『死ぬまでに 一度は見ておけ 灘まつり』
と言われ親しまれている灘のけんか祭りは、
神輿や屋台を氏子達がぶつけ合う勇壮な祭として有名で
例年、15万人前後の見物客で賑わう歴史ある祭祀です。
姫路市の松原八万神社の祭礼である灘のけんか祭りは
3基の神輿と7台の屋台が市内南東部の白浜町界隈を練り
死傷者が出る事も珍しくない大迫力のけんか祭りとして
播磨地方を代表する秋のイベントとなっております。
ですが、そんな荒々しい性格の祭りだけに
灘のけんか祭りの見物では、観覧場所選びにも注意し
安全に見物を楽しむ事が重要なんです。
そこで今回は、灘のけんか祭りの
2022年の日程や見所、周辺のおすすめのホテル等を
まとめて詳しくご紹介いたしますので、
ぜひお祭り見物の参考になさってくださいね。
灘のけんか祭りの由来は?
参照元URL:http://www.nadamatsuri.jp/
兵庫県姫路市南東部の白浜町に鎮座する
松原八幡神社で執り行われる灘のけんか祭りには
大変古い歴史があり、元々は『放生会』という仏教儀式から
発生した祭祀だと言われています。
『放生会』というのは生類保護や殺生禁止といった
仏教の基本的な思想に由来する祭祀の一つで
千年程前には既に各地の八幡神社で行われていた事が
過去の文献からもわかっています。
そして時が下り15世紀中頃、播磨国の守護大名が
松原八幡神社に田畑や米俵を寄進した際、
氏子達が米俵を担ぎ御旅山に登ったという故事があり
それが今日の氏子参加型の灘のけんか祭りの由来となった
と言われているんです。
その後、氏子達の自主参加が認められた祭礼では
各村で壇尻や屋台を作り祭りに繰り出すようになり
明治維新の時代の神仏分離の政策を経て
現代の屋台が祭りの主役となった灘のけんか祭りへと
移り変わっていったのだと言われています。
灘のけんか祭りの2022年の日程は?
参照元URL:http://team-lotus.weblogs.jp/
灘のけんか祭りは、毎年10月14日、15日の日程で
2日間にわたり松原八幡神社と御旅山周辺をメイン会場に行われ
2022年度も例年通り下記のような日程で開催予定となっています。
2022年10月14日(月)宵宮 11:00~16:30
2022年10月15日(火)本宮 9:00~17:40
尚、灘のけんか祭りは、
基本的には雨天決行ですが大雨や台風等の荒天時は、
日程が順延される年もあるので
一応、事前にチェックするほうが安全ですね。
また、例年15万人前後の見物客で賑わう灘のけんか祭りは
日程が週末にあたる年は特に混雑するのが常ですが
2022年度は宵宮が金曜、本宮は土曜にあたっているため
例年以上の賑わいが予想されています。
2022年の灘のけんか祭りの見所は?
参照元URL:https://youtu.be/-BLKp5j6QRA
2022年も2日間の日程で行われる灘のけんか祭りでは
宵宮と本宮では、それぞれ異なった見所が存在しており、
見物では、全体の流れを事前に把握しておく事が重要なんです。
まず、2022年の初日の日程である宵宮、最大の見所となるのが
宮入と宮出しの2つのイベントで松原八幡神社を中心に行われます。
宵宮では、白浜町7村を代表する7台の屋台が
各地区から松原神社へと集い境内でお祓いを受けますが
この宮入りと宮出しの2つの祭事が初日の日程の最大の見所なんです。
上の動画でもご覧頂けるように神社に集った7村の練り子達は
「ヨーイヤサーヨーイヤサー」の勇壮な掛け声と共に
神社の楼門前や境内で屋台を高く掲げて屋台同士で練り合い
けんか祭りの名に相応しい熱気がみなぎるイベントとなっています。
参照元URL:https://youtu.be/PiGSvbyeVdM
続いて、2022年の灘のけんか祭りの日程の二日目、
本宮の最初の見所となるのは、宮入のイベントの際
松原神社の楼門前で行われる『神輿合わせ』です。
動画のように、本宮では、先に6地区の屋台が宮入した後、
毎年交代で務められる練り番と呼ばれる最後の1地区により
