カエルなどと同じ

両生類の仲間として有名な”イモリ”。

 

イモリを飼育したことがある方は

少ないかもしれませんが、

実はイモリは卵から育てると

成体になってから

とても懐くようになるんです。

 

そこで今回は、イモリの繁殖から

卵の管理方法などについて

詳しくご紹介していきますね。

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イモリの産卵の基礎知識

イモリの卵の管理方法を知る前に、

まずはイモリの産卵について

おさらいしていきましょう。

 

イモリはカエルと同じ

両生類の生き物ですから、

カエルとよく似た方法で産卵を行います。

 

交尾を行わず、

オスから精子を受け取るという方法で

体内受精を行う珍しい生き物です。

 

交尾を行わないという点では

カエルと同じですね。

 

それからイモリは、

オスから受け取った精子を使って

受精卵を作り、水中に産卵をします。

 

その後メスのイモリは、

水草にひとつひとつ丁寧に

卵を生みつけていくのです。

 

そのため、イモリのメスが産卵をするためには

水草が必要となりますよ。

 

 

 

イモリが卵を産む時期や時間帯ってあるの?

イモリが産卵を行う時期や

時間に決まりはあるのでしょうか?

 

野生下のイモリは、

4月から6月にかけて産卵をします。

 

イモリは冬眠をする生き物ですから、

この冬眠から目覚めた後に繁殖を行うのです。

 

イモリはこの冬眠をきっかけに

繁殖を行うといわれていますので、

卵をさせたいのであれば

飼育下でも冬眠をさせた方が良いでしょう。

 

続いて産卵を行いやすい時間ですが、

こちらは特に決まりはないようです。

 

 

 

イモリが産卵する時の兆候は?

続いて、イモリが産卵前に見せる

兆候について見ていきましょう。

 

1.オスが求愛行動をする

こちらは兆候というより、

産卵に必要なプロセスですね。

 

繁殖期になると、

オスはメスに求愛をします。

 

イモリは交尾をしませんが、

オスの求愛をメスが受け入れることにより、

体内受精が行われます。

 

ちなみに”アカハライモリ”の場合、

オスのイモリのしっぽは青くなります。

 

この特徴が見られたら

そのオスのアカハライモリは繁殖できますので

覚えておくと良いでしょう。

 

 

2.オスから精子を受け取る

こちらも兆候というより、

産卵までの工程のひとつ。

 

先ほど紹介した

『オスが求愛行動をする』を経て、

オスの求愛をメスが受け入れると

メスは受精します

 

オスから精子を受け取ったメスは

精子を溜めておくことができるため、

その後しばらく受精卵を生むことが可能。

 

オスとメスを同じ水槽に入れ、

体内受精の様子が見られたら、

いつ産卵をしても良いように

準備をしておくようにしてください。

 

 

3.陸などに卵を産む

イモリのメスが見せる産卵の兆候が

『陸地などに卵を生む』ことです。

 

本来イモリは

水草に卵を生みつけるのですが、

水槽内に水草がない場合は

陸地などに生んでしまうことも。

 

確実に陸に生むわけではありませんが、

このような行動が見られたら産卵の兆候と捉え、

すぐに水草を入れてあげてください。

 

陸地に生んでしまった卵は孵らないため、

できればその前に

水草を用意してあげるようにしてくださいね。

 

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イモリの産卵に向けた準備物は?

続いて、イモリの産卵に向けて

用意しておくと良い

おすすめの商品をご紹介していきますね。

 

イモリの産卵時は水草を!

まず初めに紹介するのが、

”チャーム楽天市場店”から販売されている

『アナカリス』です。

 

イモリは水草に卵を生みつけるため、

水草は必ず用意してあげなくてはなりません。

 

水草には数多くの種類がありますが、

その中でも上記画像のアナカリス

用意してあげるといいでしょう。

 

アナカリスの葉は細長く

イモリが卵を生みつけやすいため、

おすすめの水草なんですよ。

 

もちろん、アナカリス以外の水草が

ダメということではありませんが、

特にこだわりがなければ

イモリの産卵用の水草として

アナカリスを用意してあげてくださいね。

 

 

イモリの産卵時は人工水草を!

