夏祭りや花火大会の夜店でも人気の金魚すくいですが
折角、金魚をゲットできても飼育を始めて直ぐ元気がなくなり
まもなく死んでしまう場合も少なくないですよね。
金魚にとって金魚すくいの環境はかなりのストレスですし
夜店の金魚の中には、売り物にならないものも混ざっていて
残念ながら、余り長生きできない個体も存在しています。
ですが、金魚すくいの金魚でも元気な個体は沢山いますので
金魚の飼育のポイントさえきっちりと把握しておけば
少ない設備でも金魚を長生きさせてあげる事ができるんです。
ということで今回は、
必要最小限の設備で金魚を飼育する方法について
金魚の種類やかかりやすい病気、そして飼育の際の注意点等
まとめて詳しくご紹介致しますので参考になさって下さいね。
金魚すくいの金魚の種類って?
参照元URL:https://tabimo.jp/
通常、夜店などの金魚すくいで泳いでいる金魚では
和金、りゅう金、出目金などが一般的によく見られる種類で
見た目だけでなく種類によって
以下のような特性の違いも見られるんです。
・和金
金魚すくいでは最もメジャーな種類の金魚で
全ての金魚の原型である和金は、
見た目の華やかさには欠けるものの丈夫で育てやすく
他の金魚の種類より泳ぎが得意なのが特徴です。
・りゅう金
丸い体系とひらひらしたヒレが鑑賞向きのりゅう金は
おっとりした性格で優雅に泳ぐのが特徴的な種類ですが
泳ぎが得意な和金と一緒に飼育すると
ストレスがたまり長生きできない傾向があるので要注意です。
・出目金
目が飛び出しているのが特徴の出目金は
りゅう金同様おっとりした性格で優雅に泳ぐのが特徴ですが
目が傷つきやすく、和金と比べると
幾分、飼育しにくい種類ともいわれています。
という事で、
金魚すくいの金魚の中では、
目玉的なりゅう金や出目金ですが
飼育のしやすさという点では和金に勝る種類はありませんね。
なので、夜店でゲットした金魚を長生きさせたいなら
和金は、決してその他大勢のハズレの種類ではなく
育てやすいアタリだと心得ておいてくださいね!
金魚すくいの金魚を飼育する方法は?
さて、金魚すくいにいる金魚の種類をチェックしたところで
続いては、一番肝心な金魚の飼育の方法について
注意するべきポイントをご案内したいと思います。
金魚すくいでとった金魚を飼う場合は、
多くの方がまず最小限の設備での飼育を選択するので
ヒーターやエアレーション、ろ過装置の無い環境での
飼育のポイントをこちらではご紹介したいと思います。
●金魚すくいの金魚を飼育するには餌のやりすぎに注意!
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金魚を元気で長生きさせてあげるためには
まず、エサのやりすぎに注意する必要があります。
金魚は、与えられればほぼ無制限にエサを食べますが
エサのやり過ぎによる消化不良は病気の素な上、
水槽内の水質を急激に悪化させる原因にもなるんです。
人間同様、金魚も食べ過ぎは健康を崩す原因になるので
エサやりは1日に1~2度、数分で食べきれる量を目安に
飼育している金魚の種類や大きさにみあった適量を
与えてあげる事が大切ですよ。
尚、本来金魚は1か月位ならエサを食べなくても
生きていることができる種類の動物なので、
金魚すくいでとった金魚にはすぐにエサを与えず、
新しい飼育の環境に慣れさせることを優先するといいですね。
●金魚すくいの金魚を飼育するには過密な飼育を避ける!