宵宮には出ていなかった3基の神輿が担ぎだされて
門前で激しくぶつかり合う『神輿練り』が行われ大いに盛り上がる
この日最初の見所なんです。
参照元URL:https://youtu.be/o3MgaiEJ9P0
その後、灘のけんか祭りは
神社から約1㎞にある御旅山の麓に場所を移し
練り場というすり鉢状の地形を利用した観覧場所で
日程の2日目のメインイベントともいえる
3基の神輿と7台の屋台による練り合わせが始まります。
神輿や屋台を壊すほどに神意に応えている
と考えらる灘のけんか祭りの祭祀では
神輿や各地区の屋台が何度も激しくぶつかりあう度
大観衆から大きな歓声や拍手が上がり
祭りのボルテージは一気に最高潮に達します。
参照元URL: https://youtu.be/JUkH1Fpcww0
因みに、宵宮、本宮の両日程では
屋台や神輿の練り合わせが日の暮れるまで行われ、
暗くなると上の動画のように各屋台には電飾が灯り
一層華やいだ雰囲気となります。
尚、上に記した日程の祭りの開催時間帯ですが
近年、時間が延び夕暮れまで持ち越す傾向が強く
神輿や屋台が御旅山から下り各地区へ帰還する頃には
提灯や電飾に照らし出された屋台や神輿が宵闇に浮かび上がる
幻想的な光景が見られるので2022年も要チェックですよ。
2022年の灘のけんか祭りの穴場は?
灘のけんか祭りには有料桟敷席が存在しますが
一般に販売されておらず、
地域に知り合いがいない限り入手は不可能と言われているんです。
ということで、2022年の灘のけんか祭りで、
無料で安全かつ、見ごたえのある見物ができる穴場について
引き続き詳しくご案内しておきたいと思います。
●灘のけんか祭りの穴場1
松原八幡神社楼門付近
参照元URL:http://khbean3.seesaa.net/
まず、灘のけんか祭りの見物の最初の穴場は
松原八幡神社の楼門の前のエリアがおすすめで
2022年度の宵宮、本宮ともに迫力満点の練り合わせが
間近で見られるスポットとなっております。
松原神社前の一角は桟敷席で占められているものの
無料の立ち見で観覧が可能なスペースもそれなりにあり
神輿と屋台の練り合わせも確実にご覧になれますよ。
因みに、神輿及び屋台の練り合わせは、
二日目の日程の御旅山の練り場でも行われますが、
桟敷席がない場合はかなり遠景になるので
間近で見物したいなら神社の楼門周辺がイチオシなんです。
尚、2022年も灘のけんか祭りの当日は
松原神社から御旅山への沿道も見物客で溢れる事が予想され
例年、身動きが取れないほどの混雑ぶりとなりますので、
早めに観覧ポイントに到着しておくことが大切ですね。
●灘のけんか祭りの穴場2
松原八幡神社境内
参照元URL:http://blogs.c.yimg.jp/
2022年の灘のけんか祭りの2つ目の穴場である
松原神社の境内は、宵宮、本宮共に神事が開催され
3基の神輿と7台の屋台が揃うスポットですが
スペースが限られているため早めの場所取りが必須です。
尚、境内は神社に近いほうが少し高くなっているため、
境内の他のエリアより多少視界が開けておすすめですよ。
また、神社の境内で見物するもう一つのメリットは
練り合わせに加え、獅子舞等の神事の見物ができる点で
宵宮の宮入りと本宮の午前中のタイミングを狙って
早めに現地においでになるといいですね。
但し本宮では、一度境内に入ると外に出られるのは
祭事の場所が御旅山に移った後となる可能性が大なので
御旅山の練り合わせは有料観覧席がない限り、
2022年も、ほぼ不可能なのがネックになりますね。
●灘の喧嘩祭りの穴場3
御旅山山頂手前の広場
参照元URL:http://blog-imgs-48.fc2.com/
2022年も灘のけんか祭りの最大の見所というと
日程2日目の御旅山の麓にある練り場での練り合わせですが
残念ながら、無料の立ち見観覧エリアでの見物では
かなり遠景とならざるを得ません。
というのも、練り場に近い桟敷席は
地元の縁故関係で抑えられ一般見物客は立ち入り禁止のため
無料席では御旅山の山頂の手前にある広場まで登って見物する
