大学生は学生の身分といえども

基本的に成人とみなされます。

 

実際、大学の生徒年齢を調べると

未成年者よりも20歳以上が占める割合の方が

確実に多くなるものです。

 

そんな大学生が大学の規律、

および法に触れる行為を犯してしまった場合、

学校側からの最悪の処分である

退学処分はありえるのでしょうか?

 

今回は大学を退学処分になった人の

理由や判例をまじえつつ、

毛を染めたりタバコを吸ったら

退学になるのかもご説明していきます。

Sponsored Links

 

大学を退学処分になる基準って?


参照元:https://www.photo-ac.com/

大学を退学処分になる基準と言うのは、

大学ごとで決められている規律はもちろんですが

学校教育法施行規則も関係してきます。

 

以下の4項目が学校教育法施行規則13条3項に

言及されているもので

反しているならば退学という懲戒を与えるのに

やむなしと認められるものです。

・性行不良で改善の見込みがないと認められる者

・学力劣等で成業の見込みがないと認められる者

・正当な理由なくて出席常でない者

・校の秩序を乱し、その他学生又は生徒としての本分に反した者

上記の規定は小学校から専門学校、

大学までほぼすべての機関

取り入れられているものです。

 

一見すると大まかな規定ですが、

ここから髪を染めることや服装などに関し

細かい規定がそれぞれの学校で

各々取り決められていくわけです。

 

大学の場合ですと成人を主に対象とするので、

髪を染めることや服装などは

大学規定で取り決めているところが少ないでしょう。

 

ただ喫煙や飲酒に関して言うならば

18歳未満の大学生ですと

未成年者飲酒禁止法と未成年者喫煙禁止法を

犯すことになるので、

大学当局の判断によっては退学処分になりえます。

 

Sponsored Links

 

大学を退学処分になった理由や判例は?

それでは実際に先の項目で説明した

学校教育法施行規則に反するとみなされ、

大学を退学処分になった例はあるのでしょうか?

 

以下に実例と理由をご紹介してみます。

 

大学の退学処分の理由実例1:職員へ危害を加えた場合


参照元:https://www.photo-ac.com/

最初にご紹介する大学を

退学処分になった理由実例は、

職員へ危害を加えた場合教師です。

 

大学職員側と軽く揉める程度、ならば

問題にはなりません。

 

しかし殴打などで傷害事件レベルに

発展して入院、などになると

これは退学処分も考えうる話です。

 

実際に職員側から起訴されて

退学になったケースもあります。

 

大学生は未成年でない場合が多く、

成人相当の法的な懲戒も受けるため、

退学どころでは済まされないこともあると

肝に銘じておきましょう。

 

 

大学の退学処分の理由実例2:取得単位の不足


参照元:https://www.pakutaso.com/

次にご紹介する大学を

退学処分になった理由実例は、

取得単位の不足です。

 

前期・後期ごとで少し足りなかった、

などの場合は、

救済措置が取られるでしょう。

 

普通は留年の処置が取られますし、

それもなるべく追試などで

教師側が助けてくれます。

 

しかしあまりに取るべき単位が不足、

プラス出席日数も著しく不足して

本人からのアクションも長期間なければ

退学処分の通知もあります。

 

 

大学の退学処分の理由実例3:学内外での傷害・暴行事件


参照元:https://peoples-free.com/

次にご紹介する大学を

退学処分になった理由実例は、

学内外で傷害・暴行事件を起こした場合です。

 

大学内外に関わらず、

相手を入院させるほどの

暴行事件を起こしてしまって

大学当局の知るところになれば、

退学処分も検討されるものです。

 

留年・謹慎処分のみで

済むようなレベルもありますが、

厳しいところでは1回でもそのような

事件を起こしたら

退学処分の対象になりえます。

 

 

大学の退学処分の理由実例4:窃盗事件を起こした場合


参照元:https://www.photo-ac.com/

次にご紹介する大学を

退学処分になった理由実例は、

窃盗事件を起こした場合です。

 

学内・学外に関わらず、

窃盗事件を起こして

大学当局が知るところにまで

発展すれば退学処分となります。

 

高校では厳重注意の上、

謹慎処分などの救済措置もありますが、

大学生は基本的に成人とみなされるもの。

 

警告や謹慎で済む大学も

あるかもしれませんが、

おおむね退学処分が多いようです。

 

 

大学の退学処分の理由実例5:強制猥褻事件を起こした場合


参照元:https://www.photo-ac.com/

次にご紹介する大学を

退学処分になった理由実例は、

強制猥褻事件を起こした場合です。

 

よくニュースで聞く事件でもあり、

近年増加傾向にあるのが

大学サークルなど集団ぐるみでの

強制猥褻事件ですね。

 

強制猥褻の事実が立証されれば

当然退学処分となります。

 

学校処分のみならず、

確実に起訴もされる案件です。

 

Sponsored Links

 

大学の退学処分の理由実例6:器物破損事件を起こした場合


参照元:https://www.irasutoya.com/

次にご紹介する大学を

退学処分になった理由実例は、

器物破損事件を起こした場合です。

 

学校の窓ガラスを意図的に割ったり、

机や椅子を壊したりなどの器物破損。

 

これは厳重注意で済むところも

あるかもしれませんが、

法に触れるところでもありますので

当然退学処分の対象になります。

 

器物損壊罪に相当するからです。

 

本人が学業を怠っているのは明らかですし、

学業で使うものを壊すことによって

他生徒の勉学の妨げにもなりますから

退学処分は免れないと考えられます。

 