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エアレーションのない環境で金魚を飼育する場合、
一つの水槽や金魚鉢で沢山の金魚を育てようとすると
金魚が酸欠に陥って最悪、全滅してしまう危険があります。
一般的には、金魚の飼育に必要な水の量は、
体長1センチの金魚に対し水1リットルといわれていて
体調が1センチ増すごとに必要な水も1リットル増える
という具合に凡その目安が計算できます。
ですが、これはあくまでも最低限必要な水量ですので
エアレーションやろ過装置のない環境で金魚を飼育するなら
体長1センチの金魚に対し水3リットルくらいあると
良い環境で金魚が育てられますよ。
金魚の飼育は、本格的な水槽でなくても
金魚鉢やプラスチック製の飼育ケースでも可能ですが
過密な環境で育てると水質の悪化により
金魚が病気にかかりやすくなるので注意して下さいね。
また先に触れたように、和金とりゅう金といった具合に
異なった種類の金魚を同じ水槽で飼育すると
泳ぎが苦手な金魚が過剰なストレスにさらされ
寿命を縮める原因になるので注意が必要ですよ。
●金魚すくいの金魚を飼育するには水質の管理に注意!
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金魚すくいでとった金魚を長生きさせてあげるために
重要なポイントになるのが金魚を飼育する水の管理です。
金魚が生きていく上で必要不可欠な水なので
水質の良くない環境では金魚が病気にかかりやすくなり
健康に飼育することが難しくなります。
ヒーターやろ過装置、エアレーションのない環境の飼育では
凡そ1週間に1度位の頻度で水槽の水を全て交換するようにし
清潔な水質を保ってあげる事が金魚の長生きの秘訣になりますよ。
尚、水槽に入れる水は水道水でかまいませんが、
カルキ抜きをする必要があるので、
水を汲み置きするか薬剤を使って水道水を中性にし、
水温の急激な変化がないよう
部屋の中に数時間放置した後、水の交換をするといいですね。
因みに、本格的な装置を使った金魚の飼育では
水の全交換は環境が変わり過ぎNGといわれているようですが
経験上、ヒーター、ろ過装置、エアレーション無しの環境では
水の全交換による大きな問題はなさそうですよ。
●金魚すくいの金魚を飼育するには水槽内の環境を整える!
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金魚の飼育では、エサ、水量、水質等の基本に加え
金魚がリラックスできるよう水槽内の環境を整えてあげると
元気に長生きできる傾向があります。
なので、金魚すくいでとった金魚が新しい環境に慣れ
元気に飼育できていれば、次のステップとしては
水槽や金魚鉢の下に敷く底砂と水草を購入して
より良い飼育の環境を金魚に提供してあげて下さい。
底砂を水槽に敷くと見栄えが良くなるだけでなく
バクテリアが繁殖しやすい環境になり、
金魚の住みやすい水質づくりにも役だちますし
水草も見た目の良さだけでなく、水質の維持や
金魚の非常食用としてもとても有益なんです。
因みに、金魚は個体による性格の差もありますが
不安になると身を隠す習性があり、水草の下の他にも
水槽の中にコップやオーナメントを入れてあげると
金魚がよりリラックスできおすすめですよ。
金魚すくいの金魚がかかりやすい病気は?
金魚すくいの金魚はストレスにさらされていた事もあり
体力が落ちている個体も決して少なくなく、
中には既に病気に感染しているものも存在しています。
因みに、金魚の寿命は本来10~15年といわれていますが、
間違った方法で飼育していると病気にもなりやすく
最悪、寿命を縮めてしまう原因にもなりかねません。
という事で、金魚がかかりやすい病気の種類や
病気の症状、対処法などもご紹介しておきたいと思います。
●金魚すくいの金魚がかかりやすい病気1
白点病
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金魚がかかる病気の中で最も一般的な白点病は
水中にいる白点虫という寄生虫が原因で起こる病気で
金魚の尾びれを中心にして小さな白い点が広がり
症状が悪化すると、金魚は衰弱して死んでしまいます。
白点病の病気の初期症状では、
金魚が水草や底砂に体をこすりつける仕草が見受けられ
病気が発症する一つのサインになります。
白点病の治療法としては、水温を30度以上にする事で
寄生虫を金魚の対外に出す方法が有効といわれていますが
ヒーターがない環境では塩水浴や薬浴が効果的でしょう。
まず、塩水浴の場合には5%の塩水を作って金魚を放し
金魚の体力の消耗を最小限に抑えて治癒を目指します。
また、グリーンFリキッドやメチレンブルーといった
金魚のトリートメント薬を使って治療をしてあげるのも
病気の初期であれば一定の効果が期待できますよ。
●金魚すくいの金魚がかかりやすい病気2
水カビ病
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水温が低くなり始める頃に多くなる水カビ病は
金魚が比較的かかりやすい病気の一つで、
白いモヤモヤが金魚のヒレや体についている場合には
まず水カビ病を疑ってみるといいですよ。
水カビ病は水温が25度以上で菌が繁殖しなくなりますが
ヒーターのない環境ではメチレンブルーという薬での
薬浴が効果的だといわれています。
ただ、水カビ病は健康な金魚には通常発生しない種類の
病気といわれていますので、
飼育の環境を良好に保ち
エサやりや水質に日頃から注意することが大切ですよ。
尚、既に金魚が衰弱している場合には
薬浴+塩水浴をすることで、
金魚への負担が軽減され病気の治療効果が上がる事が期待できます。
金魚すくいの金魚を飼育するアイテムは?