というのが一番おすすめの穴場となります。
但し、かなり限られたスペースの上、
肉眼では見づらい距離なので、双眼鏡などを持参して
早めに場所取りをすることが肝心ですよ。
尚、山頂の御旅所では順番に山を登ってきた屋台が
一旦、待機して全ての屋台が揃うまで休憩するので
屋台を間近で見学できる穴場となっております。
●灘の喧嘩祭りの穴場4
御旅山中腹の沿道
参照元URL: http://1.bp.blogspot.com/
灘のけんか祭りは、近年、観光化した祭りが多い中
未だ氏子主体で行われていて、見物も氏子優先の形なので
祭り観覧のスポットはどうしても限られてしまうという事は
予め理解しておく必要があります。
とはいえ、間近で迫力ある祭りを体感したいなら
練り場から山頂へと屋台が上るルートの沿道に存在する
狭い空きスペースを狙って陣取り、
観覧するのも危険は伴いますが、可能ではあります。
特に、御旅山中腹のU字カーブの周辺では
多少、立ち見の観覧ができる空間がありますので
2022年度も日程の二日目、昼過ぎからのタイミングで
灘のけんか祭りを見物できるスポットですよ。
但し、場所が狭い上、屋台や神輿の上り下りの際は
相当の混雑は必至で、万一事故が発生した場合には
逃げられるスペースも皆無と言えますので、
くれぐれも自己責任で見物なさってくださいね。
2022年の灘のけんか祭りの周辺のホテルは?
という事で、2022年の灘のけんか祭りについて
まずは詳細をご案内いたしましたが、周辺の宿泊施設も
最後にいくつかご紹介しておきましょう。
尚、当日は、祭り終了後も相当の混雑が予想されますので
近くにホテルを押さえておくと、家路を急ぐ必要もなく
ゆったり見物が楽しめ大変おすすめですよ。
灘のけんか祭りの周辺ホテル1
天然温泉白鷺の湯 ドーミイン姫路は
JR姫路駅から徒歩3分という抜群の立地なので
新幹線で祭り見物に来られる方にも最適の宿です。
また、天然温泉の内風呂と露天風呂を完備した宿なので
灘のけんか祭りで疲れた体をゆったり休めて寛ぐにもぴったりのホテルですよ。
尚、ホテル一階にはコンビニもあり
祭り見物後、ちょっと小腹がすいたという際にも
夜食の調達に大変便利なおすすめの宿となっております。
灘のけんか祭りの周辺ホテル2
姫路市の南東部にあるホテルアストンプラザ姫路は
灘のけんか祭りの最寄り駅、白浜の宮、妻鹿の両駅からもほど近い立地で、
祭りの見物後、すぐに宿に戻って
ゆっくり寛ぎたい方には最適のホテルですよ。
また、50台収容の無料駐車場も完備されていますので
2022年に車で灘のけんか祭りの見物に来る方には
特におすすめの宿となっております。
尚、1階カフェラウンジでは無料の朝食も提供されており
前、後泊してお祭りをじっくり堪能されるにも便利な
本格的なビジネスタイプのホテルですよ。
灘のけんか祭りの周辺ホテル3
JR姫路駅より徒歩一分の便利な立地のホテル日航姫路は
アーバンコンテンポラリーをテーマにした上質の宿で
ゆったり贅沢な時間が過ごせるおすすめホテルです。
シックで落ち着いた雰囲気の客室は
シングルから和室、スイートまで様々な部屋タイプが揃い
幅広いニーズに対応した宿泊ができるホテルですよ。
また、ホテル内には中華、和食をはじめとする食事処もあり
バーラウンジやカフェ等の設備もありますので
ゆったりとしたステイが楽しめるワンランク上の宿となっております。
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という事で、2022年の灘のけんか祭りについて
日程や見所、穴場の情報等を詳しく見て参りましたが
いかがだったでしょうか?
全国に数あるけんか祭りの中でも
有数の規模と迫力を誇る灘のけんか祭は、
混雑や見物場所の少なさなどのデメリットを差し引いても
一見の価値のある大迫力のイベントなので
2022年は、日程を繰り合わせ、ぜひ現地に足を運んでみて下さいね。
以上『灘のけんか祭り!2022年の日程や見所の動画、周辺のホテルは?』の記事でした。