犬にさくらんぼを食べさせたいけど、
与えても大丈夫なのか気になりますよね。
そこで今回は、
犬にさくらんぼを与える際の注意点や
さくらんぼを使ったレシピなどを
ご紹介していきます。
犬にさくらんぼを食べさせるのは大丈夫なの?
結果からお伝えすると、
犬にさくらんぼを食べさせても
問題はありません。
しかし、それは実に限っての話で、
種や茎といった部分は
与えないようにしましょう。
特に種は消化に悪く
腸に詰まってしまう可能性があったり、
尖った形のものは
腸壁を傷つける恐れもあります。
また、さくらんぼの種や茎には
“シアンヒドリン配糖体”という
体内で分解されない毒素が含まれているので、
必ず取り除いてくださいね。
国産の佐藤錦などであっても
アメリカンチェリーであっても、
実だけを与えるのであれば
犬の体に害はありませんよ。
さくらんぼの栄養素は?
では、さくらんぼにはどのような栄養素が
含まれているのでしょうか?
以下にさくらんぼに含まれる代表的な
栄養素を紹介していきます。
愛犬だけではなく、
飼い主さんが食べる際の
参考にもしてくださいね。
カリウム
さくらんぼは、
小さな実の中に比較的多くの
カリウムを含む果物です。
カリウムには細胞内のphを
整えてくれる働きがあり、
体内のナトリウムを
体の外に排出する効果が期待できます。
そのため塩分の強いものを食べてしまった後に
積極的に摂取することで、
余分な塩分を体外に排出するのに役立ちますよ。
また、同時に利尿作用もありますので
腎臓炎などにも効果的とされています。
不足すると血圧の上昇にもつながるため、
犬にとっても重要な栄養素といえるでしょう。
鉄分
鉄分もさくらんぼに
多く含まれる栄養素です。
貧血や冷えといった
血液の流れが原因で起こる症状を
緩和してくれる鉄分。
そんな鉄分は犬にとっても重要な栄養素で、
人間同様に貧血防止に役立ちます。
また不足すると、被毛のパサつきなどの
トラブルにも繋がりますので、
不足しないように注意しましょう。
βカロテン
ビタミンAを生成することができる
βカロテンも、
さくらんぼには多く含まれています。
βカロテンは体内でビタミンAに変わると
皮膚や粘膜や眼の健康維持、
感染症予防といった様々な効果が
期待できる栄養素。
またβカロテン自体にも
抗がん、抗酸化作用があり、
老化防止に効果があるとされています。
アントシアニン
ポリフェノールの一種であるアントシアニンは
アメリカンチェリーに多く含まれる栄養素です。
アントシアニンには
眼精疲労の回復や視力を改善する効果があり、
人間では視力の改善に有効な
栄養素とされていますよ。
犬にとっての効果は立証されていませんが、
視力回復効果が無くても
活性酸素を除去する抗酸化作用や
抗炎症作用が認められているので、
犬にとっても摂取して損はない栄養素と
言えるでしょう。
犬にさくらんぼを食べさせるとどんな効果があるの?
小さいながらもバランスよく
ミネラルを含むさくらんぼ。
甘みによる満足感以外に、
犬にさくらんぼを与えると
どんな効果があるのでしょう?
以下に犬にさくらんぼを食べさせた時に
期待できる効果を3つ紹介していきます。
犬にさくらんぼを食べさせると血行が良くなる!
さくらんぼから作ったさくらんぼ酒は、
虚弱体質の改善や
疲労回復の効能があるとされ、
体を温める効果があるとされます。
これは果物の中でもさくらんぼが
鉄分を多く含むためであり、
貧血の防止や血流の改善に
役立つ可能性もありますよ。
犬は寒さに強い種が多いですが、
体が冷えると
感染症にかかりやすくなったり
持病を悪化させてしまう恐れもあります。
なので、さくらんぼのように
体を温める効果のある食材は
積極的にとらせてあげましょう。
犬にさくらんぼを食べさせると皮膚トラブルの改善が期待できる!
