイリストさんによると、
一般的にジェルネイルの寿命は約3~4週間ということです。
それ以上になると、
自爪とジェルネイルの間に隙間がでてきてしまい、
そこに緑膿菌が繁殖しやすくなります。
およそ1か月をこえた時点でネイルサロンに行きましょう。
また、ジェルネイルをしている爪を爪きりで切ったり
爪先でキーボードをタイピングするなどの行為も
ジェルネイルを浮かせやすくしてしまいます。
逆に甘皮のこまめな保湿や
洗い物の時には手袋をするなどの工夫次第で、
ジェルネイルが浮きにくくなりますよ。
つまり爪を緑にしない予防法は、
自爪とジェルネイルの間に隙間を作らないということになります。
爪が緑になった時の対処方法は?
ジェルネイルやスカルプが原因で
爪が緑になっていることに気付くのは、
ほとんどの場合ジェルネイルやスカルプを外したとき。
また、ジェルネイルやスカルプをしていないにも関わらず、
爪が緑になることもあります。
それぞれどのような対処法があるのでしょうか?
爪が緑になった時はファイルで削る!
参照元URL:https://www.walkerplus.com/
爪水虫や爪カンジタ(カビ)に感染していない場合は、
爪の表面にのみ緑の色が付着している状態になります。
こちらの日本皮膚科学会のサイトに
詳しい方法がこちらのサイトに記載されていますのでご覧ください。
ほとんどの場合はファイルで削るだけで完治しますが、
一番の対処法は2週間はジェルもマニキュアもせずに
普通に生活するといいでしょう。
ですが妊婦さんや病み上がりの人など免疫力の落ちている場合、
重症化する恐れがありますので皮膚科を受診してください。
爪の表面だけではなく内側も緑になっている場合は、
接触皮膚炎(かぶれ)やカビの一種である
カンジダ感染が原因の爪甲剥離症ですので、
皮膚科を受診して患部の乾燥化をはかり、
抗カンジダ薬の投薬うけてくださいね。
爪が緑になった時は皮膚科を受診する!
参照元URLhttp://canarianail.com/
爪周囲炎、爪白癬(水虫)、カンジタ感染、
爪甲剥離等の主原因に
二次的に緑膿菌が感染することによって
爪が緑になることもあります。
上の写真の左のように一見してファイルで削るだけでは、
改善するとは思えない程度に重症化していることもあります。
爪と皮膚の間にまで緑になっていますよね。
この場合は爪水虫やカンジタ(カビ)により
脆くなった爪に緑膿菌が繁殖していると考えられます。
専門の薬も販売されていますので、
医師や薬剤師への相談をおすすめします。
緑膿菌単体の場合他人に感染することはありませんが、
元疾患が爪白癬(爪水虫)の場合は他人にうつりますし、
白癬菌になっている手で触れば白癬菌が他人につきます。
家族にうつつこともありますので、
お風呂の足ふきマットやスリッパなどの共用は避けて
患者さん本人は手指を常に清潔に保ち、
毎日同じ靴を履かないように注意しましょう。
以上は緑膿菌単体によるグリーンネイルと、
爪水虫や爪カンジタ(カビ)感染を併発している
グリーンネイルの説明でした。
爪が緑になった時に自分で治すアイテムは?
爪の内側まで緑になってしまった場合は、
医師、薬剤師への相談をおすすめしますが、
爪の表面に緑が付着している程度の
グリーンネイルは自分で治したいものですよね。
ここからは軽度の爪が緑になった場合に
自分で治すアイテムをご紹介します。
爪が緑になった時はSPARITUAL フェアウェル抗バクテリアオイル!
ニームの種子オイル、ティーツリーオイル、
レモンバイオフレーバノイドを含む
抗バクテリアオイルで爪を清浄に保ってくれる
こちらの抗菌オイルがおすすめです。
爪が緑になるのは緑膿菌という細菌が原因と
説明させていただきましたが、
この抗菌オイルはカビやグリーンネイルの予防にもなりますよ。
1日2度を目安にキューティクル、
ハイポニキュウムに適量滴下して乾かし、
バクテリアに負けない強い爪を作ります。
爪が緑になった時はルビケイト キースリー!
こちらはグリーンネイルに着目したホームケア商品。
グリーンネイルを繰り返してしまう人には
嬉しいアイテムです。
人工爪の先端裏側に一滴垂らしてそのまま少しおき、
キューティクル周りまで流れたらなじませて乾かします。
するとジェルやアクリルが浮きにくなり、
グリーンネイルの再発予防になりますよ。
爪が緑になった時はグリーン ネイルポリッシャー!
こちらは緑膿菌単体の感染により、
爪の表面のみが緑になった時に使うポリッシャー。
「荒仕上げ」と「鏡面仕上げ」の2ステップのみで操作は簡単。
どこでも使える乾電池式なのもおすすめのポイントです。
繰り返しになりますが、
爪の内側まで緑色に変色してしまった場合は
このようなネイルポリッシャーで対応できない爪カビですので、
かならず医師や薬剤師にご相談くださいね。
いかがでしたでしょうか?
大切なことは爪が緑になったからといって怖がり過ぎず、
たとえ、爪カビと呼ばれる「爪水虫」だったとしても、
日本人の10人に1人以上が感染しているありふれた病気ですので、
どうか安心してください。
ただ、病後や産前産後の免疫力が落ちている方の場合は
重症化する可能性がありますので皮膚科の受診をおすすめします。
不安を持ち続けることはストレスになり、
病気の快復や胎教にはよくありませんので
速やかに受診することにより不安を払拭してくださいね。
以上、『爪がカビで緑になる?原因や症状、対処方法!自分で治す方法とは?』の記事でした。