という事で、ここまで金魚すくいでとった金魚の種類や飼育の仕方、
かかりやすい病気を見てきましたが
最後に金魚を飼育する際におすすめのアイテムもあわせて
ご紹介しておきたいと思います。
全て、手軽に買える手頃な値段のアイテムですが
金魚にとっての良い環境づくりにとても役立ちますので
ぜひ参考になさって下さいね。
金魚すくいの金魚を飼育するアイテム1
金魚すくいでとってきた金魚の飼育で
すぐに必要になるのがカルキ抜き済の金魚の飼育水です。
夏の日中ならバケツの水を日の当たる場所に放置すれば
半日ほどでカルキを抜くことができるので、
お祭りで金魚すくいをしよう思っているなら
昼間、あらかじめバケツに水をためて
金魚を迎える用意しておくのもおすすめですよ。
但し、定期的な水交換が必要になる金魚の飼育では
短時間で金魚に有害なカルキを抜くことができる
上記の金魚・メダカの中和剤があると大変便利なので
金魚の飼育を始めたら早目に揃えておくといいですね。
因みに、湧水や綺麗な川の水、井戸水なども
カルキが入っていいないという点では飼育水にできますが
金魚にとって有害な寄生虫等が繁殖している場合もあるので
水道水が一番安全ですよ。
金魚すくいの金魚を飼育するアイテム2
金魚の飼育でおすすめなアイテムの二番目は
水槽や金魚鉢の底に敷いて使う砂利のアイテムです。
金魚の飼育で大切な水質に大きくかかわるバクテリアは
水槽に底砂があると発生が促され、良い水質が維持できれば
病気の予防にもつながりおすすめなんです。
上記の金魚の砂(ゴシキサンド)は
カラフルな天然石を使った金魚の飼育の環境に適した砂で
水質の維持は勿論ですが
底砂を入れると水槽の見栄えもよくなっていいですよ。
因みに、金魚の飼育の際の底砂は、園芸用ではなく
有害な寄生虫やバクテリアが存在していない専用のアイテムを
必ず使ってくださいね。
金魚すくいの金魚飼育するアイテム3
金魚すくいの金魚の飼育では、
見た目は勿論ですが水質の維持や金魚のエサにもなる水草も
金魚の飼育が落ち着いてきたタイミングで早目に揃えたい
おすすめのアイテムなんです。
上記のマルチリング・ブラック・カボンバは
一般的には金魚藻と呼ばれる種類の水草で
ふさふさした葉が見栄えもよく、大変人気があるんです。
水草は光合成をおこなって酸素を作る他
金魚が小腹がすいた時に自由に食べられるエサにもなる上
眠る時に水草の陰で落ち着いている様子なども見られ
飼育する上で様々なメリットがあるおすすめのアイテムですよ。
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という事で、金魚すくいでとった金魚の飼育の方法について
色々な要素をまとめてご紹介しましたが、いかがだったでしょう?
金魚すくいでとった金魚でも、ちゃんとお世話をして
飼育の環境を整え、可愛がってあげれば愛着もわきますし
長生きさせてあげる事も出来るので、
お祭りの金魚すくいで金魚をゲットした際の参考になさって下さいね。
以上『金魚すくいの金魚の飼育方法!種類や病気、金魚鉢はいるの?』の記事でした。