さくらんぼには、
βカロテンやビタミンCといった
皮膚や粘膜の保護に効果的な栄養素が
バランスよく含まれています。
またβカロテンから生成されるビタミンAは
網膜や目を健やかに保つ機能があるため、
さくらんぼは皮膚や粘膜に対して
総合的に効果が期待できる果物と言えるでしょう。
犬にさくらんぼを食べさせると疲労回復にも!
さくらんぼの小さな粒の中には
ブドウ糖が含まれており、
エネルギーの補給や
疲労回復の効果も期待されます。
もちろん多く摂取すると
肥満に繋がってしまいますが、
犬がぐったりしている際などに
栄養補給の強い味方になってくれますよ。
犬にさくらんぼを食べさせる時に注意することは?
犬にさくらんぼを食べさせる時は
どんなことに注意すればよいのでしょうか?
以下に、犬にさくらんぼを食べさせる時に
注意することを3つ紹介していきます。
犬にさくらんぼを食べさせる時はアレルギーに注意!
初めて愛犬にさくらんぼを与える場合は、
アレルギー反応が出ないか
一口ずつ時間をあけて食べさせて
様子を観察するようにしましょう。
痒がったり、粘膜に充血が見られたり
下痢や嘔吐が見られたりした場合は、
すぐに与えるのを中止してくださいね。
またさくらんぼは白樺や
ハンノキといった植物の
アレルゲンに近い分子構造を持つため、
白樺などにアレルギーを持つ犬の場合は
反応してしまう可能性があります。
白樺やハンノキにアレルギーを持つ犬に
さくらんぼを与える時には
一層注意をしてあげましょう。
犬にさくらんぼを食べさせる時は加工品は与えない!
特に国産のさくらんぼは旬の期間は、
梅雨入りの時期から
初夏といったように短いため、
与えるのが難しい果物かもしれません。
それに比べてさくらんぼの缶詰や
製菓材料のドレンチェリー、
ジャムなどの加工品は
いつでも手に入りますよね。
特にドレンチェリーなどは
種も取ってあるため
一見手軽に与えらそうですが、
砂糖やシロップで加工されているため
犬に与えるには適当ではありません。
洗って与えるとしても
内部まで糖分がしみ込んでいる
可能性もありますので、
犬に食べさせるのなら
生のさくらんぼにしましょう。
犬にさくらんぼを食べさせる時は量に注意!
さくらんぼは1粒5kcalと、
決して高カロリーではありません。
しかしブドウ糖を含むため、
与えすぎると肥満や糖尿病を
招く恐れがありますよ。
また、さくらんぼに多く含まれる鉄分も
取りすぎると食欲不振などの副作用が
見られることもあります。
相当の量のさくらんぼを食べなければ
鉄分の過剰摂取にはなりません。
ですが、食事との組み合わせ次第では
過剰にとってしまう可能性もあるので
与える量には注意しましょう。
犬にさくらんぼを食べさせる目安の量は?
では犬に与えて大丈夫なさくらんぼの量は
どの程度なのでしょうか?
以下に、犬の体重別に
1日に食べられるさくらんぼの量の
目安を紹介していきます。
・体重1kg程度の犬
→3g程度
・体重3kg程度の犬
→7g程度
・体重5kg程度の犬
→11g程度
・体重10kg程度の犬
→18g程度
・体重15kg程度の犬
→25g程度
・体重20kg程度の犬
→32g程度
・体重30kg程度の犬
→43g程度
・体重40kg程度の犬
→53g程度
上記は健康で犬種の平均的な運動量を
維持している犬の目安となります。
療養中の犬や運動量の少ない老犬には
多めの量となりますので、
調節しながら与えてくださいね。
犬におすすめなさくらんぼは?
種類が豊富なさくらんぼですが、
通販で購入できる犬にもおすすめな
さくらんぼを3つ紹介していきましょう。
犬におすすめなさくらんぼ1
最初にご紹介する
犬におすすめのさくらんぼは
山形県産の佐藤錦です。
佐藤錦は、赤いルビーと呼ばれるほど
さくらんぼの中でも人気の高い品種で、
贈呈用のさくらんぼとしても有名ですよね。
最高品質のさくらんぼである佐藤錦は
美味しいだけあってお値段もお高め。
それでも愛犬に美味しいさくらんぼを
食べさせてあげたい!