続いて紹介するのが、

”ネオス”から販売されている

『デコレーションプランツL』です。

 

こちらは”アナカリス”を模した

人工水草の商品ですよ。

 

水草は枯れてしまう可能性があり、

管理が面倒なデメリットも。

 

イモリの産卵用水草として用意したのに

枯れてしまって

役割を果たせなければ意味がないですよね。

 

そこでおすすめするのが、

上記画像の人工水草

 

人工水草なので枯れてしまう可能性もなく、

イモリが産卵しやすい形状をしています。

 

実はイモリは人工水草であろうと

関係なく卵を生みつけるので、

活水草でなくても構わない方は

こちらもチェックしてみると良いでしょう。

 

 

イモリの産卵時は卵用水槽を!

イモリの卵の管理用ケースとして

おすすめなのが、

”スドー”から販売されている

『レプティケース』です。

 

イモリは一度に多くの卵を生みますが、

ひとつの水槽に多くの卵を入れすぎると

孵化した後で

共食いをしてしまう可能性があります。

 

そのため、卵を管理するときは

いくつかのケースに分けておくといいですよ。

 

上記画像の商品は

平たい形をしていることから

ケースを縦積みすることができるため、

イモリの卵の管理にぴったりなんです。

 

また、このプラケースは

蓋の側面にも穴が開いており、

水槽内の水に多くの酸素を

取り込める構造となっています。

 

値段もさほど高くないので、

費用を抑えられるのも嬉しいですね。

 

 

イモリの産卵時はブラインシュリンプを!

イモリの卵が孵った後に必要な

幼生の餌としておすすめなのが、

”キョーリン”から販売されている

『クリーンベビーブラインシュリンプ』です。

 

イモリが卵を生んだ後に

考えなくてはいけないのが、

生まれてくるであろう

イモリの幼生の餌ですよね。

 

生まれたばかりのイモリの幼生は

とても小さいため、

小さな餌しか食べることができません。

 

そこで、上記画像のイモリの幼生でも

食べることができる、非常に小さな餌の

クリーンベビーブラインシュリンプ

用意してあげるといいですよ。

 

この餌は冷凍餌であるため、

通常のブラインシュリンプとは異なり

孵化させる手間もなく、

そのまま与えることができます。

 

手間なく用意できる

イモリの幼生用の餌として

ぜひチェックしてみてくださいね。

 

 

イモリの産卵時はミジンコを!

最後に紹介するのが、

”プランクトンショップ”

『タマミジンコ』です。

 

こちらも上記で紹介した

クリーンベビーブラインシュリンプと同様、

小さなイモリの幼生にもぴったりな

タマミジンコの卵の商品。

 

先ほどと違う点は、

こちらは生きたミジンコを

餌として与えられるため、

イモリの幼生たちの

食いつきがより良いということ。

 

タマミジンコの卵の商品であるため

自ら卵を孵化させなくてはなりませんが、

イモリの幼生たちが食べやすいミジンコも

併せて用意しておくと良いでしょう。

 

 

 

イモリが産卵した時の注意点は?

イモリが産卵をした時は

何に気をつけてあげればよいのでしょう?

 

イモリが産卵した後に

すぐに行ってほしいのが、

母イモリと卵を別のケースに分けること。

 

なぜなら、母イモリは場合によっては

卵を食べてしまうことがあるからです

 

せっかく生みつけてくれた卵を

生み落としたはずの親が

食べてしまうのは悲しいですよね。

 

そのような理由から、

イモリが生んだ卵を見つけたら、

すぐに別の容器に分けてください。

 

ちなみに、卵を移動させるときは

卵のみではなく、

卵を生みつけてある水草ごと

移動するようにしましょう。

 

 

 

イモリの卵が孵化するまでの期間は?

続いて、イモリの卵が

孵化するまでの期間を見ていきましょう。

 

一般的には、

イモリの卵が孵るまでの期間は

14日から30日ほどとされています。

 

なぜ日数に開きがあるのかというと、

イモリの卵は、温かければ温かいほど

早く孵る傾向にあるためです。

 

温かい水温の水で卵を管理していれば

14日で孵ることもありますし、

それとは逆に低い水温であれば

卵が孵るまでに30日かかることもあります。

 

 

 

イモリの卵が無精卵か有精卵か見分けるには?