 

大学の退学処分の理由実例7:違法薬物の使用


参照元:https://www.irasutoya.com/

次にご紹介する大学を

退学処分になった理由実例は、

違法薬物の使用です。

 

警察も出てくる案件になりますし、

大学の風紀を乱した以外にも

法律違反になりますので

退学処分の可能性は強くなります。

 

これは厳罰として

確実に退学処分が取られるものです。

 

 

大学の退学処分の理由実例8:留年数が規定を超えた場合


参照元:https://www.photo-ac.com/

次にご紹介する大学を

退学処分になった理由実例は、

留年数が規定を超えた場合です。

 

大学では留年が1学年につき

何年までできるかが

定められています。

 

この規定数を超えると、

退学処分になるわけです。

 

学業を研鑽する意思がないもの、

また能力が不足していると

みなされることになるわけです。

 

退学処分というよりも、

除籍処分、つまり入学したという事実も

取り消される処置にされることも。

 

 

大学の退学処分の理由実例9:飲酒による傷害事件


参照元:https://www.photo-ac.com/

次にご紹介する大学を

退学処分になった理由実例は、

飲酒による傷害事件を起こした場合です。

 

未成年であった場合は

飲酒がまさに違法です、

それに加えて他者に危害を与えて

入院でもするような程度だと懲戒は免れません。

 

大学当局の知るところまでの

事件性に発展するならば、

当然退学処分です。

 

Sponsored Links

 

大学を退学処分になるのを逃れるには?

大学の退学処分という

事態を逃れるためには、

一体どのような方法があるでしょうか?

 

以下に幾つかの方法を

ご紹介してみますね。

 

大学を退学処分になるのを免れる方法:弁護士に相談する


参照元:https://www.photo-ac.com/

最初にご紹介する大学を

退学処分になるのを免れる方法は、

弁護士に相談することです。

 

退学処分が納得できないものならば、

弁護士に相談して自分の行為が

本当に退学処分に妥当であるかどうか

確認するという方法があります。

 

事件を起こしても不起訴で済み、

それなのに退学処分は過剰ではないかという、

この手の相談は結構多いようです。

 

 

大学を退学処分になるのを免れる方法:学業で結果を出す


参照元:https://www.photo-ac.com/

次にご紹介する大学を

退学処分になるのを免れる方法は、

学業で結果を出すことです。

 

大学は義務教育ではなく、

自己意志によっての進学で

一層学業の研鑽を積むことです。

 

もし軽い規則違反での問題ならば

おそらく本人が望む望まないに関わらず、

学校側から退学処分の妥協案として、

成績でどの程度まで成果を見せられるか

条件をつけられることも多いでしょう。

 

 

大学を退学処分になるのを免れる方法:大学当局を提訴する


参照元:https://www.photo-ac.com/

最後にご紹介する大学を

退学処分になるのを免れる方法は、

大学当局を提訴することです。

 

明らかに退学処分が納得いかず、

弁護士に相談しても不当という

判断を得たならば、

大学当局を訴える手段もあります。

 

ただし時間がかかることと、

金銭的な問題なども関係してきますし、

必ずしも勝訴とも限りません。

 

自分にとっての有益性を

じっくり見極めてアクションを

起こす必要があるでしょう。

 

 

大学を退学処分になったら人生終わりなの?


参照元:https://www.photo-ac.com/

大学を退学処分になったら

人生が終わりか、という問題ですが、

これは本人が何に人生の重きを置き、

どんな将来を歩みたいかによるでしょう。

 

そもそも大学は義務教育ではありませんので、

もとより進学をしない人もいるわけです。

 

他校に入り直す、と言う道を選ぶことも

特に問題なくできます。

 

人生を終わりかどうか考えるのは

本人が望んでいた人生設計が、

その退学処分によってご破算になるのかどうか、

その自己判断になるでしょう。

 

柔軟に考えればいくらでも

人生の選択肢はあるので、

必ずしも終わりとは言えません。

 

どうしてもその大学に執着するならば

退学処分は人生の終わりと見ることもできますし、

別の側面では新たな人生の始まり

みなすこともできるわけです。

 

ただ退学処分になった原因が、

他者に危害を加えたりするものであるなら、

その事実は大きく受け止める必要があります。

 

あなたがとった退学処分に繋がる行動が、

その相手にとって「人生が終わり」

思わせてしまった可能性は大きいもの。

 

自分にとって「人生が終わり」と思うことは

考え方次第で変えられるものですが、

他者に「人生が終わり」と

思わせてしまったこと

変えられるものではありません。

 

その部分を重く受け止めておく必要は

十分にあると言えます。

 

 

この記事を読まれた方には、

以下の記事も人気です。

いかがでしたでしょうか?

 

本記事では大学を退学処分になった人の

理由や判例をまじえつつ、

毛を染めたりタバコを吸ったら

退学になるのかをご説明して参りました。

 

大学ともなれば髪を染めたり

服装では退学処分にはならないのが

実際のところです。

 

喫煙や飲酒は18歳未満で

大学生であるならば、

これは法の触れるところですから

退学処分もありうるのですね。

 

自己責任や自己抑制が求められるのが

大学生ということは認識し、

良識ある行動でキャンパスライフを

楽しんで送るようにしましょう!

 

以上、『大学を退学処分になった人の理由や判例!毛を染めたりタバコを吸っても退学になる?』の記事でした。

Sponsored Links

関連した記事