そんな飼い主さんにおすすめなのが
上記画像の「訳あり佐藤錦」です。
訳ありといっても色ムラがあるだけで
味は贈答用のものと変わりありません。
ご自宅で愛犬と食べる分には
色ムラなんて気にならないと思うので、
佐藤錦を愛犬に食べさせたい方は
お得な訳あり商品がおすすめですよ。
ただ、出荷時期が限られているのと、
沖縄・離島への配送はできないそうなので
そこだけ注意してくださいね。
犬におすすめなさくらんぼ2
2番目に紹介する
犬におすすめのさくらんぼは
大粒のアメリカンチェリーです。
アメリカンチェリーは
ビタミンの含有量でこそ
国産のさくらんぼに劣りますが、
ミネラルやポリフェノールといった
栄養素を多く含む特徴があります。
また甘みが強く、国産のさくらんぼと比べて
味にばらつきが無いのもポイント。
上記画像のアメリカンチェリーも
販売期間が限られているため、
確認してから購入してくださいね。
犬におすすめなさくらんぼ3
3番目に紹介する
犬におすすめのさくらんぼは
冷凍のアメリカンチェリーです。
旬の時期が短いさくらんぼですが、
冷凍のアメリカンチェリーであれば
いつでも手に入れることが可能ですよ。
でも、冷凍の商品の場合は
風味が落ちるのではないかと
心配に思う方も多いですよね。
上記画像のアメリカンチェリーは
甘みの強いスイートハート種なので、
解凍しても風味が落ちることなく
甘みを楽しむことができますよ。
種が取り除いてあるので、
そのまま愛犬に
食べさせられるのも嬉しいですね。
犬にさくらんぼを食べさせるおすすめレシピは?
そのまま食べても
美味しいさくらんぼですが、
ひと手間かけて手作りおやつを
作ってあげるのもおすすめですよ。
以下に、犬におすすめの
さくらんぼを使ったレシピを
2つ紹介していきますので、
参考にしてみてくださいね。
さくらんぼヨーグルト
◎材料
・さくらんぼ 適量
・ヨーグルト(無糖) 50g
①さくらんぼの種をとり
食べやすい大きさに切ります。
②ヨーグルトに混ぜ込んだら
簡単デザートの出来上がり。
暑い時期には冷凍庫で固めて
シャーベットにするのもおすすめですよ。
ヨーグルトも、整腸作用など
犬にとって嬉しい効果がたくさんある食材。
お好みの果物と混ぜてあげると、
栄養バランスも嗜好性もバッチリの
おやつができますよ。
チェリーヨーグルトゼリー
◎材料
・さくらんぼ 10.0g
・ヨーグルト(無糖) 50.0g
・豆乳 50.0cc
・粉ゼラチン 3.0g
・冷たい水 大さじ1杯
①粉ゼラチンを冷水で戻し、
使う前に加熱して
ダマにならないよう溶かしておきます。
②種を除いたさくらんぼとヨーグルト、
溶かしたゼラチンをミキサーにかけます。
③綺麗に混ざったら容器に移して
冷凍庫で冷やしましょう。
④プルプルに固まったら完成です。
上記画像にはミントが添えてありますが、
ミントは犬の口臭対策にも役立つので
嫌がらないようであれば与えてみましょう。
ちなみに、チェリーヨーグルトと
チェリーヨーグルトゼリーの画像は
「スグリ」と呼ばれる木の実を使用した
デザートの画像です。
スグリも犬が食べれる木の実なので、
もし手に入れた際には
食べさせてあげてみてくださいね。
いかがでしたでしょうか?
犬に必ずさくらんぼを食べさせる必要は
ありませんが、旬の時期に
美味しいさくらんぼが手に入ると
愛犬にも食べさせてあげたくなりますよね。
さくらんぼを犬に与える際は
注意事項をしっかりと把握して、
適量をたべさせてあげてくださいね。
以上、『犬にさくらんぼを食べさせるのは大丈夫?注意点や効果、おすすめなレシピも!』の記事でした!