イモリは体内受精をしたとしても、

有精卵ではなく無精卵を生むことがあります。

 

では続いて、有精卵と無精卵の

見分け方をご紹介しますね。

 

実は産卵したてのイモリの卵は

有精卵なのか無精卵なのかを

見分けることはできません。

 

卵を生みつけてから2、3日経った後、

有精卵であれば卵の中で細胞分裂をし始めるので、

一目でわかるようになりますよ。

 

更に時が経つと、有精卵は中で

小さなイモリの幼生の形も

確認できるようになります。

 

一方で、無精卵は何日経っても変化がなく、

そのうち水カビが生えてしまいます。

 

水カビが生えた卵は、

早急に破棄しましょう。

 

 

イモリの卵を孵化させる時の管理方法は?

イモリの卵を孵化させる際の

管理方法についてご説明していきます。

 

1.親イモリと別のケースに入れる!

イモリの卵の管理方法で最も大切なことは

『親イモリと別のケースに入れる』こと。

 

親イモリは自ら生んだ卵を

食べてしまう恐れがあるため、

卵を発見次第、

別の容器に移すようにしましょう。

 

先ほどもお伝えしましたが、

卵を別容器に移すときは

卵を生みつけた水草ごと移動させてください。

 

このとき、もしも水草から

卵が落ちてしまっても慌てずに、

スプーンなどで卵をすくってくださいね。

 

 

2.水カビが生えた卵は分ける

続いての卵の管理方法ですが、

卵を別の容器に移した後、

水カビが生えた卵は分けてください。

 

イモリの卵は無精卵だった場合や、

有精卵であっても死んでしまうと

水カビが生えてきます。

 

困ったことにその水カビは周囲に伝染し、

生きている有精卵が

水カビに感染してしまうと死んでしまうんです。

 

水カビが生えた卵からは

白い綿状の物体が見えますので、

そのような卵を見つけたら

すぐに除去してくださいね。

 

 

3.水温20度を保つ!

続いてご紹介する

イモリの卵の管理方法は、

『水温20度を保つ』こと。

 

イモリの卵は、

親のイモリと同じくらいの水温で

管理すると良いですよ。

 

イモリに適した水温は

20度ほどといわれていますから、

卵の容器もこの温度に設定すると良いでしょう。

 

イモリは水温が低くても平気な生き物ですが、

成長が遅くなる傾向にあります。

 

そのため、イモリの卵を

早めに孵したいのであれば

水温系やヒーターなども使用し、

水温を20度に設定しましょう。

 

 

4.毎日水換えをする!

最後に紹介する

イモリの卵の管理方法は

『毎日水換えをする』こと。

 

といっても、毎日すべての水を

取り替えるのではありません。

 

イモリの卵を入れた容器の

3分の1ほどの水を

毎日取り換えるようにしてください。

 

追加する水は水道水を

一日置いてカルキ抜きしたものが良いですね。

 

毎日水を取り替えるとなると

少し手間がかかるように感じられますが、

イモリの卵の容器は水深が浅い方が良いです。

 

そのため、毎日少量の水と抜き、

代わりに同じくらいの量を追加するだけでOK。

 

ちなみに、この水替えの方法は

卵が孵って幼生になってからも

行ってくださいね。

 

 

さて、今回はイモリの卵の

管理方法などについてご紹介していきました。

 

イモリは、卵から孵ったばかりの頃は

水中ですごし、大人になると

陸地で暮らすことができるようになる、

”両生類”の生き物です。

 

このように少し変わった

生態を持っていますから、

卵から飼うことによって

イモリならではの魅力に

触れることができるでしょう。

 

水中と陸地の両方で違う姿を見せるイモリを

ぜひ繁殖させてみてくださいね!

 

以上、『イモリの卵の産ませ方や時期、孵化までの管理方法や準備物とは?』の記事でした!

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